エアマスター(AIR MASTER)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『エアマスター』とは、柴田ヨクサルによる格闘漫画、およびそれを原作とするテレビアニメ作品である。格闘家の父と体操選手の母から驚異的な身体能力を引き継ぎ、華麗な空中殺法を武器に無敵のストリートファイター「エアマスター」として路上で伝説を築き上げていく女子高校生・相川摩季を中心に、猛者たちとの激しい戦いが描かれる。
本作は、強烈な個性を持つキャラクターが次々と登場する異色の女子高生コメディ格闘アクションであり、独特なセリフ回しも特徴である。

目次 - Contents

『エアマスター』の概要

『エアマスター』とは、柴田ヨクサルによる格闘漫画、およびそれを原作とするテレビアニメ作品である。白泉社の『ヤングアニマル』にて1996年22号から2006年6号まで連載された。単行本は全28巻。
ギャグシーンや強烈な個性を持つ異常なキャラクターが次々と登場する異色の女子高生コメディ格闘アクションでありながら、独特なバトル描写や独白がちりばめられた独自の格闘シーンが展開されるのが特徴である。また、著者の前作『谷仮面』や次作『ハチワンダイバー』とも世界設定や登場人物において深い関連性を持っている。

物語は、街の路上で連戦連勝を誇り「エアマスター」と恐れられる無敵のストリートファイター、相川摩季を中心に展開する。その正体は平凡な女子高校生であるが、格闘家の父と体操選手の母から驚異的な身体能力を引き継いでおり、華麗な空中殺法を武器に路上で伝説を築き上げていく。劇中では、個性豊かな仲間たちとの友情や、次々と現れる極めて強烈なライバルたちとの出会いと戦いの遍歴が活き活きと描かれる。ストーリーは導入となる「ストリートファイト四天王編」から、北海道の不良集団と激突する「黒正義誠意連合編」、摩季がリングに上がる「女子プロレス編」、路上格闘家の順位を巡る「深道ランキング編」へと激化。最終的には、それまで登場した猛者たちの多くが参戦する壮絶なバトルロイヤルが繰り広げられる。

柴田ヨクサルの描くセリフ回しは独特で、読んでいる人を感心させる魅力がある。見る人の心を動かす『エアマスター』のセリフの中でも、明日使いたくなるようなものを厳選した。

坂本ジュリエッタ「たとえばおまえがその昔…幼き頃…捨てられて凍えている仔犬を助けたことがあるとしよう…。でも死ね」

「たとえばおまえがその昔…幼き頃…捨てられて凍えている仔犬を助けたことがあるとしよう…。でも死ね」とは、ストリートファイト四天王最強の男である坂本ジュリエッタが、街頭で自身に援助交際を持ちかけてきた女子高生に対して言い放ったものである。ジュリエッタという男の持つ圧倒的な理不尽さと他者に対する容赦のない冷徹さが凝縮されたシーンだ。対話や交渉の余地を一切認めない「絶対的な拒絶」が、柴田ヨクサルの独特なテンポとセリフ回しによって表現されている。

坂本ジュリエッタ「オメェらはウルトラマンにでも守られてんのか?それとも…楽園にでも住んでんのか?」

「オメェらはウルトラマンにでも守られてんのか?それとも…楽園にでも住んでんのか?」は、援助交際を持ち掛けてきた女子高生を容赦なく蹴り飛ばした坂本ジュリエッタに対し、事の顛末や彼の危険性を何も知らない一般のサラリーマンが、正義感から説教をしようと割り込んできた際に放たれたものである。ジュリエッタが抱く世界への冷徹な認識と、ぬるま湯の日常に生きる人間への皮肉が込められた一幕。「弱肉強食の現実」を生きるジュリエッタにとって、暴力を前にしながらなおも安全な場所から常識や倫理観を振りかざして対話ができると思い込んでいるサラリーマンの姿は、滑稽極まりないものなのだ。

坂本ジュリエッタ「マキ…。 例えば“地球全体絶対破壊ミサイル”が地球に向かって飛んできたとして… マキを守るためなら… 受け止めてやる」

「マキ…。 例えば“地球全体絶対破壊ミサイル”が地球に向かって飛んできたとして… マキを守るためなら… 受け止めてやる」とは、作中最大のバトルロイヤルが繰り広げられる過酷な戦場において、坂本が愛してやまない相川摩季に対し、自身の常軌を逸した愛の深さをストレートに告白した際に放ったものである。
世界が破滅しようとも摩季一人だけは絶対に守り抜くという、狂気的でありながらも子供のように純粋な彼の純愛が爆発したセリフとなっている。

長戸「このヘンに子どもができるスペースが男にもあるらしいぞ しってるかおまえ 俺でも妊娠できるんだ」

「このヘンに子どもができるスペースが男にもあるらしいぞ しってるかおまえ 俺でも妊娠できるんだ」とは、黒正義誠意連合の一員である長戸が、自身が狂気的なまでに愛する金次郎への妄執を剥き出しにした際に放ったものである。
長戸は天井に届くほどの長身から繰り出す長拳の使い手であり、トップファイターの猛打を何度浴びても立ち上がる作中屈指のタフネスを誇る。しかし、それ以上に際立っているのが、金次郎に対する極端な恋愛感情と変態性である。金次郎に近づく女性を影から容赦なく殴り飛ばして排除し、作中の変人たちを見届けてきた深道にさえ「理解不能」と言わしめるほどの独自の精神世界を持っている。
このセリフは、作中屈指の異色なキャラクターである長戸の、常軌を逸した変態性が現れた迷セリフだと言える。

深道「心配ばっかすんな 人間ってそうじゃないだろう」

「心配ばっかすんな 人間ってそうじゃないだろう」とは、深道ランキングの主宰者であり大人気アイドル「藪沢くん」でもある深道が、テレビのチャリティー番組の生放送中、環境問題をテーマとした募金を呼びかける局面で発した言葉である。
作中において深道は、身体能力の劣勢を卓越した策略や予測で補う稀代の戦術家であり、同時に独自の哲学的な死生観を持つ人物として描かれている。世間が深刻な環境問題に対して悲観的な予測を立て、ただ未来を憂いて「心配」ばかりしている姿勢に対し、彼は異を唱える。人間という生き物は、迫り来る危機の前にただ怯えて縮こまるだけのものではなく、絶望的な状況からでも抗い、覆していく強さを持っているはずだという、人間に対する強い信頼と不敵な肯定がこの言葉の背景にある。

崎山香織「ちょーっといいですかーッ!!! 崎山香織 “様”!!! 一介の女子高生の前にわざわざ登場! こんばんは っと!!!!」

崎山香織は、自称未来のスーパー・モデルであり、主人公・相川摩季の前に執拗に立ちはだかる最大のライバルを自負するキャラクターである。その性格は極めて高飛車かつ傲慢であるが、どこまでも真っ直ぐで嘘偽りのない行動力から、本作において主人公を喰うほどの強烈な存在感を放つ裏主人公として読者から高い支持を得ている。
「ちょーっといいですかーッ!!! 崎山香織 “様”!!! 一介の女子高生の前にわざわざ登場! こんばんは っと!!!!」というセリフは、作中初期の「ストリートファイト四天王編」において、崎山が摩季の前に初めて姿を現した初登場時のものである。

崎山香織「崎山香織はっ命をかけてっ テメェに崎山香織をわからせてやる」

「崎山香織はっ命をかけてっ テメェに崎山香織をわからせてやる」とは、実力では遥か上に位置する主人公・相川摩季に対し、崎山が自らの全存在を懸けて挑む強い覚悟を示した局面で放たれたものである。ただ勝利を目指すのではなく、「相手の心に自分の存在を深く刻み込むこと」を目的とした、崎山というキャラクターの行動原理が純粋な形で表した名セリフである。

崎山香織「いいかぁ!ガキ共!!人生は弱肉強食だぁ 神様もヒーローもいない!やられたら自分でやり返せ!!!!」

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents