『人生スイッチ』とは、アルゼンチン、スペイン共作の2014年公開のブラックコメディ映画。脚本と監督はアルゼンチンのダミアン・ジフロン。
本作は、6本の短編で構成されたアンソロジー映画であり、暴力と復讐という共通したテーマを持つ。ひょんなことから立たされる人生の岐路。待ち受けるのは悲劇か、それとも喜劇か。ブラックなユーモア満載の映画である。
この映画の結末には悲劇もあり、同様に喜劇もある。しかし、後者に関して言えばそれはハッピーエンドではなく、むしろバッドエンドかもしれない。刑務所の中で盛大にバースデーパーティを行われるとして、それを幸せと感じられるだろうか。しかし、本作はそのような悲劇の中にあるある意味ハッピーな側面を映し出す映画でもある。
特に1作目の「おかえし」は、10分弱の物語だが、坂道を石が転がっていくような怒涛の展開で、まさに短編小説を見ているようである。結末はバッドエンドならぬデッドエンドでありながら爽快感があり、これほどまでにスタイリッシュな復讐劇は滅多にないだろう。
目次 - Contents
- 『人生スイッチ』の概要
- 『人生スイッチ』のあらすじ・ストーリー
- 「おかえし」
- 「おもてなし」
- 「パンク」
- 「ヒーローになるために」
- 「愚息」
- 「Happy Wedding」
- 『人生スイッチ』の登場人物・キャラクター
- 「おかえし」
- 音楽評論家・サルガド(演:ダリオ・グランディネッティ)
- イサベル(演:マリーア・マルル)
- レギサモン先生(演:モニカ・ビリャ)
- 「おもてなし」
- ウェイトレス(演:フリエタ・ジルベルベルグ)
- クエンカ(演:セサル・ボルドン)
- 料理人(演:リタ・コルテセ)
- 「パンク」
- 新車男・ディエゴ(演:レオナルド・スバラーリャ)
- マリオ(演:ワルテル・ドナード)
- 「ヒーローになるために」
- ビル爆破解体職人・シモン(演:リカルド・ダリン)
- ビクトリア・マラムド(演:ナンシー・ドゥプラア)
- シモンの同僚・ペコラ(演:ルイス・マッゼオ)
- 「愚息」
- 父親・マウリシオ(演:オスカル・マルティネス)
- 弁護士(演:オスマル・ヌニェス)
- 管理人・ホセ(演:ヘルマン・デ・シルバ)
- 検察官(ディエゴ・ベラスケス)
- エレナ・ペレイラ・アミルトン(演:マリーア・オネット)
- 「Happy Wedding」
- 花嫁・ロミーナ(演:エリカ・リバス)
- アリエル(演:ディエゴ・ヘンティレ)
- 『人生スイッチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- きっと誰にでも起こり得る悲劇ではない
- 悲喜こもごもな結末
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