少年ノート(Days of Evanescence)のネタバレ解説・考察まとめ

『少年ノート』とは、2010年から2014年まで『モーニング・ツー』で連載された鎌谷悠希による漫画。
人一倍豊かな感受性と天性の美声であるボーイソプラノを持つ蒼井由多香は、転居先での中学入学と同時に合唱部へ入部する。金賞獲得を目指して懸命に努力する弱小合唱部の仲間たちと協力し、時にはぶつかり合いながらも友情を紡いでいく。モーツァルトを思わせる天才的な歌唱力を持つ少年と、田舎の小さな合唱部。彼らの交流を静かに美しく、けれども力強く描いた作品である。

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『スターバト・マーテル』

劇中では歌詞のフレーズのみが引用される形で登場する聖歌。

『夜の女王のアリア』

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ「魔笛」の中で歌われる、高難度の有名なアリア。

『旅立ちの日に』

小嶋登作詞、坂本浩美作曲による、卒業式の定番として広く知られる合唱曲。

『寒ブリの歌』

宮沢章二の詩に岩河三郎が曲をつけた、少年少女合唱組曲「海の風景」の収録曲。

『いまぼくに』

谷川俊太郎の詩を基に信長貴富が作曲した、同名の混声合唱組曲に収められている楽曲。

『山賊の歌』

田島弘作詞、小島祐嘉作曲の合唱曲。

『フィガロの結婚』

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ。劇中でウラジーミル・ポポフがまくし立てるように歌うのは、登場人物のケルビーノが歌うアリア「自分で自分がわからない」である。

『少年ノート』(Days of Evanescence)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

蒼井由多香の感受性が視覚化されるシーン

感受性が強すぎる由多香を取り巻く世界は、美しく繊細で、たまに残酷。多彩に表現される音に時たま涙が流れそうになることもあります。

主人公の蒼井由多香は人一倍豊かな感受性を持っている。作中では、彼が聴く歌声や環境音が、感情を揺さぶる美しい光景や、時には圧倒されるようなうねりとして独創的に描写される。
この場面では、由多香が受ける音の響きが、無数の波紋や広がる擬音として表現されている。彼の取り巻く世界がどれほど繊細で、時として残酷なまでに多弁であるかを物語っている。音のエネルギーに気圧されながらも、その中に佇む由多香の純粋で多感な内面世界が美しく視覚化された名シーンである。

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