エスターを超える衝撃!? 映画「ネスト」の内容と見どころを一挙ご紹介!
あの超絶有名映画「エスター」の名を引っ張り出し、それに飽き足らず「エスター」を凌ぐとまで煽ってきたこの「ネスト」という映画。一体どのようなものなのでしょうか。
今回は映画「ネスト」のあらすじと、実際に観てみた感想をご紹介したいと思います。
あらすじ・ストーリー
自宅のアパートの一室で、仕立屋を営むモンセ。母親は妹を産んだ時に亡くなり、父親は姉妹を残して蒸発。その後、妹を女手ひとつで育てたモンセだったが、その精神は疲弊し“広場恐怖症”となり、自宅から一歩も外に出る事が出来なくなっていた。一方の妹は、モンセの目を盗み外で男と会うようになる。しかし、偶然その様子を窓から目撃したモンセは、妹を折檻してしまう。そんなある日、アパートの上階に住むカルロスが階段から転げ落ち、モンセに助けを求めてきた。彼女は、妹に内緒でカルロスを部屋に引き入れ、看病を始めるが……。
「エスター」を凌ぐなんて片腹痛いわ!
「エスター」を引き合いに出してくるものだからどんな映画かと思ったら、誰ですかこの煽り文句考えたの。ある意味天才です。「エスター」の名前に惹かれてこの作品を取った人が何人いることか。そして騙された人が一体どれだけいることか。想像しただけでぞっとします。
ラストの衝撃は皆無です。あ、そう、ふーんで終わってしまいます。ホラーではなく、どちらかというとサイコサスペンス寄りでしょうか。クライマックスの主人公モンセの狂気っぷりは見ていて鬼気迫るものがありましたが、ラストはそれを帳消しにしてしまうようなハートフルな展開になってしまいます。台無しです。そんなの求めてなかったの。もっと後味の悪さを極限まで追求してくれていたら、まだ救いはあったんですけどね。
42点/100点ですかね
100点満点で換算したら、42点くらいの出来ですかね。
ホラーにしては雰囲気や空気感がちょっと明るかったですし、追い詰め方も足りない感じでした。最後の骨折した脚を思いっきり踏みつけるところなんかは思わずうわーっとなってしまいましたけど、ホラーでも何でもないんですよね、そこの部分は。というかカルロスは単なる噛ませ犬というか、狂言回しのような役回りでしたね。必要な存在だったのでしょうけど、それならもっとそこに色々な要素を絡ませて欲しかったです。
と、こんなボロクソな評価にも拘わらずAmazonでは高評価だったりします。俺の感性が間違っているのか、いやそれとも……? いえ、深くは追及しません。今は情報社会ですからね。ライターやっていると、そういったグレーゾーンも見えたりするんですよね、これが。
まとめ
本編とはあまり関係ないのですが、妹役の女優さんがどことなく黒木華に似ているのが気になりました。日系なんですかね。どこか和を思わせる顔立ちをしています。はい、印象に残ったのはそれくらいです。
「エスター」を観たことがある方は正直言って失望しか感じません。それでも観たい方は怖いもの見たさにどうぞ。また、「エスター」を観たことがないという方は、まあそれなりに楽しめるのではないのでしょうか。なにはともあれ、興味のある方はぜひ観てみてくださいということですね。責任は負いませんけどね。
Related Articles関連記事
パーフェクト ワールド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
監督クリント・イーストウッド、主演ケヴィン・コスナーで1993年に公開されたアメリカ映画。 クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーというハリウッドの2大スター共演だが、フィリップ役の子役が素晴らしい演技を見せて、観るものを驚かせた。 脱獄囚ブッチは、逃亡中に8歳の少年フィリップと出会い、人質として連れ出す。逃亡の中で次第に心を通わせていく2人。せつないラストに心打たれるロードムービー。
Read Article
ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボディガード』とは、1992年にアメリカ合衆国で制作されたラブサスペンス映画である。脅迫状を送りつけられたスーパースターのレイチェル・マロンと彼女を命懸けで守る元シークレットサービスでプロのボディガードであるフランク・ファーマーとの甘くて切なく、ほろ苦い恋が描かれていく。主演は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でオスカーを獲得したケビン・コスナー、共演は本作が女優デビューとなった歌手ホイットニー・ヒューストンが務めた。監督は『ボルケーノ』、『理由なき発砲』などで知られるミック・ジャクソンが務めた。
Read Article
アンタッチャブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンタッチャブル』とは、1987年にアメリカで制作されたアクション映画。禁酒法が敷かれた大都市シカゴを舞台に、酒の密造と密売で莫大な利益を得るギャング、アル・カポネに敢然と戦いを挑む4人の男たちの姿をロマンあふれる演出で描き出していく。『ボディガード』で知られるケビン・コスナー、『007 ドクター・ノオ』で知られるショーン・コネリーが出演した。 監督は『殺しのドレス』や『カジュアリティーズ』などで知られるブライアン・デ・パルマが務めた。
Read Article
マン・オブ・スティール(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。
Read Article
13デイズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『13デイズ』とは、2000年にアメリカで制作された政治映画である。アメリカの隣国キューバにソ連が核ミサイルを配備していることがわかり、核戦争の危険が一気に高まった。未曽有の危機に直面したケネディ大統領は軍事行動ではなく、海上封鎖の実施を決断する。アメリカと世界を、核戦争の瀬戸際にまで追いつめたキューバ危機の発生から回避までが緊迫感あふれるストーリー展開で描かれていく。主要キャストはブルース・グリーンウッド、スティーヴン・カルプ。ロジャー・ドナルドソンが監督を務めた。
Read Article
誤訳が多い?字幕翻訳家・戸田奈津子に対する怒りの数々をまとめてみた
日本を代表する翻訳家として知られる戸田奈津子。これまで数々の映画の字幕翻訳を手がけ、私たちもそれを当たり前のように視聴してきました。ところが、実際には彼女の翻訳が間違いだらけだとして問題になっているようで、様々な議論が交わされています。この記事では、そんな戸田奈津子の誤訳に寄せられた声についてまとめました。叩くのは簡単だけど、語学って本当に難しいんです。文句ばかり言うんだったら、いっそのことご自分で訳されてはいかがでしょうか。あぁもちろん、細かなニュアンスも完璧に、誰からも批判されないヤツをね!
Read Article