5分でわかる草間彌生！嵐の大野智と24時間テレビTシャツでコラボ！

■嵐、〈紅白〉スペシャル対談のスピンオフ特番がNHK総合で1月14日放送 - TOWER RECORDS ONLINE

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この企画では、相葉雅紀が宇宙飛行士の星出彰彦、大野智が芸術家の草間彌生、櫻井翔が医学博士の日野原重明、二宮和也が映画監督の山田洋次、そして松本潤は歌舞伎役者の坂東玉三郎と、約1時間におよぶ対話を実施。

■半生

1929年3月22日（現在83歳）種物屋を営む旧家に生まれる。実家の種物店は従業員を幾人も抱え、裕福な資産家であったと言える。彼女はごく自然にそれらの植物とのつながりを持つようになる。

「草間彌生永遠の現在」より

父親との関係：素封家から養子に来た父は家庭をかえりみない盛大で奔放な放蕩家。金遣いが荒く、女郎屋や芸者の元に通ったり家の家政婦にも次々と手をつける。しかし最初に絵の道具を買ってくれたのは父。

「無限の網 草間彌生自伝」より

母親との関係：8年間に渡り草間氏の渡米を反対。絵を描くことも反対。また妾の所に行く父親の跡をつけろと草間氏に命じたりもし”精神的にみじめだった家庭生活”だったと草間氏は語っている。しかし渡米から9年後になると活躍を素直に喜んでいる様を草間氏の卒業した高等学校の同窓会会誌に記している。

その後草間氏は確執のあった父母に対して：「愛憎ともに万感こもごも至る想いを抱えてきて生きてきた私であるが、いまはすべてを越えてこんなふうに思えている。（中略）私を生んでくださった父と母に心から感謝しているのである」と記している。

「無限の網 草間彌生自伝」より

1957年渡米：西丸四方博士より「家にいたらあなたはもっとノイローゼになるから、少しでも早くお母さんから離れなさい」と勧められるも母親より渡米を再三に渡って反対される。8年後、母より「二度とアメリカの事は聞きたくない！」と手切れ金ともとれる100万円（当時のお金で家がいくつか建つくらいの額、と草間氏）を持たされる。日本で成し遂げた功績により華々しく見送られた。

1960年台には前衛（芸術）の女王と異名を取るほどに名声を高める。常に注目されており、その一つが「クサマハプニング」。セント・パトリック寺院の前で何十人もの男女を裸にしセックスをさせ、星条旗60枚を焼き、聖書と徴兵カードを炎に投じる草間氏による演出があった。また「愛はとこしえ」では動く彫刻、つまりは人間、男同士の乱交を5色のライトで照らし出すという演出した。

「NYでの友人ダグはアパートに7人の男友だちと住んでいるがなんと彼らは全員ホモ。彼らはお互いに毎晩相手を換えて愛し合う」「私はクサマダンシングチームというヌーディスト舞踏集団を持っていたが彼らは16歳から20歳ぐらいまでの美少年で全員がホモである」草間氏のNYの生活では周囲に同性愛者が多くいた。

1962年、母親と小児マヒの弟を抱えたジョゼフ・コーネル氏という芸術家に出会う。「あなたは美しい日本娘だ」と言われのちにパートナーとなる。プラトニック・ラブであった。ジョゼフ氏は心臓麻痺で死去。ジョゼフ氏が草間氏に送った詩の中には「僕のプリンセスを想う」というような節もある。

17年間NYで暮らし1973年帰国。その17年間には「オージー（乱交パーティーを主催して多くの市民に恩恵を施したりする事が目的）」「セックス・レボリューション」「ホモ革命」「モノセックス・ファッション」などの仕掛けがあった。東京での開放病棟で作品制作を開始する。なお、病院の向かいにスタジオを設けた。

■病気なの？

主治医であった西丸四方博士によると統合失調症（幻視、幻聴などの症状が見られる）と躁鬱の感情障害の波が合併した「非定型精神病」と診断。通常は幻覚の殆どは幻聴である事が多く草間彌生氏のように幻視をともなう症状は比較的稀。

「草間彌生永遠の現在」より

■なんで水玉？

■なんでカボチャ？

■なんでニョロニョロしてるの？

■「ピカソより、もっとたくさん描いていく」

2012/12/26に大野さんと草間さんの対談が放送されました。

大野さん「楽しみですね。昔から知ってはいたんで。初めまして、大野智と申します」
草間さん「どうも。草間彌生と申します」
大野さん「よろしくお願いします。今日は」
草間さん「どうぞよろしくお願いします。私は是非にね(大野さんと）お目にかかりたい思っておりました」
大野さん「あっ」
草間さん「あなたのことを日本中で知らない人は一人もいないって」
大野さん「そんなことないです」
草間さん「聞いたのよ。そういう風に。どうやってそれだけ有名になったんですか？」
大野さん「こっちのセリフですよ」
草間さん「よろしいですか？（自分の出身の）松本の話しをしても」
大野さん「あ、全然。お願いします」
----草間さんは以前長野県松本市に帰ったときに感じた故郷への思いを手紙にしたためて置いてくれました。
草間さん「私は何十年ぶりかで松本へ帰りました。父の新盆に故郷に帰った。昔の小川の横の土手や小川もコンクリートになり、魚もいなくなってしまいました昔、私が水泳をした川の水は工場の汚濁した濁液に濁りきっておりました。けれども故郷で過ごした正月は私の目を変えた。白銀の雪が積もって、朝日がその上を照らしていく。遠目にも「銀の絵巻物」を見るようだった。
私のふるさと、信濃路はやっぱり絶品の一語につきる。私はここを心の故郷に思ったことを最大の誇りに思った。……といったことでありますけれども」
大野さん「はぁ（感嘆）」
草間さん「日本語が上手くないので失礼いたしました。本当に」
大野さん「まあ、ほんと昔とは変わった故郷.、と思いきや、やっぱり何も変わってなく」
草間さん「ええ。故郷はやっぱり私が生を受けたということに対して私の、自分の、すべての命を懸けて、そしてエネルギーをかけて素晴らしいメッセージを、私が死んだあとも人々に残していきたいと思っております」
大野さん「先生あと（作品は）どのくらい描くんですか？」
草間さん「なに？あと…1万枚」
大野「え？」
草間さん「ピカソよりも、もっとたくさん描いていく」