日本文学を面白く学べる漫画3冊

日本文学を分かりやすく漫画形式で学べる本。今まで敬遠していた「文学」に触れるきっかけになってくれればと思う。

1 『日本文学のススメ』

漫画形式でサクッと読めるのに内容が分かりやすく読み応え十分の1冊。

この漫画の登場人物は
・夏目漱石
・樋口一葉
・石川啄木
・森 鴎外
・宮沢賢治
・芥川龍之介
・太宰 治
・三島由紀夫
・川端康成
・中原中也
の10人。

いずれも、誰もが一度は耳にしたことがある名前で代表作も読んだことがあるのではないだろうか。

「夏目漱石は超が付くほどの頑固者」や「樋口一葉はモテモテだったがお金に困っていた」「森 鴎外はキラキラネームの元祖」などの学校の教科書では学べない文豪たちの『こぼれネタ』がたくさん書いてある本。
特に芥川龍之介の妻に宛てたラブレターではきゅんとする女性も多いのではないか。

2 『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』

紫式部といえば『源氏物語』や百人一首の「めぐりあいて 見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」という短歌を詠んだことで有名である。
平安時代に生きた紫式部が現代社会の大企業のOLだったらどういう生活なのか を描いた本書。

紫式部が仕えていた宮中を「日本一の大企業・内裏商事」とし、現代社会に当てはめているのがこの本の面白いところ。
目の敵にしていた清少納言(定子に仕えて、その生活を綴った随筆「枕草子」が有名)のことを「定子副社長の元でのOL生活をブログに綴り一躍人気ブロガーになった出しゃばり女」と表現するなど、現代に生きる私たちが共感でき理解もしやすい形になっていて、「少し読んでみようか」と思わせる本となっている。

3 『日本人なら知っておきたい日本文学』

この作者に「あれっ?」と思った人も多いのではないか。この作者は『日本人の知らない日本語』の作者である。
そのシリーズが好きな人には特におススメしたい本である。絵が特徴があり、漫画以外の解説もサラッと読めてしまう。箸休め的に入る四コマ漫画もまた面白くクスリと笑えるので「日本文学ってなんか眠くなるしつまらない」と思っている人や「名前と作品は聞いたことがある」なんていう人にもおススメしたい。

前述している『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』に「清少納言」が登場するが、本書にも「清少納言」が登場する。
しかし同じ「清少納言」でも180度違う「清少納言」なので『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』と本書を購入して読み比べてみても面白いと思う。

keeper
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