『忍者じゃじゃ丸くん』とは、1985年にジャレコが発売したファミコン用アクションゲームである。名作『忍者くん 魔城の冒険』のスピンオフとして登場し、修行に出ていた兄の代わりに弟のじゃじゃ丸が、なまず太夫に囚われたさくら姫を救うため妖怪たちに立ち向かう。全4階層のステージで手裏剣や体当たりを駆使し、多彩なアイテムや巨大カエル「ガマパックン」による無敵の忍法を交えて敵を全滅させていく。累計100万本を記録した本作は、シンプルながら奥深いレトロゲームの傑作として愛され続けている。
『忍者じゃじゃ丸くん』の概要
『忍者じゃじゃ丸くん』(にんじゃじゃじゃまるくん)とは、トーセが開発し、ジャレコより1985年11月15日に発売されたファミリーコンピュータ用横スクロールアクションゲームである。UPLから発売されたアーケードゲーム『忍者くん 魔城の冒険』のスピンオフ作品にあたり、同作の主人公である忍者くんの弟「じゃじゃ丸くん」を操作し、妖怪軍団を束ねるなまず太夫に囚われたさくら姫を救出するために様々な妖怪たちと戦いを繰り広げる。
基本的なゲームシステムは『忍者くん』の段差式アクションを踏襲しつつ、手裏剣による攻撃に加え、新規アクションや多彩なアイテム取得によるパワーアップ、さらにはアイテムを揃えることで出現する巨大カエル「ガマパックン」による無敵の忍法攻撃など、数多くの新要素が追加された。全21シーン(ステージ)で構成されており、主人公の名称は当時NHK教育テレビの『おかあさんといっしょ』内で放送されていた人形劇「にこにこぷん」のキャラクターに由来する。
本作はシンプルでありながら奥の深い操作性と独自のコミカルな世界観が支持を集め、累計100万本を売り上げる大ヒットを記録、ジャレコの家庭用ゲーム事業における最初の代表作となった。翌1986年には続編として『じゃじゃ丸の大冒険』が発売され、以降は『忍者くん』から独立した独自の「じゃじゃ丸くん」シリーズとして、様々なゲームハードで多数の続編や派生作品が展開される長寿シリーズへと成長した。
複雑な操作や高い難易度を要求される現代のゲームとは一線を画す、黎明期ならではの洗練されたシンプルさとレトロな魅力に溢れたアクションゲームの傑作として、多くのゲームファンに親しまれている。
『忍者じゃじゃ丸くん』のあらすじ・ストーリー
若き忍者の大冒険
世界を征服せんともくろむ大妖怪・なまず太夫(なまずだゆう)率いる妖怪軍団が突如として現れ、平穏に暮らしていたさくら姫(さくらひめ)を連れ去り、自身の隠れ家に幽閉するという事件が発生する。さくら姫の危機を知った周囲は、すぐさま腕利きの忍者として名高い「忍者くん」へ救出の依頼を試みる。しかし、肝心の忍者くんはさらなる高みを目指すための過酷な修行へと旅立っており、あいにく忍びの里を長期にわたって留守にしていた。
さくら姫の救出が急務となる緊迫した状況の中、兄の代わりに白羽の矢が立ったのが、その実の弟である若き忍者「じゃじゃ丸(じゃじゃまる)」だった。じゃじゃ丸くんは、未だ修行中の身でありながらも、捕らわれの身となったさくら姫を救い出すため、そしてなまず太夫の野望を打ち砕くために、単身で妖怪軍団が待ち受ける危険な戦いへと赴くことを決意する。こうして、兄の留守を預かる弟による、多種多様な妖怪たちとの熾烈なキャッスルバトルの火蓋が切って落とされる。
『忍者じゃじゃ丸くん』のゲームシステム
本作は、主人公のじゃじゃ丸を操作し、ステージ内に配置された8体の敵をすべて倒すことでクリアとなるアクションゲームである。
ステージ構成
ステージは全4階層の横スクロール構造で構成されている。前作『忍者くん 魔城の冒険』とは異なり床をすり抜けることができないため、階層を移動するにはジャンプの頭突きで天井ブロックを破壊し、穴を開ける必要がある。これに伴い、十字キーを入力せずにジャンプすることで垂直ジャンプが可能という操作上の特徴を持つ。
敵キャラクターの構成には規則性があり、ステージ内には1体だけ強力なボスキャラクター(親分)が存在し、残りの7体はそれを守る雑魚キャラクターとなっている。同じ敵グループのステージを3回クリアするごとに、それまでのボスキャラクターが次のステージの雑魚キャラクターへと降格し、さらに強力な新しいボスキャラクターが1体出現するシステムとなっている。
攻撃方法と操作
基本の攻撃手段は、水平に発射される単発の武器「手裏剣」である。また、ジャンプや落下によって敵の頭上から体当たりを敢行することで、敵を一定時間気絶させることもできる。
ゲーム開始時のじゃじゃ丸の残機は3人で、得点が20,000点と50,000点に達した際にそれぞれ1人ずつ追加(1UP)される。なお、ファミコン版における得点の最大値は655,350点であり、この数値に達した以降はハイスコアとして画面に固定される仕様となっている。
天井ブロックとパワーアップアイテム
各階層の床(下の階の天井)にある色違いのブロックをジャンプの頭突きで破壊すると、スコアが加算される小判や、触れるとミスになる爆弾のほかに、以下の便利なアイテムが出現することがある。アイテムを獲得すると、一定時間じゃじゃ丸をパワーアップさせることができる。
子丸くん:残機が1人追加(1UP)される。
薬ビン(透明薬):一定時間姿が透明になり、敵の攻撃を一切受け付けなくなる。
トロッコ:一定時間トロッコに乗ることができ、体当たりで敵を轢いて倒せるようになる。
赤玉:一定時間移動スピードがアップし、手裏剣の射程距離も伸びる。
ハイパー手裏剣:一定時間手裏剣の射程距離が伸び、赤玉の効果時よりもさらに遠くまで手裏剣が飛ぶ。
最強の忍法「ガマパックン」
特定の条件を満たすことで、画面全体を圧倒する最強の忍法「ガマパックン」が発動する。発動条件は、「薬ビン」「トロッコ」「赤玉」「ハイパー手裏剣」の4種類のパワーアップアイテムのうち3種類を集めるか、画面上部の残機表示(小丸くん)が4人並んだときである。
発動するとじゃじゃ丸が巨大なカエルであるガマパックンに乗った無敵状態となり、ステージ内の敵すべてを金縛り状態にして、そのまま丸ごと食べて全滅させることができる。
ボーナスステージ
画面最上部にはなまず太夫に囚われたさくら姫が囚われており、彼女が時折落とす「桜の花びら」を累計3枚集めると、ステージクリア後にボーナスステージへと移行する。
ボーナスステージには階層が一切なく、制限時間内に画面上にいるなまず太夫を手裏剣で倒すことで、さくら姫を救出する演出とともにボーナスを獲得できる。
裏技要素
ゲーム内には、特定の操作や条件を満たすことで高得点を得られたり、ステージを有利に進められたりする独自の裏技(仕様)が存在する。
手裏剣節約ボーナス(8発以内クリア)
ステージ開始からクリアまでの手裏剣の発射数を無駄撃ちせず「8発以内」に抑えて敵を全滅させると、クリア後の特典画面で10,000点の特別ボーナスが加算される。
目次 - Contents
- 『忍者じゃじゃ丸くん』の概要
- 『忍者じゃじゃ丸くん』のあらすじ・ストーリー
- 若き忍者の大冒険
- 『忍者じゃじゃ丸くん』のゲームシステム
- ステージ構成
- 攻撃方法と操作
- 天井ブロックとパワーアップアイテム
- 最強の忍法「ガマパックン」
- ボーナスステージ
- 裏技要素
- 手裏剣節約ボーナス(8発以内クリア)
- ボーナスステージの強制終了(キャンセル)
- ステージ7の大量得点(257,000点ボーナス)
- 『忍者じゃじゃ丸くん』の登場人物・キャラクター
- 味方
- じゃじゃ丸(じゃじゃまる)
- さくら姫(さくらひめ)
- 敵
- おゆき
- クロベエ
- カラカッサ
- ヘドボン
- ピン坊(ピンぼう)
- カクタン
- 皿女(さらおんな)
- 百目(ひゃくめ)
- 炎(ほのお)
- なまず太夫(なまずだゆう)
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)