FEMM(フェム)の徹底解説まとめ

FEMM(フェム)とは、2013年に活動を開始した日本の女性マネキンラップデュオ。「機械じかけのマネキン」「謎の組織によって命を与えられたプラスチック製の人形」というコンセプトのもと、従来のクラブミュージックとは一線を画す重厚かつ無機質な楽曲やダンスを持ち味として活動。従来の日本のエレクトロ・ミュージックシーンを覆すかのような斬新な音楽性と、キュートなルックスで人気を博すが、2023年に惜しまれつつ解散した。

FEMM2.0時代のアルバム

Tokyo Girls Anthem

2021年12月リリースのアルバム。より豊かな感情表現を可能とする「FEMM2.0」へとアップデートした彼女たちの新境地が垣間見える意欲作となっている。

1. Tokyo Girls Anthem
2. Mental Health feat. Yup’in
3. Lolly
4. ID:T1G3R
5. L.C.S.
6. Dolls Kill feat. ELLE TERESA
7. Plastic
8. Boss
9. Level Up feat. Duke of Harajuku
10. Peach

Tokyo Ex Machina

2022年1月リリースのアルバム。エレクトロ・ポップを基調に、のちの流行を席巻するY2K感のあるサウンドデザインを感じる、知的でコンセプチュアルな一枚。

1. We Got Each Other
2. Outta The Clouds
3. Crystal Ball
4. Crawl Away
5. Falling For A Lullaby
6. Do It Again feat. LIZ
7. Sugar Rush
8. Dead Of Night
9. Keep It Cool
10. Tic Toc

FEMM(フェム)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

Fxxk Boyz Get Money

「男に振り回されず、自分で自分の価値を決める」という力強い宣言が込められたアンセム。感情を持たないはずの彼女たちが、人間的な意思を主張しているというギャップが面白い一曲となっている。
サウンド面でも当時の海外EDMに匹敵するクオリティを誇っている、彼女たちの代名詞といえる人気の楽曲だ。

Wannabe

キャッチーながらどこか切ない歌メロが印象的な一曲。タイトル通り「なりたい自分になる」という願望を、人工物であるマネキンの視点から語るという、FEMMらしいひねりが効いているのも魅力だ。

Dead Wrong

FEMMの中でも特にハードな楽曲で、イントロの無機質な静けさから、一気に爆発するような展開で聴く者の心を惹きつける。リリックも短く、ほとんどが命令文や否定文で構成されているのも特徴的。
「意思を持たないマネキン」としてのコンセプトで活動してきた彼女たちが、明確に「意志を持つ存在」として立ち上がっているのを感じられる一曲だ。

The Real Thing

ゆるやかなテンポとやさしいサウンドに、彼女たちにしてはボーカルのエフェクトもかなり抑えているのも印象的な楽曲。歌詞の中では「The real thing」という言葉が何度も繰り返され、マネキンがが現実や本物という概念を感じているような構造になっている。

Party All Night

エレクトロ・ポップとハウスに、Y2Kシンセポップを加えたようなパーティーチューン。しかし楽しいだけではなく、どこか物寂しさや影を感じるところも魅力的で、ファンの中でも人気を誇っている楽曲だ。

UFO feat. Fz from sfpr vs Invaderous

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