華のなまえ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『華のなまえ』は、槇村さとるによる短編漫画作品集、および同作品集のタイトル作として収録された短編漫画。短編集は『華のなまえ』のほか『晴れた日に永遠が見える』『SilkとCotton』の2作を合わせた3編で構成される。いずれも感受性豊かな少女を主人公に据え、大人でも子どもでもない年頃特有の、粗削りかつ繊細な心理や葛藤を美しく描いている。

加藤 美幸(かとう みゆき)

友紀の母。女優。梨花とは家族ぐるみの付き合いがあり、彼女の父とも交流があった。明るく、ちょっとドジな一面も持つ。

加藤 シマ(かとう シマ)

友紀の祖母。息子と孫も俳優、息子の妻で義娘にあたる美幸も女優という芸能一家の祖母で、自身も女優。なんでもプラスに解釈する強さがあり、夫亡きあとに女手ひとつで梨花を育てていた志保のことも好意的に見ている。

岡崎(おかざき)

梨花のマネージャー。梨花の才能や素質を見抜いており、振り回されながらも期待を寄せている。それゆえに梨花を少々甘やかしがち。梨花が事故で負ったケガでモデルとしての道を絶たれた時は、誰よりも近い位置で彼女を慰めている。

『晴れた日に永遠が見える』の登場人物

桜子(さくらこ)

主人公。男性的なルックスを持っており、周囲が求めるがまま「男の子らしい」振る舞いを続けてきたが、自分の内面とのギャップに違和感を感じている。
翠と出会って彼女と対話を重ねることで、自分自身の生き方について見つめ直すようになる。

翠(みどり)

黒髪の美女。レズビアンであることを公言しており、自らの価値観に忠実に生きている。このため、桜子に対しても「男の子らしさ」を求めることはしない。桜子が自らの人生を見つめ直すきっかけをもたらした。

『SilkとCotton』の登場人物

マミ

主人公。加賀の老舗呉服店の娘。家が定めた望まないお見合いを断る条件として、父から大手下着メーカー「マリーナ」の企業スパイをしてくるように命じられる。
当初は下着に全く興味がなく、雑用のような仕事をして他の社員からも見下されていたが、徐々にアイディア出しなどに携わるようになり、下着デザインという業界の奥深さを実感するようになる。

『華のなまえ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

峰岸晃司「君は――淋しがり屋で欲しがり屋で、「モデル」なんかじゃ食い足りなくなる。女優になったほうがいいよ。」

『華のなまえ』に登場する峰岸の一言。撮影を共にし、彼を気に入ってデートに誘った梨花を軽くあしらって断りながらも「君は―、淋しがり屋で欲しがり屋で、「モデル」なんかじゃ食い足りなくなる。女優になったほうがいいよ。」とアドバイスを送る峰岸。梨花はそれを嫌味と受け取り「ありがとう」と流すが、モデルとしての道を絶たれた彼女は、後に女優として花開くことになる。峰岸の先見の明と、ぶっきらぼうな言葉の裏に隠された面倒見の良さが窺える一言だ。

『華のなまえ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

おしゃれな登場人物たち

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