華のなまえ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『華のなまえ』は、槇村さとるによる短編漫画作品集、および同作品集のタイトル作として収録された短編漫画。短編集は『華のなまえ』のほか『晴れた日に永遠が見える』『SilkとCotton』の2作を合わせた3編で構成される。いずれも感受性豊かな少女を主人公に据え、大人でも子どもでもない年頃特有の、粗削りかつ繊細な心理や葛藤を美しく描いている。

美麗で繊細な絵と鋭い心理描写が印象的な漫画家、槇村さとる。本作はそんな彼女の初期の作品で、感受性豊かな少女を中心に荒削りな心理や葛藤が洗練されていく様を描いた珠玉の短編集である。大人になりかけの子供たちの持つ繊細な心象の描写など、見どころは多々あるが、登場する人物たちの個性的ながらも洒落ている、真似したくなるようなファッションも魅力的。
モラトリアムの中で、もやもやした気持ちを抱えている人にはもちろん、モード系のファッションが好きな人も、見ているだけで楽しい作品集となっている。

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