人生スイッチ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『人生スイッチ』とは、アルゼンチン、スペイン共作の2014年公開のブラックコメディ映画。脚本と監督はアルゼンチンのダミアン・ジフロン。
本作は、6本の短編で構成されたアンソロジー映画であり、暴力と復讐という共通したテーマを持つ。ひょんなことから立たされる人生の岐路。待ち受けるのは悲劇か、それとも喜劇か。ブラックなユーモア満載の映画である。

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この映画の結末には悲劇もあり、同様に喜劇もある。しかし、後者に関して言えばそれはハッピーエンドではなく、むしろバッドエンドかもしれない。刑務所の中で盛大にバースデーパーティを行われるとして、それを幸せと感じられるだろうか。しかし、本作はそのような悲劇の中にあるある意味ハッピーな側面を映し出す映画でもある。
特に1作目の「おかえし」は、10分弱の物語だが、坂道を石が転がっていくような怒涛の展開で、まさに短編小説を見ているようである。結末はバッドエンドならぬデッドエンドでありながら爽快感があり、これほどまでにスタイリッシュな復讐劇は滅多にないだろう。

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@keeper

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