『人生スイッチ』とは、アルゼンチン、スペイン共作の2014年公開のブラックコメディ映画。脚本と監督はアルゼンチンのダミアン・ジフロン。
本作は、6本の短編で構成されたアンソロジー映画であり、暴力と復讐という共通したテーマを持つ。ひょんなことから立たされる人生の岐路。待ち受けるのは悲劇か、それとも喜劇か。ブラックなユーモア満載の映画である。
「愚息」
父親・マウリシオ(演:オスカル・マルティネス)
吹替:浦山迅
地元の有力者。裕福な生活をしている。息子がひき逃げ事件を起こし、轢かれた妊婦が死亡したことが大きく報道され、その対処に務めようとする。
弁護士(演:オスマル・ヌニェス)
マウリシオお抱えの弁護士。マウリシオと相談の上、ホセを身代わりにしようとするが、検察官にホセが犯人ではないことをすぐに見破られる。
管理人・ホセ(演:ヘルマン・デ・シルバ)
吹替:宮崎敦吉
息子の身代わりとなった使用人。マウリシオの屋敷の管理人を務める。ひき逃げ事件の身代わりを50万ドルで打診される。
検察官(ディエゴ・ベラスケス)
妊婦のひき逃げ事件を担当し、マウリシオの屋敷にやってきた検察官。弁護士から買収交渉をされ、多額の金と引き換えにホセを犯人とすることに同意する。
エレナ・ペレイラ・アミルトン(演:マリーア・オネット)
マウリシオの妻。息子のひき逃げ事件を聞いて泣き崩れる。
「Happy Wedding」
花嫁・ロミーナ(演:エリカ・リバス)
吹替:有賀由樹子
披露宴に浮かれる新婦。新郎アリエルの浮気相手が披露宴にいたため、悲しみに暮れる。浮気相手を負傷させてしまったことで、来客からも腫物扱いされる。
アリエル(演:ディエゴ・ヘンティレ)
披露宴に浮かれる新郎。しかし浮気相手の女性を披露宴に呼んでおり、それがロミーナにばれたことで騒動になってしまう。
『人生スイッチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
きっと誰にでも起こり得る悲劇ではない
本作は「アルゼンチンの歴代ナンバーワン映画」という触れ込みだけあり、図抜けた面白さを誇る。内容はとにかくブラックなコメディで、登場する人物たちは皆ひょんなきっかけから人生の横道に逸れていき、悲劇へとまっしぐらに落ちていく。
日常に潜む恐怖を題材にしているかと思いきや、実はそうでもない。きっかけこそどこにでもあって、誰にでも降りかかりそうなものだが、その後の展開は悲劇を通り越してもはや喜劇にしか見えない。偶然に偶然が重なって、さらに人の力ではどうしようもない奇跡のような力によって、人々は結末へと運ばれていく。予測できない結末の数々に、視聴者はほくそ笑むこと間違いない。人の不幸は蜜の味である。
悲喜こもごもな結末
目次 - Contents
- 『人生スイッチ』の概要
- 『人生スイッチ』のあらすじ・ストーリー
- 「おかえし」
- 「おもてなし」
- 「パンク」
- 「ヒーローになるために」
- 「愚息」
- 「Happy Wedding」
- 『人生スイッチ』の登場人物・キャラクター
- 「おかえし」
- 音楽評論家・サルガド(演:ダリオ・グランディネッティ)
- イサベル(演:マリーア・マルル)
- レギサモン先生(演:モニカ・ビリャ)
- 「おもてなし」
- ウェイトレス(演:フリエタ・ジルベルベルグ)
- クエンカ(演:セサル・ボルドン)
- 料理人(演:リタ・コルテセ)
- 「パンク」
- 新車男・ディエゴ(演:レオナルド・スバラーリャ)
- マリオ(演:ワルテル・ドナード)
- 「ヒーローになるために」
- ビル爆破解体職人・シモン(演:リカルド・ダリン)
- ビクトリア・マラムド(演:ナンシー・ドゥプラア)
- シモンの同僚・ペコラ(演:ルイス・マッゼオ)
- 「愚息」
- 父親・マウリシオ(演:オスカル・マルティネス)
- 弁護士(演:オスマル・ヌニェス)
- 管理人・ホセ(演:ヘルマン・デ・シルバ)
- 検察官(ディエゴ・ベラスケス)
- エレナ・ペレイラ・アミルトン(演:マリーア・オネット)
- 「Happy Wedding」
- 花嫁・ロミーナ(演:エリカ・リバス)
- アリエル(演:ディエゴ・ヘンティレ)
- 『人生スイッチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- きっと誰にでも起こり得る悲劇ではない
- 悲喜こもごもな結末
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