【村山由佳】甘くて切ない味がするオススメ恋愛小説まとめ【おいしいコーヒーの入れ方シリーズ】

人生には出会いと別れが付き物。その中には、いつも心がときめくような甘いものだったり、胸が痛くなるほどに切ないものがたくさんあります。そんな恋愛を題材にした映画や漫画はいっぱいあるけど、たまには小説で体感してみるのはいかがですか。この記事では、オススメの恋愛小説をまとめました。作家が紡ぎ出す言葉だけで想像する世界には、それはそれでまた違った良さがありますよ。

あんまりオフィスラブとかドロドロ恋愛ものは好きじゃないけど、これは好き。主人公(って言ってもいいのかな)萌とるり子が人間的にどこか欠けていて、現実味があるからだろうな、と個人的に。

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A2Z/山田詠美

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A2Z

お互いに恋人のいる夫婦、夏美と一浩。それでも夫婦生活は破たんせず、夫がいる身、妻がいる身で、それぞれの恋愛を楽しんでいく。不倫が証明する純愛、というグルグル、モヤモヤする恋愛小説。

音を立てるような作品でした。 甘くて、苦くて胸が ぎゅっ となります。恋をする、登場人物たちの心がとても丁寧に描かれていて、色々な気持ちが重なっていきます。

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「小さなラブアフェアで失うにはあまりにも惜しい人」お互いをそう思う二人は、どこかずるい。だけど恋人じゃなくなってしまっても、お互いが「絶対に失いたくない人」であり続ける二人の関係は、とても素敵だ。

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お互い不倫をする夫婦…というと、ドロドロしてしまいそうだけど、すごくさっぱりとした話。そして、各章ごとにそれぞれのアルファベットではじまる言葉が盛り込まれている。Zの終わり方が私は好き。

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恋/小池真理子

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大学助教授の片瀬が手掛ける官能小説の翻訳を、アルバイトとして書き留めることになった大学生布美子。一方片瀬の妻雛子は、奔放に男遊びに興じる魅力的な女性だった。片瀬はそんな雛子を容認しており、布美子も雛子の魅力に引きずられて…。

最高に悲しくもロマンチックな物語です。特に私のような乙女にオススメしたい(笑)。

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お金持ちで魅力的な夫婦、美しい風景と恋愛の描写。
そして、一気に読破した後は、悲しすぎる物語に涙が止まりませんでした。

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主要な登場人物3人はそれぞれ、傲慢で嫌らしくずるいところがたっぷりあります。身近にいたらたまったものではないでしょう。しかし、快楽や欲求に素直な、彼らが作り出す空間には、母親の胎内にいるような安らぎがあります。

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言い寄る/田辺聖子

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言い寄る

デザイナーの乃里子は、ひょんなことからある財閥の美男子・剛からアプローチを受ける。まんざらでもなかった乃里子だが、剛の気の多さに辟易し、妻子を持つお金持ち、水野とも逢瀬を重ねるようになる。しかし本当に乃里子が焦がれているのは吾郎という男性で…。おいっ!とツッコミを入れたくなる設定ですが、実際読むとスルスルいけちゃう不思議な恋愛小説。

主人公の女性は決して若過ぎず、かといって中年にはまだ早い。仕事も充実させつつ、もちろん男も欲しい。どうしようもなく好きで手に入れたい男と、好いてくれる男。ロマンチック過ぎず、現実にころがっていそうな面々が魅力的。

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30年前も今も女性の気持ち、とか、男女の問題とか、なんら変わらないのだなあ、と驚くとともに、「そうそう、わかる」「そういうことある!」と深くうなずきつつ読み終わりました。

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世界観が違う同士がどう互いをすり合わせるか。そういう差異を描けるのは、鴨居まさねも得意だし関西の人は、得意なんかもしれないね。会話はしつこくない関西弁で粋な感じです。

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眠れぬ真珠/石田衣良

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眠れぬ真珠

バツイチ、45歳の版画家咲世子と、28歳映画監督志望、素樹。更年期障害に悩む年にありながら、咲世子は17歳年下の素樹に本気の恋をしてしまう。恋仲になったものの、やはり将来のことを考えずにはいられない。やがて咲世子はある決断をし…。

愛される気持ち、愛したい気持ち…。恋愛を堪能したいときに、愛に存分に浸れる作品だと思います。正しく、女性のツボを押さえた1冊。

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物語の主軸は更年期障害で苦しむバツイチ45歳の女性版画家と17歳年下の文学系青年。フランス映画のように美しくも甘い時間の背景には、女性としての表層的衰えを苦にする女心がいじらしく思え、いとしく描かれている。

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年下の男性を育てるという気負いもなく、いずれ別れることがわかっていても、ただ自然の流れに身を任せ、昨日よりも今日を確かに生きている。そして今日は明日よりも、いつだって一日若い。素敵ですね。

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