渋い、熱い、切ない! 映画「友よ、さらばと言おう」のあらすじと見どころをご紹介!
こちらの映画「友よ、さらばと言おう」は完全にタイトルだけで借りました。こんなハードボイルドまっしぐらなタイトル見つけたら、借りずにはいられませんよね。
原題は「MEA CULPA」 意味は「我が過ち」だそうです。これだったら借りなかったですね。日本語訳、グッジョブです。
今回はそんな映画「友よ、さらばと言おう」をご紹介したいと思います。
あらすじ・ストーリー
シモンとフランクは長年コンビを組んできた敏腕刑事。しかし、不幸な事故がすべてを一変させる。シモンが飲酒運転で人身事故を起こし、刑務所に送られたのだ。6年後、刑期を終えたシモンはしかし、妻や息子と離れ離れになったことからうらぶれた生活を送っていた。フランクはかつての相棒を気づかうが、その心を開かせることはできない。そんなある日、シモンの息子が、偶然にもマフィアの殺し現場を目撃してしまう。目撃者を消すため、息子が狙われている事を知ったシモンは、フランクの協力を仰ぎ、自らの手でマフィアを追うことを決意する。
ハードボイルドここに極まれり
ハードボイルドの醍醐味はやはりおっさんたちの渋さですよね。出てくるおっさんたちの渋さとカッコよさときたら、たまりません。汚らしい服装に身を包んでいるのが一層うらぶれた感を出して、アウトローな雰囲気を醸し出しています。
銃撃戦も熱いです。打つわ打つわ、街中でも電車の中でも、ところ構わず打ちまくります。やはりハードボイルドはこうでなくては。相手のマフィアもスキンヘッドに口ひげと、わかりやすい悪役でした。
家族の為に奔走するシモンと、それをサポートするフランク。よくありがちなコンビものですが、ラストには切なさ溢れる展開が待っています。なるほど、原題の意味はここに繋がるわけか。ちょっとした伏線はありましたが、そもそもどんでん返しを主とした映画ではないので、締めのワンエピソードとしては良かったのではないでしょうか。
評点:80点/100点
かなり良かったです。難しいことを考えず、ひたすら物語に集中できました。やはりハードボイルドは良いですね。まあ30点分くらいはタイトルに点数付いてますけど。一目でハードボイルドと分かる、大変秀逸なタイトルでした。
ただ、残念なのは子供がマフィアから逃げるシーン。いくらなんでもマフィア遅すぎでしょう。全く距離縮まってませんよ。相手は小学校低学年くらいなんだから、もっとぐんぐん距離が詰まっても良いかなと、リアリティの部分でちょっと物足りなさも感じました。同様にバイクもですね。せめて直線はもっと……という感じもしましたが、細かいことを気にするような映画ではないですね、きっと。
まとめ
ハードボイルド好きはもちろん、今までハードボイルドものを観たことがない方にもオススメできる一作です。上映時間も90分とそんなに長くはないですから、だらけずに一気に見ることができるはずです。
ぜひとも、おっさんたちの渋い演技を堪能してください。