よるのないくに(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『よるのないくに』とは、コーエーテクモゲームスより2015年に発売された美少女従魔RPG。教皇庁の聖騎士であり半妖である少女アーナスは、地図にない島・ルースワールに派遣される。そこでかつての友人リュリーティスに再会するが、彼女が聖女として生贄に捧げられる運命にあることを知る。主人公のアーナスが女性で、最愛のヒロインも女性という同性愛的な設定と、19世紀の欧州をモデルとしながら似て異なる破滅的な世界観が特徴。

『よるのないくに』の概要

『よるのないくに』とは、コーエーテクモゲームスより2015年10月1日に発売された美少女従魔RPG。PlayStation 4・PlayStation 3・PlayStation Vita用ゲームソフトである。Microsoft Windows(Steam用)は2017年2月8日に配信を開始した。

教皇庁の聖騎士で半妖の少女アーナスは、北海にある地図にない島ルースワールに派遣される。そこでかつての友人リュリーティスに再会するが、彼女が聖女として生贄に捧げられる運命にあることを知る。主人公のアーナスが女性で、最愛のヒロインも女性という同性愛的な設定と、19世紀の欧州をモデルとしながら似て異なる破滅的な世界観が特徴の作品である。

『よるのないくに』は、アトリエシリーズや『サージュ・コンチェルト』などを手掛ける同社のガスト長野開発部が、“美少女×従魔(セルヴァン)×RPG”をテーマに制作したRPG。「美少女」「従魔」「RPG」の3つのテーマを重視している。
イラスト担当の四々九は『アルノサージュ』で詩魔法「偽りの花」や「スパルタン・リヴ」のデザインを手がけている。

地図に存在することのない“よるのないくに”。物語の主人公である一人の少女・アーナスは、自らの血で契約した“従魔”という使い魔を使役し、生贄となる一人の少女のために邪妖と呼ばれる存在と戦っていく。
これはそこに生き、戦い、その後誰にも語られることなく、歴史の狭間に散った二人の少女の愛の物語。

『よるのないくに』のあらすじ・ストーリー

夜の君が遺した禍根

かつて、人にあらざるものが永久の夜で世界を闇に閉ざしていた。妖魔の長、夜の君と呼ばれたそれは、聖女と聖騎士たちの働きにより倒される。
しかし倒された夜の君は、青き血を世界中に撒き散らした。その血を浴びたものは、生き物だけでなく人形や彫像といった無生物まで、あらゆるものが邪妖と呼ばれる異形の存在と化した。そして、夜の世界を支配する。この世界は「よるのないくに」となった。

それ以降、人々は邪妖と青き血によって存在を脅かされるようになる。人々を救うため、教皇庁は生き残りの聖騎士を「邪妖ハンター」として密かに世界各地に派遣する。
やがて夜は少しずつ世界を覆い始め、強力な邪妖の存在を示す黒蝶が大量に発生する。妖魔の世界と現世とを繋ぐミラダの月が赤く満ちるとき、永遠に目覚めぬ夜が訪れる。世界の終末を防ぐべく、教皇庁は夜の君を封印する10年に一度の儀式を準備していた。

その儀式とは、女を生け贄の聖女に選び、蒼き祭壇にてその身を犠牲にすることで夜の君を封印するというものだった。

選択を迫られる聖騎士アーナス

主人公である教皇庁の聖騎士で半妖の少女・アーナス、黒蝶発生区の一つである北海にある地図にない島・ルースワールに派遣される。
そこでアーナスは、寄宿学校時代の友人・リュリーティス(リュリュ)に再会。しかしリュリュは大型邪妖に攫われてしまう。
アーナスは教皇庁の出先機関ホテルエンデの協力を受け、リュリュを救助するが、大型邪妖と交戦になったアーナスは魔剣ヨルドが祀られる異世界ヨルドの祭壇に飛ばされた。
そこでもう一人のリュリュである「ヨルドの巫女」と出会ったアーナスは、魔法具ロジエクロックに貯め込んだ青き血と引き替えに強力な力を授かる。

ホテルに帰還したアーナスは、リュリュの口から彼女が世界を救うため生贄の聖女になることを告げられた。
そして、ルースワールにあると判明する蒼き祭壇。教皇庁の強引な介入や、嘘と秘密で塗り固められた世界の在り方。葬られた過去の事実と仕組まれたアーナスとリュリュの出会い。
アーナスはリュリュの意志と教皇庁の命令に従い、彼女を生け贄に捧げて夜を封印するのか。それとも不可能を承知で夜の君に挑み倒すのか。
選択を迫られるのだった。

『よるのないくに』のゲームシステム

基本システム

主人公アーナスの活動時間は夜である。人間のかわりに邪妖が徘徊するルースワール市街での活動が主であり、活動時間には制限が設けられている。制限時間を超えると強制的にホテルに戻される。
昼は行動設定により獲得するステータスポイントが変化する。このステータスポイントを支払うことで、戦闘や昼間行動に役立つスキルを獲得できる。新たなスキルの候補は「血の奉納」によるアーナスのレベルアップと特定の昼依頼達成によって解放される。

アーナスのパーティーメンバーには、依代を使用して召喚された従魔(セルヴァン)が存在する。従魔たちには作戦コマンドを設定し、自動的に戦わせることができる。従魔は経験値を得るごとに容姿や性能が上昇したり、数が増えたりする。従魔は1デッキにつき4体までセット可能で、スキル獲得により最大4デッキ12体設定することが出来る。原則として同種の従魔には編成制限がある。
デッキ編成済みの従魔は召喚しなくても夜時間のに経験値を獲得できる。

アーナスの基本的な武器は剣だが、ストーリーを進めることで使用可能な武器が増える。敵を倒したときに得られる血を異世界にある魔剣ヨルドの祭壇に奉納すると、アーナスの強化ができる。

通貨としてLibra(リブラ)、アーナスのレベルアップや従魔のアクチュアライズに用いる青き血であるBlood(ブラッド)がある。リブラは買い物と交易費用として利用でき、ブラッドは前述の他、邪妖が営むフィールド上の商店で使うこともできる。

エンディングはマルチエンディング方式。エンディングは全部で5つあり、リュリーティスとの友好度で変化する。

アーナスの変身

アーナスは変身ゲージがたまると変身することができる。変身すると、アーナス自身はもちろん、従魔たちも強化される。
変身因子については、1個体最大で5因子。リーダー従魔のみ因子2倍。各デッキごとに異なるフォームを設定することも可能である。

デモンフォーム

悪魔のような姿の形態。変身の基本形態で変身因子が一定以下でデモンフォームになる。炎を操ることに長け、広範囲攻撃で形成逆手が狙える。ボス戦にも向いているオールラウンド型。

ラビットフォーム

白を基調とした形態。髪は金色に変化し、耳は兎のように黒く長い耳に変化する。スピードが持ち味の近接格闘特化型。

ファントムフォーム

魔法使いのような姿をした形態。SP自動回復機能が追加される。遠距離戦に特化している。

アーマーフォーム

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