江ノ島盾子(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のギャル」。女性向けファッション雑誌のカリスマ読者モデルとして活動し、全国の女子高生のファッションリーダーとなっている。作中では主人公の苗木誠から「写真よりも地味な印象を受ける」と突っ込まれているが、江ノ島は「盛ってるから」と返している。
正体は「超高校級の絶望」であり「コロシアイ学園生活」の首謀者。姉の戦刃むくろを「江ノ島盾子」として矢面に立たせて、自身は裏でモノクマを操る。

江ノ島盾子の概要

江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)スパイク・チュンソフトのゲーム『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級のギャル」。女性向けファッション雑誌のカリスマ読者モデルを務めており、全国の女子高生のファッションリーダーとして君臨している。主人公の苗木誠は実物と出会った時にそばかすが目立つなど地味な印象を受けているが、本人曰く「雑誌の写真は盛っている」とのこと。
正体は「超高校級の絶望」の1人であり、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』で起きた「コロシアイ学園生活」の首謀者。他にもあらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校「希望ヶ峰学園」の生徒会メンバー同士によるコロシアイ「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」や、それに端を発する世界的な大惨事「人類史上最大最悪の絶望的事件」を扇動しており、シリーズにおけるすべての元凶と言える。

「コロシアイ学園生活」では姉の戦刃むくろ(いくさばむくろ)を「江ノ島盾子」としてゲームに参加させる。苗木が雑誌とは雰囲気が異なるという印象を受けたのも、江ノ島本人ではなく戦刃むくろだったからである。江ノ島は裏でクマのぬいぐるみ・モノクマを操り、学園長として「コロシアイ学園生活」を進行する。

彼女と交流することで得られるスキルは、マシンガントークバトルで少ないコンボ数でテンポが上がる「トランス」と、発言力ゲージの回復量が上がる「カリスマ」。

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江ノ島盾子のプロフィール・人物像

身長:169cm
体重:44kg
胸囲:80cm(『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』)、90cm(『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』)
血液型:不明(『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』)、AB型(『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』)
誕生日:12月24日
出身校:グンマ県立渋谷高校
CV:豊口めぐみ
舞台版キャスト:神田沙也加

江ノ島はボリュームのある金髪をツインテールにした、すらりとした長身のギャルである。髪留めは白と黒のクマ。戦刃が化けた江ノ島の髪留めはリボンとウサギ。顔にはそばかすがある。また江ノ島は胸が大きいのに対して、戦刃は胸が小さい。服は白縁の黒のブラウスと赤いチェック柄のミニスカート、ロングブーツ。ブラウスは胸元を大きくはだけさせている。
性格は明るく社交的であり、ムードメーカー的な立ち位置にいる。
しかしその実態は未知である絶に興奮するという望常人には理解しがたい嗜好を持つ人物。これは「超高校級の分析力」とされる才能を持つが故に、幼少の頃からなんでも思うがままになすことができたことが原因。何の達成感も抱けずに飽きやすい性格になった江ノ島は、想像を超えたことを起こす絶望だけが生きがいとなる。

江ノ島盾子の称号

超高校級のギャル

全国の女子高生のファッションに多大なる影響を持つ江ノ島は「超高校級のギャル」と称される。彼女は女性向けファッション雑誌のカリスマ読者モデルとして、ファッションシーンを牽引している。これは自分の魅せ方を理解しているからこその地位であり、「超高校級の分析力」の一端ともとれる。

超高校級の絶望

絶望にしか生きがいを感じなくなった江ノ島が獲得した称号。江ノ島盾子を中核としている集団のことを指す場合もある。この絶望を生きがいとする思想に感染したものは、絶望を得るために、または絶望を蔓延させるために破滅的な行動に出る。江ノ島は「超高校級」とされるほどの才能を持った人々を絶望に堕とすことで、世界的な事件を引き起こした。
江ノ島は自分が絶望することにも快感を覚えており、自分の姉を殺した時や、自分がおしおきという名の公開処刑にされた時にも嬉々として絶望を味わっている。

超高校級の分析力

江ノ島の生来持っていた才能の1つ。相手の才能を分析した後、それを自分のモノにコピーし、そこから改良を加えることができる才能であり、並外れた計算力で自分の目的を果たすための道筋を瞬時に叩き出すことができる。シリーズ中では「超高校級のプログラマー」の才能を分析して自身のアルターエゴを制作している他、記憶操作の技術を盗み特定時期の記憶だけを意図的に抜き出す技術を開発している。この才能が「超高校級の絶望」の根源となったともいえる。
江ノ島本人は飽きっぽい性格であるために一から技術を確立することはできない。また筋力などが必要なアスリート系の才能はコピーできない。その他、発動の予測ができない苗木誠の「超高校級の幸運」も分析不可能。江ノ島は苗木の才能を早い段階から危険視していた。

江ノ島盾子の来歴・活躍

生きがいは絶望

江ノ島は戦刃むくろの双子の妹として生を受ける。生来から「超高校級の分析力」と「超高校級の絶望」という2つの才能を持った江ノ島は、「超高校級の分析力」の影響で何をやってもそつなくこなすことができた。しかしそのせいで何をしても達成感を抱くことができずに、やがて想像を超えたことを起こす絶望だけを生きがいとするようになる。

希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件

江ノ島はあらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校「希望ヶ峰学園」に評議委員による強い推薦で入学を果たす。江ノ島は「あらゆる才能を備えた人工的な天才」であるカムクライズルに興味を持ち、接触を図る。また「超高校級のアニメーター」である御手洗亮太(みたらいりょうた)の持つ技術に目をつけ、「洗脳ビデオ」への制作協力をさせようと目論んだ。
その後、江ノ島は姉と協力して生徒会メンバーを脅して旧校舎に彼らを監禁し、コロシアイを強要する。これは「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」と呼ばれるようになった。学園の上層部はこの事件を隠蔽しようとするが、江ノ島はこの事件など学園が今まで隠蔽していた事実を予備学科生にリークし、大規模なデモ(パレード)を発生させる。
さらに自分に暗示をかけることで音無涼子(おとなしりょうこ)という人物を作り出し、「超高校級の神経学者」の松田夜助(まつだやすけ)を事件に関わらせる。松田は江ノ島の幼なじみであり、彼女の危険性を理解していた。そのため音無となった江ノ島には自身の過去を思い出させないようにしていたが、江ノ島は音無という人格を生み出す段階で自分や松田の行動を予測して巧みに事件に関わらせていった。そして最後にはマツダを刺殺。江ノ島は愛する人を殺すという絶望を得る。

人類史上最大最悪の絶望的事件

「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」の後、江ノ島は御手洗の技術で洗脳ビデオを完成させる。カムクライズルやこのビデオを利用して第77期生の生徒たちを絶望的思想へと染め上げると、彼らは「人類史上最大最悪の絶望的事件」と呼ばれる同時多発テロを世界各地で引き起こし、世界は瞬く間に荒廃した。
江ノ島は戦刃と共に、第78期生として希望ヶ峰学園をシェルター化する。学園のシェルター化は学園長の霧切仁(きりぎりじん)の主導で行われたが、彼は江ノ島と戦刃が「超高校級の絶望」だと気づくことはできなかった。シェルターが完成した後、2人は霧切仁を殺害して、第78期生が学園に来てからの記憶を奪う。そして「コロシアイ学園生活」をスタートさせる。

コロシアイ学園生活

「コロシアイ学園生活」のルールは「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」というもの。江ノ島はモノクマを操って学園長を名乗り、第78期生が外に出たくなるような動機を与える。また姉の戦刃を「江ノ島盾子」としてコロシアイに参加させた。しかし江ノ島はコロシアイが始まって早々に見せしめのために姉を殺害し、絶望を味わう。
コロシアイが順当に進む中、生き残った生徒たちは苗木誠を中心に1つにまとまり始める。以前から苗木のことを鬱陶しく思っていた江ノ島は、江ノ島として死んだ戦刃の死体を利用して苗木の排除に動く。しかし「超高校級の探偵」である霧切響子たちの活躍により、苗木の排除に失敗。さらに「モノクマを操っている黒幕は江ノ島盾子」だと暴かれてしまう。江ノ島は堂々と彼らの前に姿を見せ、異常性を見せつけた。

江ノ島は「コロシアイ学園生活」に参加した人たちは2年間もクラスメイトとして過ごしていた仲間だったこと、外の世界は荒廃していて自分たちが進んで学園をシェルター化したことなどを暴露して、苗木たちを絶望に堕とそうとする。生き残った生徒たちは絶望に負けそうになるものの、苗木の言葉で希望を取り戻す。苗木を処刑しようとしていた江ノ島は勝負にかけて自分が「おしおき」されることになった。江ノ島は嬉々として「おしおき」され、死亡する。しかし彼女は「超高校級のプログラマー」の技術を利用して自らのアルターエゴ(AI)を残しており、アルターエゴや彼女の絶望的思想に染められた人々が絶望の残党として活動を続ける。

江ノ島盾子の関連人物・キャラクター

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