腐川冬子/ジェノサイダー翔(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

腐川冬子(ふかわとうこ)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級の文学少女」。若手女流小説家として名を馳せる恋愛小説のベストセラー作家であり、10歳の頃に書いた小説が話題になってデビュー。恋愛小説『磯の香りの消えぬ間に』が社会的大ヒットとなり、高校生ながら数々の文学賞を受賞している。
腐川には殺人鬼のジェノサイダー翔(ジェノサイダーしょう)という別人格があり、気絶、もしくはクシャミをすることで切り替わる。

腐川冬子(ジェノサイダー翔)の概要

腐川冬子(ふかわとうこ)はスパイク・チュンソフトのゲーム『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級の文学少女」で、飛ぶ鳥を落とす勢いの若手女流作家。10歳の頃に書いた小説が話題になったデビューして以降、恋愛小説のベストセラー作家として知られるようになる。そして漁師と女性の恋を描いた恋愛小説『磯の香りの消えぬ間に』が、若い女性の間で漁師が大人気になるなど社会的に大ヒット。高校生ながら数々の文学賞を受賞する。その後も腐川はベストセラーを連発する。
文学に関しては一家言あり、純文学しか認めずに漫画やライトノベルなどを嫌っている。そのため「超高校級の同人作家」である山田一二三(やまだひふみ)とは極めて仲が悪い。
「超高校級の御曹司」の十神白夜に惚れているが、彼からは鬱陶しく思われている。

腐川にはジェノサイダー翔(ジェノサイダーしょう)という別人格が宿っている。ジェノサイダー翔は鋏で相手を滅多刺しにする殺人鬼で、気絶したりクシャミをしたりすることで人格が入れ替わる。十神に好意を抱いていることは共通しているが、性格や趣味嗜好は正反対。

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腐川冬子(ジェノサイダー翔)のプロフィール・人物像

身長:164cm
体重:47kg
胸囲:79cm
誕生日:3月3日
血液型:O型
出身校:川端女子高校
CV:沢城みゆき
舞台版キャスト:大沢ひかる、七木奏音(2016年再演版)

腐川は長い黒髪を三つ編みお下げにした少女で、眼鏡をかけている。服装はセーラー服。性格はネガティブであり、情緒不安定。これは父親が1人、母親が2人という複雑な家庭環境に育ったことと過去の学生生活において悲惨な体験をしていることに起因している。発言も神経質で被害妄想が激しい。マゾ体質でもあり、上から目線の十神白夜に惚れ込んでいる。血が苦手で見るとすぐに気絶してしまう。滅多に風呂に入らないらしい。
クシャミをしたり、気絶したりすることで殺人鬼の人格・ジェノサイダー翔に入れ替わる。内向的な腐川とは正反対であり、ジェノサイダー翔は常にゲラゲラ笑うほど陽気な性格。身体能力も高い。なた純文学以外は認めない腐川とは対照的に「貴腐人コースまっしぐら」と称するほどの腐女子でである。相反する部分の多い2人だが、十神を好きだという点は共通している。また2人はお互いを認識しているものの、記憶は共有していない。
ジェノサイダー翔は自身の犯行現場には必ず被害者の血で「チミドロフィーバー」という血文字を残す殺人鬼であり、「萌える男子」を対象とする。

腐川と交流するとマシンガントークバトルで弾数の最大値を増やす「ボキャブラリー」と、学級裁判で言弾の発射間隔が短くなる「トリガーハッピー」というスキルを入手できる。

腐川冬子(ジェノサイダー翔)の称号

超高校級の文学少女

腐川は10歳の頃に書いた小説が話題になってデビューしている。そして本編が始まる2年ほど前に恋愛小説『磯の香りの消えぬ間に』を執筆。これが若い女性の間で漁師が大人気になるなどの社会的な大ヒットとなり、高校生ながら数々の文学賞を受賞する。その後もベストセラーを連発している。
文学・歴史方面への教養も深く、作中では北欧神話の登場人物や毛利元就の逸話について解説している。
一方で純文学以外は認めないという信念を持ち、「超高校級の同人作家」である山田一二三とは相性が悪い。

超高校級の殺人鬼

腐川のもう1つの人格であるジェノサイダー翔の称号。特殊な形状の鋏を武器に殺人を行い、現場には証拠も残さない。腐川と比べて体力や脚力、戦闘能力が大幅に上がっており、「超高校級の格闘家」である大神さくらと渡り合うこともできる。『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』ではダメージを一切受けない無敵キャラとなっており、鋏でクマのぬいぐるみのモノクマを破壊する。圧倒的な力を持つものの、制限時間がついている。

腐川冬子(ジェノサイダー翔)の来歴・活躍

小説家デビュー

腐川は10歳の頃に書いた小説で、小説家としてデビューを果たす。そして恋愛小説『磯の香りの消えぬ間に』が社会的大ヒットとなり、高校生ながら数々の文学賞を受賞。あらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた学校である希望ヶ峰学園に第78期生として入学する。しかし家庭環境や以前の学校での生活は順風ではなく、悲惨な体験を重ねることでジェノサイダー翔という別の人格が生まれていた。ジェノサイダー翔は「萌える男子」を標的に猟奇的な殺人を繰り返していく。

コロシアイ学園生活

腐川が希望ヶ峰学園に入学してから1年ほどが経った時、「人類史上最大最悪の絶望的事件」が発生する。これは絶望に堕とされた人々が、絶望を振りまくために世界各地に散らばって同時多発テロを敢行したという事件であり、これにより世界は瞬く間に荒廃してしまう。希望ヶ峰学園の学園長の霧切仁(きりぎりじん)は学園をシェルター化して生徒を守ろうとするが、第78期生にはすべての元凶たる「超高校級の絶望」、江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)がいた。彼女によって学園長は殺され、第78期生の生徒たちは学園に入学してからの記憶を消された状態で「コロシアイ学園生活」を強いられることになる。

学園の外のことが一切分からない生徒たちは、「外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」というルールのせいで殺しあってしまう。「超高校級のプログラマー」の不二咲千尋(ふじさきちひろ)が殺された2つ目の事件では、殺人事件に「チミドロフィーバー」というメッセージが残されていたことからジェノサイダー翔の関与が疑われた。彼女の存在を隠していた腐川だったが、十神によりジェノサイダー翔の存在を皆に暴露されてしまう。しかしジェノサイダー翔は不二咲を殺してはいなかった。「チミドロフィーバー」は十神が「面白い」という理由で現場に細工をくわえたものだったのだ。

その後、黒幕の正体に迫る最後の学級裁判では、腐川とジェノサイダー翔が記憶を共有していないということから、記憶を消されていないジェノサイダー翔が外の世界で起こった「人類史上最大最悪の絶望的事件」について話す。一行は外の世界が荒廃していることに大きなショックを受けるが、主人公の苗木誠の言葉によって外の世界で生きていくことを決意した。

苗木こまるとの遭遇

学園から脱出した腐川は世界に蔓延した絶望的思想による秩序の崩壊に対処するために設立された未来機関の研究生として所属。そして十神を追って塔和シティにて、苗木誠の妹である苗木こまると遭遇する。腐川はジェノサイダー翔と共に彼女に協力することに。塔和シティでは希望の戦士を名乗る子どもたちが大人を虐殺して楽しんでいた。希望の戦士たちと会話をする中で、こまるは大人も子どもも助けたいと思うようになり、塔和シティに残ることを決意。腐川も彼女と共に街に残ることを決める。

KOROSIAI GAME

希望の戦士の1人であるモナカは『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』の事件で、江ノ島盾子の真似をすることを辞めていた。その後は未来機関で起きた「KOROSIAI GAME」に遠隔操作ロボットを潜入させる。これは苗木という人間を近くで観察してみたかったからであった。しかし十神からは「KOROSIAI GAME」の黒幕であると目され、腐川はこまると共に彼女の確保に向かうことになる。モナカは2人の前で志向を放棄して宇宙へと旅立った。腐川は「思考放棄もある種の絶望だと気付いていないのか」と呆れた。

腐川冬子(ジェノサイダー翔)の関連人物・キャラクター

十神白夜(とがみびゃくや)

「超高校級の御曹司」。腐川は上から目線の彼に惚れているが、十神には鬱陶しがられている。

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