ちるらん(新撰組鎮魂歌 / にぶんの壱)のネタバレ解説・考察まとめ

『ちるらん 新撰組鎮魂歌』とは『月刊コミックゼノン』で連載されている、新選組の土方歳三(ひじかたとしぞう)を主人公とした時代劇漫画。『終末のワルキューレ』を手掛けている梅村真也が原作を、作画は橋本エイジが担当している。2012年から連載が始まり、2022年5月までに33巻が発売されている。2017年には舞台やドラマCD化もされた。スピンオフ作品である『ちるらん にぶんの壱』は梅村・橋本による4コマコメディ漫画で、2017年にアニメ化もされている。

島田魁(右)、藤堂平助(左)

CV:落合福嗣
新撰組諸士調役兼監察。色が黒く筋肉質の体をしており、ドレッドヘアを束ねている。非常な怪力の持ち主で、岩で作られたバーベルを片手で持ち上げてしまう。戦闘時には棍棒を使用する。京都で浪士組を結成した際の加入メンバーだが、藤堂のことを先輩として尊敬しており、戦闘時にはコンビを組むことが多い。
蝦夷地まで土方と行動を共にしている数少ない人物。

芹沢鴨(せりざわかも)

CV:小西克幸
演:松本利夫
新撰組筆頭局長。元水戸藩士で水戸天狗党七鬼衆の頭でもある。
好きな言葉は「暴力」と公言し、ケンカを売ってきた相手の腕を躊躇なく斬り落とす危険人物。土方らと一緒に京に上り、壬生浪士組を結成した際には筆頭局長に推される。
「強い相手と戦って散りたい」という思いから、土方ら試衛館メンバーとの戦いを画策する。理性を失わず鬼子を取り込んだ沖田と死闘を繰り広げるも、三段突きを受け満足そうな笑みを浮かべ散っていく。

新見錦(にいみにしき)

演:根本正勝
新撰組副長。芹沢派のナンバー2。
非常に策謀に長けた人物で、芹沢を利用し新撰組の実権を握ろうと目論む。長州の久坂玄瑞(くさかげんずい)と通じ、近藤勇を暗殺する計画を立てるが、山南に逆に利用され粛清される。
目的や生き残るためにはなりふり構わずどんな手段でも取る男で、最後の斎藤との戦いでは毒が塗ってある刀や土下座で命乞いをしながら反撃の機会をうかがうなどあらゆる策をとるも、すべて見透かした斎藤に阿比留の刀を突き立てられ命を落とす。

平山五郎(ひらやまごろう)

新撰組隊士。芹沢の側近であり、芹沢が水戸で結成した水戸天狗党七鬼衆の一人。
以前芹沢と戦ったときに左目を斬られ失明した。左目は普段は糸で閉じられているが、人間の生体電流である雷気(らいき)を見ることが出来、相手の動きを完全に予知することが出来る。
土方と戦った際にも圧倒的強さで追い詰めるが、戦闘中に土方が会得した虚狼(うつろ)により敗北し、死亡する。

山崎烝(やまざきすすむ)

新撰組監察。なぜかいつもガスマスクのようなものをつけている。普段はいわゆるスパイや偵察などを行っていることが多い。報酬によって近藤派、芹沢派、新見の三重スパイを行っていたこともあり「すがすがしいほどの下衆だな」とあきれられるほど。一度見聞きしたものは決して忘れることはなく、会話は本人の声で再生できる。
大政奉還後の鳥羽伏見の戦いでは戦線に加わり、銃弾を受けるも麻酔で痛みを抑えていた。その後亡霊の騎士団との戦いで傷口が開き、死を覚悟した戦いの後船に仕掛けられた爆薬を抱いて海に飛び込み最期を遂げる。

伊藤甲子太郎(いとうかしたろう)

新撰組参謀。山南の死後、副長に次ぐ参謀役に就いた男。近藤の太鼓持ちのような振る舞いが多く、他の隊士からは反感を買っている。裏では討幕派の岩倉具視(いわくらともみ)と通じており、天皇の直属の御陵衛士を結成し多くの新撰組隊士を連れて離脱する。
人の心を読んで操ることを得意としており、中村半次郎の恐怖から逃れられない藤堂平助を阿片中毒にし、御陵衛士として離脱させた。
中村半次郎や河上彦斎を利用し新撰組を倒そうとするが、病身を押して駆け付けた沖田によって斬殺される。

徳川幕府側の人物

徳川慶喜(とくがわよしのぶ)

徳川幕府15代将軍。
将軍になった時から幕府を終わらせることを覚悟していた。大政奉還後も薩長の挑発に乗って戦を行えば国力が低下し、日本が西洋諸国の植民地となることを恐れ、非戦を貫く覚悟をする。

勝海舟(かつかいしゅう)

勝海舟(右)

CV:黒田崇矢
幕府蕃所調所頭取、のちに幕府海軍奉行並。
斎藤が幼馴染を斬った件で佐々木たちに殺されそうになった時に仲裁に入る。徳川幕府の滅亡後、薩摩の西郷吉之助と会談し、新政府軍による江戸総攻撃を阻止する。榎本武揚の蝦夷行きには反対するも、黙認する形をとる。

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