
『昭和元禄落語心中』とは、雲田はるこによる漫画、およびそれを基にしたアニメ、ドラマ作品。
落語を題材とし、戦前から現代にわたり落語界を舞台に噺家たちの因縁や人間関係が描かれる。
漫画は全10巻で終了しており、それぞれ「与太郎放浪篇」「八雲と助六篇」「助六再び篇」と大きく分かれていた。
2016年1月から「与太郎放浪篇」「八雲と助六篇」がテレビアニメ化され、二期の「助六再び篇」が2017年1月より放送開始されている。
樋口栄助

人気作家であり、三代目助六の落語をたまたま観に来ておりその才能を高く評価した。
八雲に弟子入りを断られた経緯があり、三代目助六には落語の新しい生きる道として新作落語の手伝いを申し出る。
時折、八雲の昔を邪推しては苦い顔をされたりしている。
『昭和元禄落語心中』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
八雲や二代目助六など落語家達が演じる落語シーン

物語の見所は、八代目 有楽亭 八雲(ゆうらくてい やくも)や二代目 有楽亭 助六(ゆうらくてい すけろく)など落語家達の落語のシーン。登場人物たちの表情が普段とはガラリと変わる。一人で何人もの役をこなす落語家の語りの様子が、緊迫感と迫力を伴って読んでいるこちらに迫ってくるようである。
『昭和元禄落語心中』のアニメ版スタッフ・声優

本作は関智一(与太郎役)、小林ゆう(小夏役)、石田彰(有楽亭八雲役)、山寺宏一(助六役)、林原めぐみ(みよ吉役)などの豪華声優陣も見どころとなっている。
この役に決まる前に関は、ひょんなことから落語家の立川志ら乃師匠の二番弟子になっている。また山寺は東北学院大学の落語研究会で小噺を覚え、演じることの楽しさを知り声優を目指し始めたなど、それぞれ落語に縁があるようだ。
原作:雲田はるこ
監督:畠山守
落語監修:林家しん平
シリーズ構成:熊谷純
キャラクターデザイン:細居美恵子
音楽:澁江夏奈
アニメーション制作:スタジオディーン
与太郎・三代目助六:関智一
菊比古・八代目 有楽亭八雲:石田彰
初太郎・二代目 有楽亭助六:山寺宏一
小夏:小林ゆう
みよ吉:林原めぐみ
樋口栄助:関俊彦
七代目有楽亭八雲:家中宏
松田:牛山茂
アマケン:山口勝平
ヤクザ兄貴:加瀬康之
アニさん:須藤翔
萬歳:茶風林
萬月:遊佐浩二
猫助師匠:林家しん平
『昭和元禄落語心中』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
山寺宏一曰く「必死のオーディションで勝ち取った」落語心中の助六役
山寺さんオーディションだったの?て驚いてる人多いけど、落語心中キャストは3分間の落語提出オーディションを勝ち抜いた精鋭ですよ!
— 大 山 (@oh_ya_ma) January 8, 2016
石田彰「これ受かったらすげえぞ」
山寺宏一「ふざけんな絶対受かって断ってやる」
で、ああなりました。
でも関智さんはオーディションくぐり抜けてません。
山寺宏一曰く「必死のオーディションで勝ち取った」落語心中の助六役ですが、オーディションは制限時間3分の落語「野ざらし」「死神」2本の提出。他の人に役を取られたくなくて、家にある資料と音源を漁り、ああでもないこうでもないと3分間の落語を散々録り直したそうです。
— 大 山 (@oh_ya_ma) January 8, 2016
かたやオーディション内容を知って「試されている」と気づいた石田彰は、3分間で出だしとサゲは入れて…と戦略を練り、音声向きと判断した立川志らくの「死神」で上手くまとめて提出。…した後に「いやでもこれ絶対に八雲の落語じゃないな。落ちるな」と思ったそうな。
— 大 山 (@oh_ya_ma) January 8, 2016
初太郎・二代目有楽亭助六を演じた山寺宏一は、実はオーディションで役を勝ち取った。ベテラン実力派声優がオーディションだったという事実に驚いたファンは多い。
なお、与太郎役の関智一だけは初めから候補だったためオーディションを受けておらず、本作のオーディションがいかに過酷だったかがよくわからなかったらしい。さらに小夏役の小林ゆうは、オーディションに結果を知らされ嬉しさのあまり屋外で泣いたとのこと。
アニメのクオリティの高さがSNSで話題
落語心中が神アニメすぎて、次のアニメがびっくりするほど興味わかないw
— カノ (@knn1220) January 9, 2016
落語心中はディーンだから(霊剣山もあるし)どうなるかと思ったけど良かった。初回拡大なのも見たら納得。落語は全く知らないけど、師匠の格好良さはよく分かった。最後のあれはだめだよーかっこいいよー。
— かさはら (@nyaumi_123) January 10, 2016
「昭和元禄落語心中」3話 30分濃密。まるでNHK連続ドラマ(笑)戦中は落語界も大変だったんやねえ(*´▽`*)菊比古さんはしかし女性にモテますなぁ(笑)毎回ゆーてるけどマジで石田さんと山ちゃんエエよ♪そして林原さん登場で期待(笑) pic.twitter.com/odt2ZRLKkU
— わるだ久美 (@warudarake) January 23, 2016
昭和から現代に移り変わる時代を舞台に、落語家たちの人間模様を描いた『昭和元禄落語心中』。原作の人気もさることながら、アニメ化された際には声優の見事な落語にも注目が集まり、SNSを中心に話題になった。
落語の監修は林家しん平
本作は落語を舞台とした話であるため、劇中で登場する落語は注目するべき大きなポイントである。アニメでの落語の監修には林家しん平が抜擢されており、本格的な落語を楽しめるアニメとして大きな話題となった。
『昭和元禄落語心中』の主題歌・挿入歌
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目次 - Contents
- 『昭和元禄落語心中』の概要
- 『昭和元禄落語心中』のあらすじ・ストーリー
- 与太郎放浪篇
- 八雲と助六篇
- 助六再び篇
- 『昭和元禄落語心中』の登場人物・キャラクター
- 与太郎放浪篇
- 与太郎
- 八代目 有楽亭八雲
- 小夏
- 松田
- 八雲と助六篇
- 菊比古
- 初太郎
- みよ吉
- 小夏(幼少期)
- 助六再び篇
- 三代目 有楽亭助六
- 八代目 有楽亭八雲
- 小夏
- 樋口栄助
- 『昭和元禄落語心中』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 八雲や二代目助六など落語家達が演じる落語シーン
- 『昭和元禄落語心中』のアニメ版スタッフ・声優
- 『昭和元禄落語心中』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 山寺宏一曰く「必死のオーディションで勝ち取った」落語心中の助六役
- アニメのクオリティの高さがSNSで話題
- 落語の監修は林家しん平
- 『昭和元禄落語心中』の主題歌・挿入歌
- アニメ第1期
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