ぼくたちは勉強ができない(ぼく勉)のネタバレ解説・考察まとめ
『ぼくたちは勉強ができない』とは、 2017年より『週刊少年ジャンプ』で連載された筒井大志の漫画である。2019年には第1期・第2期とアニメ化もされた。主人公で凡人出の秀才・唯我成幸が、得意分野では天賦の才能の恵まれるも、希望する進路に必要な科目はとことん苦手な、緒方理珠・古橋文乃・武元うるか、3人の教育係に任命され奮闘する。一ノ瀬学園OGで浪人生の小美浪あすみと、一ノ瀬学園教師で理珠と文乃の初代教育係でもある桐須真冬も巻き込み、5人のヒロインと大学合格を目指していく学園ラブコメディー。
問69で描かれる本作の最重要シーンのひとつ。
一ノ瀬学園のジンクスに「後夜祭で打ち上げられる1発目の花火が上がった瞬間、触れ合っていた男女は結ばれる」というものがあった。
成幸と誰かが手を握っているシーンは確かに描かれていたが、それが何者なのかは問150に至るまで明かされなかった。
問150でそれがうるかだったことが判明するが、「別のヒロインが成幸と手を握っていたら」という前提の下、個別ルートが展開していくこととなる。
うるかが真冬に相談するシャワーシーン
出典: boku-ben.com
問63で描かれる、元トップアスリートの真冬と現役アスリートうるかの会話。
大一番を前に、全くの平常心でいられる選手なんてそうはいない。無理に平常心であろうとするより、緊張や周囲の期待を楽しむくらいの方がいいのだ。
大人になればそんな大舞台にはそうそう巡り合えないのだから、才能ある者の特権を噛み締めてくればいい。
国体を直前控え、周囲のプレッシャーを感じていたうるかに、真冬はそんな言葉を送った。
このアドバイスを胸にうるかは国体で優勝し、海外留学のチャンスをつかんだ。
うるか「中学の時から、5年間ずっと。ずっと好き」
問141で描かれた告白のセリフ。
受験を終えた成幸に、うるかはついに5年越しの告白をする。
「好き。ずっとね…成幸の受験が終わったら、その瞬間に言うって決めてたの。好き、大好きだよ。成幸。練習でも嘘でもないかんね。中学の時から、5年間ずっと。ずっと好き」
うるか「同じ人を好きになるなんて、あたしら相性バッチリってことじゃんね!」
問144で描かれるうるかのセリフ。
卒業旅行で来ていたペンションで、うるか・理珠・文乃の3人は全員が成幸のことを好きだったことを知ってしまう。
その時に、うるかが理珠と文乃の手を取って泣きながら話す。
「同じ人を好きになるなんて、あたしら相性バッチリってことじゃんね!成幸と同じぐらい、リズりんと文乃っちのことも大好きだから。やっぱ…嬉しいな」
成幸「武元うるかさん。俺はあなたが好きです!」
問149 本作品クライマックスシーン成幸のセリフ
大雨の中、成幸はみんなの協力を得て空港までたどり着くことができた。
空港でうるかに告白の回答をする。
「なぁ、うるか。俺はずっと昔からお前に憧れてた」
「いつも元気で明るくて。普段はのほほんとしているのに。水泳になると別人みたいにカッコよくて」
「これから先、お前はもっともっとすごい奴になって、有名になって」
「誰もがお前の泳ぎに夢中になる。そんなお前が俺の誇りなんだ」
「そしてな、俺はそんなお前の夢にとって邪魔になってしまうと思うんだ」
「だからごめん。お前の邪魔をさせてくれ」
「うるか、お前が遠くになってしまうのは嫌なんだ。お前がいつか、他の誰かを好きになるなんて考えたくもないんだ」
「俺はお前に並び立てないかもしれない。お前を幸せにしてやれないかもしれない」
「でも、俺には。すごい勝手な言い分だけど。俺自身が幸せに成るためにはお前が必要なんだ」
「つまり、その…」
「武元うるかさん。俺はあなたが好きです!」
成幸「俺と結婚してください」
最終回問150で描かれる成幸のセリフ。
一ノ瀬学園卒業から数年が経ったある日。
数か月ぶりに帰国したうるかに、成幸は手作りの指輪を渡しながらプロポーズをする。
うるかは涙を流しながら成幸に抱きつきエンディングを迎える。
『ぼくたちは勉強ができない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
五等分の花嫁との比較
同時期に週刊少年マガジンで連載されていた人気漫画『五等分の花嫁』と設定が似ており(ヒロインの人数・教育係・ラブコメ等)比較されることもあるが、本作品の方が先行(2017年10月号から連載開始)して連載を開始している。(五等分の花嫁は2017年8号に読切掲載。2017年36・37合併号より連載開始)
また、本作品の作者・筒井大志と五等分の花嫁作者・春場ねぎの交流はある。
2020年5月5日(五等分の花嫁ヒロインである五つ子の誕生日)には筒井大志がツイッター上にて五つ子の絵を描き公表している。
ガリオレ人形は以前の作品の登場人物
作品中の毎話どこかに必ずガリオレ人形が登場する。
この人形は、作者・筒井大志の作品「ESPRIT(エスプリト)」に登場するキャラクター・ガリオレ=ガリーレを模した人形である。
High Stage(ハイステージ)は以前の作品でも店の名前として登場している
Related Articles関連記事
ジャンプの歴代ヒロインまとめ
日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
ぼくたちは勉強ができないの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ぼくたちは勉強ができない』とは、 筒井大志が2017年より『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画である。2019年には第1期・第2期とアニメ化もされた。主人公で凡人出の秀才・唯我成幸が、得意分野では天賦の才能に恵まれるも、希望する進路に必要な科目はとことん苦手な、緒方理珠・古橋文乃・武元うるか、3人の教育係に任命され奮闘する。一ノ瀬学園OGで浪人生の小美浪あすみと、一ノ瀬学園教師で理珠と文乃の初代教育係でもある桐須真冬も巻き込み、5人のヒロインと大学合格を目指していく学園ラブコメディー。
Read Article
ゼロの使い魔(ゼロ魔・ゼロ使)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゼロの使い魔』とは、MF文庫Jから発売された、ヤマグチノボルによるライトノベル。漫画、アニメ、ゲームなど様々なメディアミックスを果たした人気作品で、ヒロイン役を演じた声優・釘宮理恵の出世作としても知られる。執筆中にヤマグチノボルが逝去したため、プロットを伝えられた別の作家により完結した。略称は「ゼロ魔」、「ゼロ使」。 高校生の平賀才人は、ある日異世界ハルケギニアに「使い魔」として召喚されてしまう。彼を召喚したのはルイズという落ちこぼれの魔法使いで、才人は彼女と共に様々な冒険を繰り広げていく。
Read Article
ラブひな(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラブひな』とは、赤松健による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この作品は1998年から2001年にかけて『週刊少年マガジン』で連載された人気恋愛コメディ漫画である。主人公・浦島景太郎が東京大学合格を目指しながら、女性専用の下宿屋「ひなた荘」の管理人として奮闘する物語。個性的な女性住人たちとの共同生活を通じて成長していく様子を描き、笑いと感動のバランスが絶妙な作品で、ラブコメジャンルの礎を築いた名作として高い評価を得た。
Read Article
2024年4月春アニメ(前々期アニメ)まとめ
2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
天使すぎる…ピンクの髪の子をとにかくまとめてみたまとめ
萌といえばピンク、ピンクと言えば萌、ピンクの髪の子は天使!ということでざっくりピンクの髪の子をまとめてみました!
Read Article
ヤマグチノボル原作「ゼロの使い魔」のSS・二次小説おすすめまとめ【ルイズ・ティファニア】
『ゼロの使い魔』といえば、ヤマグチノボルが原作のライトノベル!アニメシリーズがたくさん制作されている超人気作品です。この記事では、そんな本作のSSや二次小説のおすすめについてまとめました。ルイズ、ティファニアなど、ヒロインたちが二次創作の世界で大活躍してますよ!
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ぼくたちは勉強ができない』の概要
- 『ぼくたちは勉強ができない』のあらすじ・ストーリー
- 教育係と3人の才媛
- 氷の女と小さな先輩
- 後夜祭のジンクス
- 白銀の漆黒人魚姫編:うるかルート
- 機械仕掛けの親指姫編:理珠ルート
- 文学の森の眠り姫編:文乃ルート
- 明日の夜の小妖精編:あすみルート
- 薄氷の女王編:真冬ルート
- route 6/5
- 『ぼくたちは勉強ができない』の登場人物・キャラクター
- 主要登場人物
- 唯我 成幸(ゆいが なりゆき)
- 緒方 理珠(おがた りず)
- 古橋 文乃(ふるはし ふみの)
- 武元 うるか(たけもと うるか)
- 桐須 真冬(きりす まふゆ)
- 小美浪 あすみ(こみなみ あすみ)
- 主要登場人物の家族たち
- 唯我 水季(ゆいが みずき)
- 唯我 葉月(ゆいが はづき)
- 唯我 和樹(ゆいが かずき)
- 唯我 花枝(ゆいが はなえ)
- 唯我 輝明(ゆいが てるあき)
- 理珠の父
- 理珠の祖母
- 桐須 美春(きりす みはる)
- 古橋 零侍(ふるはし れいじ)
- 古橋 静流(ふるはし しずる)
- 小美浪 宗二朗(こみなみ そうじろう)
- 小美浪 かすみ(こみなみ かすみ)
- 一ノ瀬学園の生徒
- 小林 陽真(こばやし はるま)
- 大森 奏(おおもり かなで)
- 川瀬 あゆ子(かわせ あゆこ)
- 海原 智波(うみはら ちなみ)
- 池田(いけだ)
- 佐沼
- 関城 紗和子(せきじょう さわこ)
- 鹿島(かしま)
- 猪森(いのもり)
- 蝶野(ちょうの)
- 山岡(やまおか)
- 一ノ瀬学園の教員
- 学園長
- 国分(こくぶ)
- 鈴木(すずき)
- 滝沢(たきざわ)
- 佐藤(さとう)
- 鈴木(すずき)
- その他の人々
- 天田 千代子(あまだ ちよこ)
- マチコ
- ヒムラ
- ミクニ
- 小川(おがわ)
- 岡島(おかじま)
- 松田(まつだ)
- かな
- みな
- 桜庭(さくらば)
- 後藤(ごとう)
- 吉田(よしだ)
- 坂本(さかもと)
- 高橋(たかはし)
- 烏丸(からすま)
- 牧上(まきがみ)
- ダミアン
- リック
- 四方谷 真子(よもや まこ)
- メアリー
- 鷹本えりか
- 日野(ひの)
- レオナルド
- みさお
- 大島 平三郎(おおしま へいざぶろう)
- 『ぼくたちは勉強ができない』の用語
- 店名
- 緒方うどん(おがたうどん)
- High Stage(ハイステージ)
- 団体名
- いばらの会(いばらのかい)
- 劇中作品名
- 魔法少女フルピュア(まほうしょうじょふるぴゅあ)
- ニャンポレオンZ
- 学校名
- 一ノ瀬学園(いちのせがくえん)
- 七緒南中学校(ななおみなみちゅうがっこう)
- 一ノ瀬大学(いちのせだいがく)
- 六花教育大学(りっかきょういくだいがく)
- 音羽体育大学(おとわたいいくだいがく)
- 東景女子大(とうけいじょしだい)
- 弓弦羽大学(ゆづるはだいがく)
- 明堂医科大学(めいどういかだいがく)
- 天花大学(てんげだいがく)
- 『ぼくたちは勉強ができない』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 唯我輝明「お前はできない奴をわかってやれる男になれ」
- 成幸「俺はできない奴の味方ですから」
- 後夜祭の花火が上がるシーン
- うるかが真冬に相談するシャワーシーン
- うるか「中学の時から、5年間ずっと。ずっと好き」
- うるか「同じ人を好きになるなんて、あたしら相性バッチリってことじゃんね!」
- 成幸「武元うるかさん。俺はあなたが好きです!」
- 成幸「俺と結婚してください」
- 『ぼくたちは勉強ができない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 五等分の花嫁との比較
- ガリオレ人形は以前の作品の登場人物
- High Stage(ハイステージ)は以前の作品でも店の名前として登場している
- 作者のお気に入りは水泳部の池田
- 各ヒロインごとの個別ルートが描かれている
- 『ぼくたちは勉強ができない』のテレビアニメ放送
- 第1期(2019年4月から6月)
- サブタイトル一覧
- 第2期(2019年10月から12月)
- サブタイトル一覧
- 『ぼくたちは勉強ができない』の主題歌・挿入歌
- 第1期(2019年4月から6月)
- OP(オープニング):Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓)『セイシュンゼミナール』
- ED(エンディング):Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓)『Never Give It Up!!』
- 第2期(2019年10月から12月)
- OP(オープニング):Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳)『Can now, Can now』
- ED(エンディング):halca『放課後のリバティ』(第1話~第12話)
- ED(エンディング):Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳)『関係≧方程式』(第13話)