【ジングルベル】元気になるクリスマス音楽集【レディー・ガガ/Christmas Tree】

ここでは元気になるクリスマス音楽を集めた。世界中で歌われている定番のクリスマスソングである「ジングルベル」、讃美歌の「もろびとこぞりて」、レディー・ガガが歌う「Christmas Tree」など、どれも力づけてくれる曲ばかりだ。

◆ラスト・クリスマス◆

Last Christmas by Taylor Swift +Lyrics

去年のクリスマス。愛を伝えた人に冷たく袖にされた男が、
なんて馬鹿だったと悔やみながらも未練を捨てきれずにいる。
「もし君がキスしてくれたなら、僕はまた馬鹿になるってこともわかってる」
ワムの歌はあまりに定番すぎるので、今が旬のテイラー・スウィフトで。

◆ハッピー・クリスマス (戦争は終った)◆

Celine Dion - So This Is Christmas

このジョン・レノンとオノ・ヨーコによる共作は、正直パッとしない出来に思えてなりません。
それでも、泥沼化したヴェトナム戦争終結間近という時局で、
疲れきった人々に癒しをあたえる力があったのでしょう。
いつのまにかクリスマスの定番曲として歌い継がれるようになりました。
逆に言えば、ヴェトナム戦争という大悲劇がなければ人々の記憶に残らなかったかもしれず、
時代との相性こそヒット作の出る条件ではないかと感じるところがあるのです。
今日は、セリーヌ・ディオンの歌声でどうぞ。

◆クリスマスタイム◆

Christmas Time (Live)

この曲は、歌手ブライアン・アダムスがファンに聴かせるためにだけ出したといいます。
それゆえ彼のどのアルバムにも収録されていない、いわば「幻の名曲」。
(Wikipediaで、アダムスの項目で検索しても曲名が出てこないほど)
でも実際は幻どころか、三十年後の今でもクリスマスに必ず流れる大人気曲。
アダムス自身、ローマ法王の前で熱唱しています。
良い曲はそれ自体の魅力で広まり、聴き継がれ歌い継がれるという好例でしょう。

12月25日はキリストの誕生日ではないという件

クリスチャンでない人には意外かもしれませんが、
聖書中にイエスが12月25日に生まれたという記述があるわけではないのです。
つまり、イエスがどの日に生まれたかはまるで謎のまま。
その時季については、五月説、十月説など色々と主張されていますが、
真の誕生日がいつなのか多くの人からこれほどの熱意をもって探求されるという事がすでに、
イエスが生まれたこと自体の重大性を際立たせていると言わねばならないでしょう。

ではなぜ、人々は12月25日にクリスマスを祝うのか?
その日がちょうど冬至で当時ローマで盛んだったミトラ教の祭日にあたり、
キリスト教を国教にしたかった権力側にとって、民衆を馴染ませるのに具合が良いと考えられたため。
(だからキリスト教は多くの面でミトラ教の色合いを継承することになった)
これとても諸説あるうちのひとつに過ぎず、本当にたしかなことはわからないのが実情です。

それでも、どれか日を決めて救世主が降誕したのを祝わねばならないわけで、
世俗がクリスマスで浮かれる日にやったとしても悪いことは何もありません。
大事なのは、神がその独り子を賜りしことを謝す姿勢にあるのですから。

変なたとえになりますが、日本人の大好きな忠臣蔵。
赤穂浪士の吉良邸討ち入りが12月14日というのは旧暦の日付によるもので、
実際には、つまり今の暦では一月末のことだったようです。
それでも一般の認識では「12月14日に討ち入りがあった」ことになってるし、義士祭も12月14日におこなわれます。
クリスチャンが12月25日にキリストの降誕を祝うのもそれと似たようなものかもしれません。
(救世主の降臨を血なまぐさい復讐劇にたとえたら、教会関係の人は怒るでしょうけど)

◆きよしこの夜◆

Silent Night, Holy Night Original Version

クリスマス音楽ではまさに定番中の定番の中のさらに定番というか。
これを聞かないとクリスマスじゃないみたいな曲であります。
馬小屋で産み落とされた神の子イエス=キリスト。
その出生を称え、ロバだの子羊だのが聖母マリアを取り巻いています。
窓からもウシさんだのラクダだのが、なんだなんだと覗き込んでおります。
やがて星に導かれた東方の三博士もやって来るのでしょう。

◆我らは来たりぬ◆

We Three Kings of Orient Are

19世紀にジョン・ホプキンスによって作詞・作曲されたもので、
はるばる東方より訪れ、キリスト生誕の夜に聖母子を拝み、贈り物をささげた三博士
(メルキオール、バルタザール、カスパール)のことを歌った曲。
ですが聖書中には、博士たちの人数も個々の名前も明記されていません。

◆Do You Hear What I Hear?◆

Do You Hear What I Hear? (Original Version)

作られたのは1960年代。わりと新しいクリスマスソングなのに、
キリストが生誕した夜の神秘的で荘重な雰囲気をみごとに醸し出してます。
映画「グレムリン」で、台所で暴れるグレムリンたちを退治しようと
主人公のお母さんが包丁振りかざして暴れまわる場面で流れていた曲。
定番のハリー・シメオン楽団でどうぞ。
ちなみに動画のジャケット画像は「リトルドラマーボーイ」のもので、これとは別曲なので。
雰囲気も似た曲なのでまぎらわしい。

◆聖者の行進◆

50 "Oh when the saints come marching in" by Mitch Miller Chorus

黒人霊歌の中でたぶん、もっとも有名なもののひとつ。日本では「聖者が町にやってくる」
としても知られるけど、その訳がいかにまずいのか、こちらのサイトで説明されています。
http://englishbootcamp.jp/blog/?p=2565
本来は、米南部の奴隷制度下で酷使された黒人たちが、せめて死後は天へと召されますように
との願いをこめた曲で、お葬式で歌われていたという。
お祭り騒ぎではない、お葬式の曲なのです。
まあ、そんな原曲の由来はともあれ、元気の出るクリスマスにふさわしく、
活気あふれるミッチミラー合唱団のコーラスでどうぞ。

◆O Holy Night (さやかに星はきらめき)◆

CHARLOTTE CHURCH O Holy Night

これなどは、日本ではさほど人気がないけど、
欧米ではクリスマスの定番となっていて必ず歌われるという曲のひとつ。
やはり、キリスト教圏と非キリスト教圏との差がくっきり出てしまうところです。
可愛いだけじゃない、本当に歌が上手だった
少女時代のシャーロット・チャーチの美声でご堪能ください。

◆シオンの娘(よろこべや、たたえよや)◆

Zion´s Daughter - Boney M (1981)

賛美歌ですが、そうとわからず日本でも知れわたりました。
実はこの曲、当クリスマス特集で最高のお勧めであります。
とても有名な曲で、これを聞いたことのない人は絶対にいません。
ほら、あのメロディー!

「シオンの娘(Zion's Daughter)」について

ヘンデルのオラトリオ「ユーダス・マカベウス」の中で合唱される
「見よ、勇者は帰る」を賛美歌にしたもの。

この歌はぼくにとって曰くつきのものでもあります。
以前、賛美歌を題材にした聖夜劇の台本を担当することになり、
ある教会での礼拝に初めて出席しました。
そのとき牧師さんから、「なにか賛美歌のリクエストは?」と訊かれたのです。
さあ、弱った。賛美歌なんてぜんぜん知りません。一体、どれがどの曲やら。

でもまったくの門外漢だと思われたくないので、
歌集を適当にめくり、当てずっぽうで「賛美歌130番」を選んだところ、
オルガンの伴奏とともに子供の頃から聞き馴染んだ旋律の歌で合唱が始まりました。
それが、この曲だったのです。

ちなみに。
デビッド・リーンの映画「ライアンの娘(Ryan's Daugther)」の英題は、
この賛美歌の題をもじったものだということに最近ようやく気が付いた次第。

◆御使いうたいて(グリーン・スリーブス)◆

What Child is This- Elle Zamudio

イギリス民謡「グリーンスリーブス」の旋律に別の歌詞をつけたクリスマスキャロル。
なんというか、曲自体の威力というものを感じさせます。
フォークとして歌っても素晴らしい、賛美歌にして歌っても素晴らしい。
ここでは、エル・サムディオによる現代的なアレンジの歌でどうぞ。

kedamaru
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@kedamaru

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