十神白夜(ダンガンロンパシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
十神白夜(とがみびゃくや)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級の御曹司」。世界屈指の巨大財閥として知られる「十神一族」の跡取り息子であり、「十神」という名に誇りを持っている。あらゆる分野において高い能力を持つ、エリート中のエリートだが、一方で非常にプライドが高く、他者を見下す性格をしている。そのため希望ヶ峰学園第78期生の仲間たちとは衝突することが多い。「コロシアイ学園生活」に巻き込まれた時には、ゲーム感覚で楽しむような姿勢を見せていた。
十神白夜の概要
十神白夜(とがみびゃくや)は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級の御曹司」であり、世界屈指の巨大財閥として知られる「十神一族」の跡取り息子。幼い頃から帝王学を叩き込まれ、あらゆる分野において高い能力を持つ、自他共に認めるエリート中のエリートとして育つ。十神の名に誇りを持ちつつも、十神家に頼らずとも400億円以上もの個人資産を築き上げている。
一方で非常にプライドが高く傲慢な性格であり、他者を見下す傾向にある。また元来の能力の高さゆえ、簡単に結果が予想できてしまう世界に退屈しており、「コロシアイ学園生活」が起きた時にはゲーム感覚で楽しもうとする様子を見せた。
性格に難があることから、「コロシアイ学園生活」の中でも希望ヶ峰学園第78期生の仲間たちとは衝突することが多い。しかし『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の終盤には主人公の苗木誠に協力する姿勢を見せており、外の世界に出てからもかつての仲間たちと連絡を取っている。
十神と交流することで得られるスキルはノンストップ議論及び閃きアナグラムで照準のブレが小さくなる「冷静沈着」と、学級裁判でHPとなる発言力ゲージが5増える「羨望の発言力」。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(Danganronpa: Trigger Happy Havoc)とは、2010年11月スパイク(現スパイク・チュンソフト)から発売されたPSP向けのゲーム。ダンガンロンパシリーズの第1作目となる。 2013年にはアニメ化、2014年には舞台化されている。 今作は才能あふれる「超高校級」が集められる希望ヶ峰学園で16人の高校生が監禁され、コロシアイを強要されるストーリーとなっている。
十神白夜のプロフィール・人物像
身長:185cm
体重:68kg
胸囲:81cm
血液型:B型
誕生日:5月5日
出身校:グリーンヒルハイスクール
CV:石田彰
舞台版キャスト:小澤亮太(2014年)、中村優一(2016年)
十神はフレームが白いアンダーリムタイプの眼鏡をかけた人物で、黒いスーツにクロスタイを付けている。自分本位な性格であり、他者を見下す傲慢さを有する。その他他人の感情を軽視する傾向もある。ただしこれは教育や努力に裏打ちされたものであり、生まれつき恵まれていると思われることは不満とのこと。十神の特殊な世襲制で勝ち上がってきた確かな能力があり、選ばれた人間として常に勝利し続ける宿命と覚悟を背負っている。そのため「戦って勝ち取ったからこその“選ばれた人間”で、最初から選ばれただけの人間など本当の意味で選ばれたとは言えない」という考えを持っている。
スピンオフ作品の『ダンガンロンパ十神』では、元々は周りや人のために行動できる人間だったことが語られている。
十神白夜の称号:超高校級の御曹司
ある分野において特に優れた能力をもつ高校生につけられる称号、それが超高校級というものだ。十神は「超高校級の御曹司」という称号であらゆる分野で超高校級の生徒のみを集めた「学校希望ヶ峰学園」に入学した。これは御曹司に必要な才能がすべて揃っているということであり、あらゆる分野において高い能力を持つ。容姿、頭脳、運動神経すべてが超高校級といえるほどで、十神は「超高校級の完璧」を自称している。しかしそれゆえに簡単に結果が予想できてしまう世の中に退屈さを覚えている。
推理力もトップクラスだが、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』では自らの推理に絶対の自信を持つがゆえに詰めの甘い部分がある。これは作品の物語上の都合もある。そのせいで学園長を名乗るクマのぬいぐるみ・モノクマに「主人公みたいな雑魚キャラ」、同級生の朝日奈葵(あさひな あおい)からは「噛ませ眼鏡」などと呼ばれる。
十神の過去を描いた『ダンガンロンパ十神』では、この才能は弱体化しているものだということが判明する。元々、「超高校級の御曹司」の才能の本質はそこにいるだけで勝利してしまうというもの。どんなハプニングや試練が訪れてもすべて華麗に勝利している他、カリスマ性においても超高校級の才能があった。
十神白夜の来歴・活躍
十神家の跡取り
十神白夜は世界屈指の巨大財閥として知られる「十神一族」の跡取り息子だが、最初からそのポジションについていたわけではない。『ダンガンロンパ十神』では、当時の当主が次期当主にふさわしい人物を決めるために、15人の次期当主候補を孤島に集める。ここでは本来謎解きが行われるはずだったが、十神の血を受け継がない十神和夜により凄惨な殺し合いが始まってしまう。その事件調査のため、探偵の七村彗星と助手のポラリスが島を訪れる。2人は事件を解決して十神和夜は牢へ入れられるが、七村彗星が返った後に脱獄して最終的には館が火に包まれる。
島のほとんどの者が死んだ中、ポラリスは生き残った。そのポラリスこそが、十神白夜だったのだ。こうして十神白夜が跡取りの座を手に入れることとなった。しかしこの事件で、十神は自身のプライドや周囲への配慮から、その才能を封じることとなる。
コロシアイ学園生活
弱体化した状態でも、十神は「超高校級の御曹司」として希望ヶ峰学園に入学することができた。しかしそれから1年後、「超高校級の絶望」が引き起こした人類史上最大最悪の絶望的事件により世界は壊滅的な被害を受ける。これにより希望ヶ峰学園はシェルター化され、十神たち第78期生は希望ヶ峰学園の中で生活を送ることになる。
だがシェルターの中には「超高校級の絶望」である江ノ島盾子(えのしまじゅんこ)と戦刃むくろ(いくさばむくろ)の姉妹がいた。彼女たちにより学園長は殺害され、第78期生の生徒たちは希望ヶ峰学園に入学してからの記憶を消去された状態で、「コロシアイ学園生活」を強いられることになる。
生徒たちは外の状況が分からないため、外に出ることを望む。しかし外に出るには誰か他の生徒を殺さなければならなかった。第78期生の生徒たちは望まないコロシアイを強いられて数を減らす。その中でも十神はこの状況を面白がり、「超高校級のプログラマー」である不二咲千尋(ふじさきちひろ)が殺された時には死体に細工をして殺人鬼ジェノサイダー翔に殺されたように偽装するなどの暴挙を行った。
だが苗木誠たちを見て良心に目覚めていった十神は、彼らと共に黒幕の正体を暴く決意を固める。そしてついにモノクマを操り「コロシアイ学園生活」を強いた者が江ノ島だと見抜く。江ノ島は「十神家はなくなった」と言って十神を絶望させようとするが、彼は「十神ならまだ自分がいる」と荒廃した外の世界へ出ることを決める。そして仲間たちと共に、江ノ島を倒して外の世界へと足を踏み出した。
終わらないコロシアイ
十神は外の世界に出た後、十神家の復興をしながら、世界に蔓延した絶望的思想による秩序の崩壊に対処するための組織「未来機関」に所属することになる。第十四支部支部長代行になった十神は、苗木からモノクマが未来機関支部長たちを集めたコロシアイ「KOROSIAI GAME」のことを聞くと、彼の救出のために部隊を率いて舞台となっている極秘施設へと向かう。そして第78期生の仲間である葉隠康比呂(はがくれやすひろ)を救出。施設に潜入時には黒幕が仕掛けた罠によってがれきに埋もれてしまうが、第77期生によって救出され無事に苗木と再会を果たした。
事件終結後は希望ヶ峰学園の復興を手伝う。
十神白夜の関連人物・キャラクター
苗木誠(なえぎまこと)
『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の主人公。「超高校級の幸運」の称号を持つ。十神は苗木のことをそれなりに評価しているらしく、捜査に同行させたり、事件に関するヒントを与えたりしている。
腐川冬子(ふかわとうこ)
「超高校級の文学少女」。ドがつくほどのマゾであり、上から目線の十神にベタ惚れしている。十神の方は変につきまとう彼女を鬱陶しく感じている。また腐川にはジェノサイダー翔という殺人鬼の別人格があり、彼女も腐川と同様十神のことを「白夜様」と呼んでいる。