佐藤明(ザ・ファブル)の徹底解説・考察まとめ

佐藤明とは、南勝久による漫画『ザ・ファブル』の主人公で、殺さない殺し屋である。殺しの実力は「どんな敵でも6秒以内に殺せ」る程の凄腕。連載開始時点で現場に出て6年、合計71人を殺害している。その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と名付けられた。『ザ・ファブル』本編ではボスの命令で殺し屋を休業中で、普通の生活に溶け込む訓練をしている。
実写映画版『ザ・ファブル』ではV6の元メンバー、岡田准一(おかだ じゅんいち)が明を演じている。

山岡に同門同士の戦いを仕組まれた際、明がユーカリに放った台詞である。山岡の狙いは、ボスが「最高傑作」と評する明の実力をみることであり、殺し合いというよりも実力試しが目的だった。そのためユーカリは、「こっち来い アキラ――!」と、観客である山岡が見えやすい平らな場所に移動を促したのだが、そもそも2人は殺し屋で格闘家ではない。そこで明は「平らな所でしか闘えないのか?」と挑発したのだった。

佐藤明の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

個性的なキャラクターのルーツは前作『なにわ友あれ』

作者である南勝久のキャラクター設定は、ヤンマガWebのインタビュー記事『「見たことのない」と「面白い」で生み出す!』で、作者がキャラクター設計について語っている。

佐藤明のルーツは前作の登場人物「ゼンちゃん」

主人公・佐藤の個性が際立ったキャラクターはどのようにして生み出されたのか、モデルはいるのか、実在の人物なのか、組み合わせなのか、全くの空想なのか、ファンであれば気になるところだろう。作者がインタビューで語っている記事を以下に抜粋した。意外にも作者の過去作品のキャラクターのスピンオフのような設定だったようだ。面白さや意外性に重点を置いており、骨子のアイデア出しの参考にもなりそうな内容のインタビューである。もちろん骨子だけでなく、肉付けされたストーリーや画力も魅力であることは間違いない。

『ナニワトモアレ』&『なにわ友あれ』を14年描いてきて、大きな収穫の一つがゼンちゃん(作中最強の男)のキャラでした。そこで次回作は、ヤンキーのケンカレベルじゃなく、生き死にまで背負って戦えるとことん強いキャラを描きたくなりました。そうなると職業が限られてきます。軍人、傭兵、ヤクザ、そして殺し屋…。ただ軍人、傭兵には専門的な知識がハンパなく必要で、ヤクザを描くには社会的な問題がありました。そこで「殺し屋」を選んだんです。しかし、殺し屋をテーマにした作品は沢山あります。なので、この「よくあるテーマ」を「見た事のない」やり方で表現したいと考え、「人を殺さない」方向で話を練りました。無敵の天才殺し屋が「今日から1年間休業しろ!」と宣告されたら、どんな風に社会で暮らすのだろうか…。そのアイデアを思いついた時、ファブルが誕生しました。

出典: yanmaga.jp

佐藤洋子のルーツは女性主人公の構想

ファブルの愛されキャラ洋子もそもそもは主人公クラスの設計だった。以下にヤンマガWebのインタビュー記事を抜粋した。

ファブルの構想初期に女性を主人公にしたらどうかと考えた時期がありました。無敵の天才女殺し屋の「1年間休業物語」です。今考えても面白いものが描けそうな気がしますが、ただ、長期連載を考えた時、やっぱり主人公が男のほうが僕には描きやすいと思ったんです。ならこの女キャラは相棒にしようと考え、今に至ります。読者的には色々意見はあるのでしょうが、僕的にはこんな女なら騙されても憎めない、そう思えるキャラにしているつもりです。

出典: yanmaga.jp

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『ザ・ファブル』は日本の青年漫画。作者は南勝久。講談社の『週刊ヤングマガジン』で2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された。伝説の殺し屋「ファブル」は組織の命令によって佐藤明という偽名を付けられ、誰も殺さない一般人として生活する。移住先の大阪で、明はパートナー洋子とともに周囲の優しさに触れる。しかし、明たちはトラブルに相次いで巻き込まれていく。2019年、岡田准一が主演を務めて実写映画化され、2021年に第2作が公開される。

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