6つ子の見分け方～扶養家族選抜面接編～

『すいません。面接を始める前に一言だけいいですか？』
と話し始めたのはトド松です。
『僕はこの面接を辞退します。おかしいと思うんです。兄弟で争って母さんにまだ養ってもらおうなんて。離婚は悲しいけど僕達が自立するチャンスだし』
『母さん！今までありがとう！僕一人で生きていくよ！それじゃ！』
そう言い残し彼はその場を立ち去って行きます…
不合格かと思いきや母に呼び止められ、何と合格！
お得意のあざとさを使ってこの場をいとも簡単に切り抜けたのでした。
流石はトド松といったところでしょうか。

扶養面接に見事採用された瞬間のトド松の顔がこちら。
計画通り！と言い出しそうなほど黒い微笑みをしています。

トド松による怒涛の流れからやり辛い兄弟。
そんな中切りだしたのは十四松です。
『はいはいはーい！いいっすかいいっすか！？』
とまずは元気アピールをします。
『俺のセールスポイントはチャンスに強いこと。あと年間ホームラン20本は固いよ～』
…アピールするポイントがそこじゃない感満載ですが、インパクトはあったはずです！
そして『遠投80mはいける』と言った後に遠投を始めます…

しかし事はそう上手く運ばず、記録は78m。
惜しい！あと2mだったのに…
扶養面接不合格になってしまった十四松は悔しそうに涙を流します。
そして、取り敢えず土を持って帰るのでした…

『俺は母さんと暮らしたいちゃんとした被扶養動機があります』
と志望動機ならぬ被扶養動機を語り出そうとしているのはおそ松です。
しかし語る前に母にあざとい、ベタ過ぎなどと言われてしまいます。
『ちぇー。なんだよ寄せたのに』
『思ってませんよそんなこと。ほんとはずっと脛齧って生きていたいだけだよ』
あっさり見放されたおそ松は吹っ切れてつい本音を言ってしまいます。
その後…

『あ～まだ甘えていたい！勝手にご飯出てきて勝手に洗濯されてる日々を過ごしたい！』
床に寝そべってジタバタしながら我が儘を言います。
これは不合格確定だな…
と思いきや、母の母性本能に刺さった上に可愛かったので合格になりました。
どうやら息子は少し我が儘なくらいが良いようです。（少しどころじゃなかった気が…）

こんな方法で合格したおそ松を見て兄弟もこの表情。
皆見事にびっくりしています。
十四松が泣き腫らして、目が凄いことになっています。
よっぽど不合格になったことが悲しかったのですね…

『母さん俺もだよ。俺も一生働かずに勝手に飯が出てくる人生を送りたい』
おそ松に便乗してカラ松も我が儘を言ってみます。
しかし、母には違うと言われ、チョロ松にはそれはただのクズと言われてしまいます。
うん、確かにおそ松とは何かが違う。
カラ松は扶養面接には合格出来ませんでした。

『俺別に一緒に暮らしたいとかはないけどでも誰かといないと何するかわからないっていうか』
と切り出したのは一松です。
『いいの？野放しにして？息子の中から犯罪者が出ても』
と言いながら…

人を震え上がらせるような眼力を見せつけます！
流石闇松！
これには母も思わず合格と言ってしまいました。
確かに一松を野放しにしたらちょっと怖い…

『俺もだ！俺も狂ってるから一人にしちゃ危険だぜ！マミー！』
と話すのはカラ松。
一度面接に落ちてもメンタルが強いカラ松はめげません！
しかし母は全く相手にせず、シカト。
カラ松残念…まさかの2連敗です。
結局彼は不要面接に合格出来ませんでした…

流石にショックだったのか、虚ろな表情になってしまいます。
イタい格好をして、周りから痛いと言われても落ち込まないカラ松がついに落ち込んでしまいました…
でも、最悪チョロ松が養ってくれると言ってくれているから…（震え声）

『ちょ…ちょっと待って母さん！冷静に考えてほしいんだ！誰と暮らせば本当に幸せかを！』
と不要面接を終わらせようとする母を引き止めたのはチョロ松です。
『六つ子の中で一番の安牌は僕だよ。就職する可能性も高いし結婚もするだろう』
そしてもし、結婚したら孫の顔も見せてあげるとアピールしました。
孫の顔が見れると言われて心が揺らぐ母。

母が迷ったいる最中おそ松が
『ハハハ！やはり孫は親にとって魅惑のステータスだったようだな！』
と言った為喧嘩が勃発。
母が大激怒してしまいます...

『松野家扶養家族ドラフト会議』を開くことになりました。
アナウンサーやお客に来てもらうなどして、結構本格的です。
「お父さんベアーズ第1回選択希望息子・松野チョロ松。三男・孫保証」
「お母さんファイターズ第1回選択希望息子・松野チョロ松。三男・孫保証」
どちらも第1回選択希望息子にチョロ松を選んでいます。
やはり両親は孫の顔が見たいものなのですね。
どちらがチョロ松を手にしたのかは不明です…