いい意味で「コレジャナイ感」が出ていたアニメ化作品
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好きな漫画が待望のアニメ化!と思ったら、原作はまだまだ核心にすら触れていない段階、もしくは制作側の意向により「コレジャナイ」的な展開になったものも。しかし、そこはスタッフの力量でどうとでも料理できるものなのです。個人的に「違うけど、いいんでない?」と思ったものをいくつか。
『ハーメルンのバイオリン弾き』
「コレジャナイアニメ」代表と言った感じです。
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これは続編ですが、くどいほどギャグが挟まれていました。
原作漫画では、勇者どころか主人公らしからぬドケチ、外道な性格のハーメルが真人間(厳密に言えば純粋な人間じゃないですけど)に。設定から何から入れ替わり、キャラクター、「特殊な楽器で曲を奏でて戦う」という展開以外オリジナルアニメと言っても過言ではない変わりようでした。
ギャグがない
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絵がとにかくきれいでした。
「『ハーメルン』からギャグを抜き取るとこうなる」というのをまざまざ見せつけてくれました。
「音楽」
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『ハーメルン』最大の特徴は「音楽」です。そしてアニメには音がつきます。映像、歌声、そしてバイオリンの音色の美しさがただただ印象的で、重いストーリーの緩和剤となっていました。そういった意味ではアニメの特性フル活用でした。
キャラが変わった・コル=ネッド
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コルりんことコル=ネッド。
画像の「コル=ネッド」ですが、彼女は原作ではハーメルに恋をし、「でーすわ」というふざけたような口調でヒロインフルートを貶めようとあれやこれや…それがアニメでは常識人(多少子供っぽい理由でフルートを嫌ってはいましたが)の毅然とした少女になっていました。死んだってハーメルに惚れないでしょう、アニメのコルりんは。
キャラが変わった・大魔王ケストラー
ハーメル一行が倒すべき魔族の長、大魔王ケストラーも、ハーメルの父で「パンドラの箱」に封じられているという設定以外180度変わってました。アニメ放映時、まだケストラーは封印状態だったのでやむを得ないことなのですが。
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うわー、悪い顔…。
彼の言う「聖杯」とはつまり自分の「食事」。「我が子」であろうと「妻」であろうと部下であろうと、エサ、もしくはコマや道具にすぎず、そして魔力を分けて「やっている」という清々しいまでの「魔王」ぶりでした。愛情?ありません、そんなもの。アニメでは心から妻パンドラや子供たちを愛していたのですが。封印されるときの咆哮に近いセリフが泣かせました。そして魔族との関係もまた、違っていました。
『はれときどきぶた』
母親に日記を見られていたことを知った主人公、畠山則安。読まれる前提で書いた、滅茶苦茶な「明日の日記」の内容が実現する、という児童書です。
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何を思ったのか、原作発表から大分立ってからのテレビアニメ化!一度劇場版でアニメになっているのですが、原作に忠実だった劇場版とは違い、絵柄から内容からかなーり変わっていました。というかほぼ別物です。原作では、滅茶苦茶な絵日記の内容を消すことで最悪の事態は避けられましたが…。
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則安が抱えている豚は、「豚が降ってくる」という絵日記を消した際の消し忘れで、「はれぶた」と名付けられてペットに。「考えていること」を現実化する能力を持っており、則安のぶっとんだ空想を実現してしまうのです。それだけなら原作と変わりないように思うのですが、とにかく展開、セリフ、キャラに至るまで実験的で、先が読めないんです。
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