ヒメゴト〜十九歳の制服〜（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ

『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』の用語

花森大学

ユキたちが通う東京都内の架空の大学。

名門私立高校・清花女子大学院

ミカコの地元神奈川にあるお嬢様が通う高校。ミカコが通うことはなかったが、憧れていた。

19歳

18歳未満ではなくなったが、未成年のため子どもと大人のあいだの年齢といえる。女性ではなく、女の子、男性ではなく男の子、少女、少年と呼べる年齢。
ユキは女の子らしく成長したいと願いながら高校時代の制服に執着し、カイトとミカコも年齢を重ねることを嫌って、いつまでも若い女の子でいたいと願っている。

『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

カイト「アンタは『女の子』っていう短い寿命をムダ使いしてもう終わり間際。アンタを見てると、哀れで無様で胸クソ悪くなってつい文句言ってやりたくなるのよ！」

カイトはユキに女装趣味をカミングアウトし、物珍しそうにカイトを見るユキに対して、お互い違う性別の服を着ているから同族だと言う。しかし、ユキはカイトは着たい服を着ているが自分は男の子みたいな服を着たくて着ているわけではないと反発する。そんなユキに対して「アンタは『女の子』っていう短い寿命をムダ使いしてもう終わり間際。アンタ見てると、哀れで無様で胸クソ悪くなって、つい文句言ってやりたくなるのよ！」と叱咤する。いつまで自分が女の子になることができるのだろうかという不安を抱いているカイトだからこそ、言えたセリフである。

カイト「迎えさせたくない…ねぇ、一緒に死のうか。」

カイトはミカコにユキのことを諦めるように頼む。ミカコは自分とセックスしてくれるならいいと答える。カイトは迷った末受け入れた。
「ずっといてあげるからね」というミカコに対して「…ずっとじゃなくていい…その美しさが失われるまででいい」と言う。
年をとり、可愛い女の子でなくなったミカコを見たくないカイトは「まだぜんぜんわからない。想像もつかない。でも必ず来るんだよね、綻びる日が…キミはそれをどう迎えるつもりなの？完璧な少女…迎えさせたくない…。ねぇ、一緒に死のうか。」と首を絞める。ミカコに首を絞め返されて反撃されたあと「『女の子』じゃいられなくなるなら、本当に死にたい…可愛くないなんて、生きてる意味がないよ…本当に嫌…嫌だよっ」と涙する。ミカコへの憧れや、女性になりきれるリミットが少ない自身の焦りなどが垣間見えるセリフ。

成人式に喪服を着たミカコが自分を疎む女子たちに中指を立てる

ミカコは成人式の着物に喪服を選ぶ。振袖を着た女子たちがミカコを見て、「…うわ、最悪～せっかくの晴れの日なのにー。ねー。あれ喪服でしょ？なんでこんなとこ歩いてんの？」と愚痴をこぼした。振袖女子たちにミカコは黙って中指を立てて、歩き去る。ミカコにとって、成人式とは未成年の自分と決別する別れのときだったのだ。

『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

女装時にワンデーディファインのカラコンをつけているカイト

正式名称はンデーアキュビューディファインのアクセントスタイル。黒目が大きくなってお気に入りの様子。

ミカコがカイトに渡した女子高校生の制服は、太っている子のものを特注でつくったもの

男の子であるカイトが着れる女子高校生の制服があるのかと不思議に思ったカイトに、ミカコは太っている子のを特注で作ったものであることを説明する。複雑な気持ちになるカイトだった。

自分に似合う服を探すが全然見つからないユキ

今まで女の子らしい服装をしたことがなかったユキは、いざフェミニンな服を着るとなると、自分に似合う服がわからず、悩んでしまう。その結果、多くの服を試着することになってしまった。