COSMOS(コスモス)のネタバレ解説・考察まとめ

『COSMOS』とは、田村隆平によるSFヒューマンドラマを描いた漫画である。小学館より刊行されている『月刊サンデージェネックス』の2023年5月号から連載が始まった。人の嘘を見抜くことができるため、達観してドライに生きてきた高校生・水森楓の生活は、謎の女子高生・穂村燐との出会いによって一変した。嘘を見抜く力を買われ、穂村の勧誘で宇宙人専門の保険会社「COSMOS」に入った水森が、様々な事件を通じて外星人たちと向き合っていく様が描かれている。

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通称は「Mind Exchange Switch」の略称である「MES(メス)」。
周囲からの印象をなくし、意識させなくする装置である。使用することで多少目立つ行動をとっても周りからは注目されることはなく記憶にも残らない。
調査員は基本的にメスを使用する。
穂村はツノ型、水森はピアス型、ソプラノは耳栓型など形状には個人差がある。

私立開星高校

水森や穂村が通う高校。
一見普通の学校で在校生もほとんどが地球人だが、外星人が地球でのふるまい方を学ぶ期間でもあり、地球人に紛れて外星人も通っている。
そのため学校には穂村のように生徒や教師として在籍しつつ外星人の監督を行う者がいる。水森も「COSMOS」調査員になり、しばらくしてから任されるようになった。

『COSMOS』(コスモス)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

穂村燐「保険は、あなたの生活を守る為のものよ」

ある日、穂村は水森の友人であるデデド星人の相澤の家に保険の調査で訪れる。相澤は金に困り街金に手を出して取り立てにおわれており、穂村のことも借金とりと勘違いして攻撃し始めた。保険屋と金貸しは別だという穂村の話も聞かず、穂村を人質に身代金を要求するために攻撃を止めなかった。それに対して穂村は「保険は、あなたの生活を守る為のものよ」と諭す。
地球人はもちろん地球で暮らす外星人を守るための機関である「COSMOS」の地球と宇宙の調和という理念を表している言葉である。

助けた外星人から感謝を述べられる水森

嘘を見抜くという能力を必要とされ、穂村から「COSMOS」に勧誘される水森。一度は断るが、「COSMOS」調査員の仕事を知るために穂村の調査に同行する。その際、能力を活かして詐欺の被害にあったエルモラ星人を救うことができた。事件解決後にエルモラ星人から地球を嫌いにならずに済んだと感謝を述べられる。
嘘がわかってしまうという能力のせいで人付き合いを避け水森の心は冷めてしまっていた。しかしエルモラ星人の言葉は嘘の臭いが全くしない純粋な気持ちであり、そのまっすぐさが水森の心に刺さったのである。
自分の能力を活かして誰かを助けられると感じることができ「COSMOS」へ入るきっかけとなったシーンであった。

アムリとイムリの幼化を祝い涙を流す穂村

穂村は調査員として初めての顧客はパドクラール星人のアムリとイムリであった。パドクラール星人は宇宙でも珍しい成長過程が逆転した種族で、年をとるごとに若返っていく。そして老化の最終段階を「幼化」と言い、最終的には細胞分裂の最初の一つまで戻り消滅するのだった。幼化はパドクラール星人にとってはめでたいことであり、幼化が始まると盛大に祝う。
穂村が2人と初めて会った時は10歳の頃で、一切の感情がないような顔をしていた。しかし長い年月をかけて穂村は2人と次第に打ち解けていく。
そうしていよいよ2人の幼化が始まり、2人は徐々に幼くなっていった。夏の終わり、穂村に見守られながら2人は消滅する。
穂村は2人の幼化を祝いながらも寂しさに涙を流すのだった。
常に無表情でほとんど感情を出さない穂村が、初めて感情を露わにした瞬間であり、穂村にとってアムリとイムリがどれだけ大切な存在だったかが分かるシーンである。

鉄ソプラノ「課長…ウチやっぱあれ受けます、記憶調査の。」

大晦日の夜、ソプラノは自身の壮絶な過去を水森たちに話す。
「パイド・パイパー」に2人の弟と連れ去られたのは、父である鉄楽人に連れられ山にキャンプをしに行った時だった。ソプラノはこの誘拐に父が絡んでいる考えている。「COSMOS」の疑いをかけており、消息を絶っている鉄楽人を捜索中だった。
ソプラノと下の弟は「COSMOS」調査員によって救出されたが、連れ去られた後の記憶はほとんど覚えていないという。しかしソプラノは、未だ行方不明の上の弟の手がかりを得るためにはその記憶を思い出さなければいけないと考えていた。
そして穂村に対し「課長…ウチやっぱあれ受けます、記憶調査の。」と辛い過去を思い出す覚悟を伝える。
思い出すことで自身の精神にどんな影響が出るかも分からない中、それでも弟を絶対に助けたいというソプラノの強い意志と覚悟が表れている言葉である。

『COSMOS』(コスモス)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

単行本1巻発売から即重版

連載を記念して作者の田村隆平はSNSで第1話を投稿した。宇宙人と保険という斬新なストーリーが大反響となり、第1巻発売からすぐに重版が決まった。
その後も新巻が出るたびに重版となり人気を博している。

作者お気に入りの宇宙人は八添美智子

『ザテレビジョン』のインタビューにて、作品全体の中で好きな宇宙人や好きな回を尋ねられた際、八添美智子(やぞえみちこ)という地球人の母親として暮らしている宇宙人を挙げた。またこの八添のストーリーを描いた第7・8話も好きな回としている。自分でも思った以上の仕上がりになったと語った。

マンガアプリ「マンガワン」での掲載停止を依頼

2026年2月、過去に性加害を事件を起こした漫画家が別名義で漫画アプリ「マンガワン」にて連載していたことが発覚する。
その際、作者も非常にショックを受け、被害者には誠意ある対応を願うとして、『COSMOS』の「マンガワン」での掲載を止めるよう担当編集に伝えたと自身のSNSに投稿した。

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