声と歌、繊細な世界に生きる少年の物語

モーツァルトを思わせる天才的な歌唱力を持つ少年と、田舎の小さな合唱部。彼らの交流を静かに美しく、けれども力強く描いた作品・『少年ノート』について紹介します。

あらすじ・ストーリー

天使の声・ボーイソプラノを持つ少年ゆたか。泣き虫だけど繊細で感受性豊かな彼は、中学校入学と同時に合唱部の門を叩く。「学校」という舞台で、少年少女がときに戯れ、ときにぶつかり合いながら響かせる、失われゆく日々のハーモニー。

天使の歌声“ボーイソプラノ”を持つ少年・蒼井由多香(あおいゆたか)。音に対して繊細で感受性豊かな彼は、中学校入学と同時に合唱部に入部。ゆたかの声に触発されて、部員たちはコンクールの金賞を目指す――。

出典: www.amazon.co.jp

登場人物・キャラクター

蒼井 由多香 (あおい ゆたか)
世の中に溢れる音に対し、過敏な感覚を持った少年。圧倒的な歌唱力を持つ。まだ声変わりしておらず、担当パートはソプラノ。

鞆 知也(とも ともや)
たまたま出会ったことから始まり由多香の世話を焼く、気の良い少年。同級生よりもいくらか背が高い。由多香の影響を受けて合唱部に入る。パートはバス/アルト。

町屋 翠(まちや みどり)
合唱部の副部長。パートはソプラノ。飄々としているが芯があり、様々人からリスペクトや好感を受けている。

別役 秋年(べつやく あきとし)
合唱部の部長。パートはバス。やる気のない顧問に代わって部を引っ張るシッカリ者。

高峰 冬子(たかみね とうこ)
生真面目が行き過ぎてキツイ性格をしている先輩。悪い人ではない。

太田
合唱部顧問。ヤル気なし。

大橋
吹奏楽部の顧問。由多香の才能に目を掛け、彼を市民オペラに誘う。

ゆたかの母
過敏で脆弱な側面を持つゆたかを支える。穏やかな人柄。

ウラジーミル・イリイチ・ポポフ
天才ソプラノ少年。世界的にもてはやされている彼だが、どこかスレている…?

みどころ

感受性が強すぎる由多香を取り巻く世界は、美しく繊細で、たまに残酷。多彩に表現される音に時たま涙が流れそうになることもあります。

あとがき

天性の美声と多感な世界観を持つ少年と、懸命な努力を止めない弱小合唱部員たち。彼らがマッチして奏でる合唱は、どんなものになるのか…?
そして時折現れる、金髪の天才ソプラノ少年との関わりは…?最後まで目の離せない作品です。

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