不二咲千尋(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
不二咲千尋(ふじさきちひろ)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のプログラマー」。プログラミングの技術に秀でており、幼少の頃に父のプログラムをいじって音声認識システムを開発したほどの天才である。高校生ながらも企業と契約して新システムの開発に携わっている。その他、自身のプログラムスキルを応用したデータ解析なども行える。
自分が弱いことにコンプレックスを抱えており、それを克服しようと努力する強い意志を見せている。
不二咲千尋の概要
不二咲千尋(ふじさきちひろ)はスパイク・チュンソフトのゲーム『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のプログラマー」。プログラミング技術に秀でた天才で、幼少期に父のプログラムをいじって音声認識システムを開発したほど。高校生ながらも企業と契約し、新システムの開発に携わっている。自身のプログラムスキルを応用し、データ解析なども行えるため、「超高校級のハッカー」と呼ばれることもある。
不二咲は小柄な少女のような見た目だが、実際は男性である。「男のくせに」と言われ続け、自分の弱さにコンプレックスを抱いていた彼は、女性になりきることで逃げるようになる。しかしそれではコンプレックスは増すばかりで、やがて不二咲は強くなろうと決心する。
『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』にて、不二咲と交流することで得られるスキルはノンストップ議論で言弾を記憶する速度が上がる「アルゴリズム」と、サイレンサーを発言に当てても制限時間が減らなくなる「チートコード」。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(Danganronpa: Trigger Happy Havoc)とは、2010年11月スパイク(現スパイク・チュンソフト)から発売されたPSP向けのゲーム。ダンガンロンパシリーズの第1作目となる。 2013年にはアニメ化、2014年には舞台化されている。 今作は才能あふれる「超高校級」が集められる希望ヶ峰学園で16人の高校生が監禁され、コロシアイを強要されるストーリーとなっている。
不二咲千尋のプロフィール・人物像
身長:148cm
体重:41kg
胸囲:70cm
誕生日:3月14日
出身校:聖エルバンディア学園
CV:宮田幸季
舞台版キャスト:石田晴香と奥仲麻琴のダブルキャスト、泉貴と森山千菜美と石田晴香のトリプルキャスト(2016年再演版)
不二咲は女の子に見えるほど小柄で華奢な少年だ。髪型は茶髪のボブで、顔だちも女性的である。筋肉もあまりつかず、不二咲は自分の弱さにコンプレックスを抱いていた。そして「男のくせに」と言われ続けた不二咲は、女の子の格好をすることで、そのコンプレックスを隠した。そのため『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』ではシックな色合いの女子学生服を着用している。しかし根本的な解決にはならず、コンプレックスは増すばかり。「コロシアイ学園生活」で「男のくせに女の格好をしている」ということが暴露されそうになると、逆に強くなろうと決心した。
このように逆境においては強い意志を示すことができる不二咲だが、基本的には人見知りが激しく臆病な性格である。また穏やかで蚊も殺せないほど心優しい。
不二咲千尋の称号:超高校級のプログラマー
不二咲の肩書は「超高校級のプログラマー」だ。プログラミング技術に関しては右に出る者はおらず、幼少期に音声認識システムを開発してしまうほど。作中ではプログラミング技術を応用したデータ解析、超高度の人工知能を有するプログラム「アルターエゴ」の開発などを行っている。また続編の『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』では「新世界プログラム」という絶望的思想に染まった者たちを構成させるプログラムが登場しているが、この製作にも不二咲は携わっていた。さらにこのプログラムに登場する七海千秋という生徒のAIも、不二咲の作ったプログラムが元になっている。
不二咲千尋の来歴・活躍
希望ヶ峰学園へ入学
不二咲は自分の弱さに極度のコンプレックスを抱いており、幼い頃から「男のくせに」と言われ続けその弱さを克服できずにいた。そんな彼は、女性になりきることで「男のくせに」と言われないようになるものの、それはさらなる弱さで自分を隠すことにほかならず、コンプレックスは増すばかりだった。
不二咲はあらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校「希望ヶ峰学園」に入学する。周囲に自分の性別を明かしていたかは不明だが、第78期生の仲間とは親しく付き合っていた。
しかし1年が経過した時、「人類史上最大最悪の絶望的事件」が起こってしまう。これは絶望的思想に染まった第77期生が世界各地で起こした同時多発テロであり、この事件によって世界は瞬く間に荒廃した。生き残った第78期生はシェルター化された学園にこもることになる。だが誤算だったのは元凶たる「超高校級の絶望」江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)と戦刃むくろ(いくさばむくろ)の姉妹が第78期生の中にいたことだ。彼女たち2人のせいでシェルターでの安全な生活は1年で崩壊し、第78期生は希望ヶ峰学園に来てからの2年間の記憶が消された状態で、「コロシアイ学園生活」を強制されてしまう。
コンプレックス
「コロシアイ学園生活」は「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」というルールだった。外の状態を忘れてしまった第78期生は、様々な動機を与えられて殺しあってしまう。動機の中に「恥ずかしい秘密の暴露」というものがあり、不二咲は「男のくせに女の格好をしている」と暴露されそうになった。不二咲にとってそれは恐るべきことであったが、逆に強くなろうと決心し、トレーニングで心も体も鍛えようとする。その協力者として、「超高校級の暴走族」である男らしい大和田紋土(おおわだもんど)を選んだ。
大和田に自分の秘密を打ち明け、変わりたいという思いを語った不二咲だったが、大和田にとっては自分を変えたいと思える不二咲の強い意志こそがコンプレックスだったのだ。大和田は暴走族のトップを務めていた尊敬する兄を、自身の焦りが原因で喪ってしまった過去を持つ。兄との「チームを潰さない」という約束のため、大和田は自分の弱さが原因で兄が死んだということを誰にも話すわけにはいかなかった。その秘密が動機として暴露されそうになると、大和田の中で不安が膨れ上がり、不二咲が自分の秘密を明かした時に告げた「ウソに逃げている自分を変えたい」という言葉で自分のやったことを否定された気持ちになり爆発。大和田は不二咲の持つ強さへの嫉妬から彼を殺してしまった。学級裁判でそれが暴かれると、大和田は犯人として公開処刑された。
アルターエゴの活躍
大和田によって殺された不二咲だったが、彼は死ぬ前に学園で発見したパソコンに自信が開発したアルターエゴを残していた。第78期生の仲間たちによって発見されたアルターエゴは、彼らを助けるためにパソコンの中にある膨大なファイルの解析を試みる。解析の結果、学園のシェルター化や、「人類史上最大最悪の絶望的事件」に関する情報を断片的に手に入れた。これ以上パソコンから得られる情報はなく、アルターエゴの役目は終了となるが、アルターエゴは「もっと役に立ちたい」として危険を承知してネットワークにつないでほしいとお願いする。主人公の苗木誠たちはアルターエゴをネットワークに接続するが、案の定アルターエゴは黒幕に見つかってしまい、次の「おしおき」でパソコンが破壊されてしまう。
だがアルターエゴは消滅したわけではなかった。その後に黒幕の罠により苗木が処刑されそうになった時、アルターエゴは機械の誤作動を起こさせて彼を救ったのだ。
不二咲千尋の関連人物・キャラクター
大和田紋土(おおわだもんど)
「超高校級の暴走族」の肩書を持つ少年。不二咲は男らしい大和田に憧れていた。しかし大和田にとっては変わりたいと思う不二咲こそが強い人間だった。記憶をなくす前の写真では、2人に加えて「超高校級の野球選手」の桑田怜恩(くわたれおん)の3人ではしゃいでいる。
山田一二三(やまだひふみ)
「超高校級の同人作家」。女性は2次元限定と決めているが、女の子の格好をした不二咲に興味を抱いている。