オッドタクシー(ODDTAXI)のネタバレ解説・考察まとめ

『オッドタクシー』とは2021年4月から6月まで放送された、P.I.C.SとOLMの共同制作によるミステリーアニメ。とある女子高生の失踪事件が、変わり者のタクシー運転手・小戸川とクセのある乗客たちをつなぎ合わせていく群像劇である。登場するキャラクターは全員動物で、医者・看護師・清掃員・お笑い芸人・大学生・アイドルなどさまざまである。見た目からは想像もつかないダークな世界観と、それを引き立てる楽曲。声優のみならず芸人やラッパーをキャスティングする斬新さが話題を呼んだ。

第11話・イベントの仕事で知名度の低い芸人(ホモサピエンス)からイジられたことに屈辱を覚える二階堂だったが、帰りの電車で偶然馬場と出くわす。二階堂は、自分の気持ちも知らずのんきに話しかけてくる馬場に対して、「悔しくないんですか。あんな安っぽい営業で、無名のアイドル相手に仕事して。同期や後輩が出世していくのをどんな気持ちで見てるんですか。」と嫌味を込めて言い放つ。しかし、「最初は悔しかったよ。でもな、もうあきめてん。ほなめっちゃ楽になった。同期や後輩の出世も喜べるしな。」という思わぬ返答を受けた二階堂は、馬場に心惹かれていくのだった。

剛力「医者だからではない。友達だからだ!」

第11話・小戸川を襲った事故のあと、当時まだ幼い彼の治療を担当していた医師のもとに訪れた剛力。詳しい事情を聴いていると、小戸川の症状は町医者に扱えるものではないとあざ笑われる。憤りを感じた剛力はおもわず立ち上がり、「医者だからではない。友達だからだ!」と主張。ただ一心に友人を救いたいと願い、行動する剛力の心からの叫びであった。

大門弟「当たり前じゃん、悪なんだから。ドブの味方したんだから、俺が兄ちゃんを捕まえてやるよ、悪なんだから。」

第12話・現金が積まれたヤノたちの車で逃走するドブ。大門兄に足止めを食らったうえに車ごと逃走されたヤノたちは、大門兄に暴力を加えパトカーを奪いドブを追う。道端に倒れている大門兄のもとに現れた大門弟は、兄が悪に手を染めていた事実に対し「当たり前じゃん、悪なんだから。ドブの味方したんだから、俺が兄ちゃんを捕まえてやるよ、悪なんだから。」と涙ながらに訴えた。信頼を置いていた兄の裏切りとも呼べる行為によって、最も身近な悪の存在に気付かされた大門弟であった。

小戸川「ほんとにセイウチだったら良かったのになあと思う。」

第13話・同級生のみならず、先生からもいじめを受けていた小戸川。我慢しようとすればするほど涙が止まらなくなり、声を出して泣いていると、同級生たちは「セイウチみたいだ」と大笑いする。動物が大好きだった小戸川は、当時の日記に「ほんとにセイウチだったら良かったのになあと思う。」と残していた。助けを求める術のなかった小戸川の悲痛な思いが、たった一文でひしひしと伝わってくる。

『オッドタクシー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

もともとはほのぼの日常作品の予定だった

制作を開始した頃は、動物のキャラクターで大学生の日常を描く内容を予定していた。しかし話し合いが進む中で出てきた、もっとパンチの効いた物語にしたいと言う意見を取り入れ、リアルな人間関係を描く形に行き着いた。
また、不器用な小説家がウエイトレスに恋をする物語「恋愛小説家」が1つのモチーフとなっている。

斬新なキャスティングを希望した監督・木下麦

アイドルやお笑い芸人といったキャラクターを出すと決めていた木下は、ホモサピエンスのキャストにダイアンを希望していた。希望が通った木下は、もともとあったホモサピエンスのキャラクター像を徐々にダイアン本人たちに寄せていったという。
ヤノの声優・METEORのキャスティングついては、本物のラッパーを希望していた制作陣に、音楽を担当した「SUMMIT(音楽レーベル)」のPUNPEEから提案があったそうだ。

本作の世界観をさらに楽しめるオーディオドラマ

オッドタクシーには、YouTubeで限定公開されているオーディオドラマがある。もとは展開予定をしていなかったものの、作品の評判の良さからサブコンテンツを充実させる目的で制作された。ちなみにこのオーディオドラマの内容は、ホモサピエンスのファン・長嶋聡が偶然盗聴器から受傍したものとされている。

樺沢のTwitterが存在する

アニメと同じ内容の投稿がされており、樺沢のつぶやきを時系列を追って見返すことができる。

『オッドタクシー』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):スカートとPUNPEE「ODDOTAXI」(13話のみエンディング)

作詞・作曲:スカートとPUNPEE 編曲:PUNPEE

Jess22
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@Jess22

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