デイヴ・ザ・ダイバー(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『デイヴ・ザ・ダイバー』とは株式会社ネクソンから発売された、昼は深海を探検して魚を獲り、夜は寿司屋を経営する、ハイブリッド・海洋アドベンチャーゲーム。食いしん坊ダイバーデイヴが海に潜って魚を獲って寿司にし、魚人族に出会い海の平和を取り戻していく。

『デイヴ・ザ・ダイバー』の概要

『デイヴ・ザ・ダイバー』とは2023年6月28日に株式会社ネクソンから発売された、昼は深海を探検して魚を獲り、夜は寿司屋を経営する、ハイブリッド・海洋アドベンチャーゲーム。
個性豊かなキャラクターやオリジナリティに溢れた世界観・ストーリーなどが人気。

プレイヤーは、昼は潜水士として危険な海域に潜り食材調達をし、夜は寿司屋の店員として働く。寿司屋の経営で徐々に資金を増やし、よりよい食材を求め深く海を潜っていく中で様々な問題が発生し、その解決のために奔走する冒険物語となっている。
主人公であるデイヴがかなりの肥満体型で、板前であるバンチョが体格のいい黒人であるなどキャラクタービジュアルのインパクトが強い。また、食材となる魚たちもサメや深海魚、果ては古代魚や巨大魚まで存在する。これらの外観をそのまま残した頭の煮つけ等、グロテスクな料理も多い。
美しい海中の光景や穏やかな地上の風景とのギャップを与える強烈なインパクトがプレイヤーに人気となっている。

アクションアドベンチャー、ロールプレイング、経営シミュレーションなど複数の要素を持っており、ゲームの革新性と卓越性が評価されている。
全世界で200万本の販売数を記録し、Steamの全世界売上で第2位を獲得した。
また、2024年度の英国アカデミー賞ゲーム部門へノミネート。ノミネートニューヨーク・タイムズ紙の2023年のベストビデオゲームに選出される。数々の賞及びベストゲームリストに選出された。
また、小学館コロコロコミックスにおいて2024年10月15日から公式まんがが連載されている。

『デイヴ・ザ・ダイバー』のあらすじ・ストーリー

主人公であるデイヴは知人であるコブラに言いくるめられ、ブルーホールと呼ばれる温暖な地方の海を訪れる。
彼はそこで板前の姿をした黒人シェフ、バンチョと出会う。朝昼は潜水士として危険な海域に潜り、夜は従業員として寿司屋の経営を行うことになる。
メインのストーリーではブルーホールと呼ばれる海域の中で古代の魚人族を探し、深海で起こる異変を解決する。

ブルーホールへ

主人公・デイヴは知人のコブラに呼ばれブルーホールと呼ばれる海へと訪れた。そこでバンチョというシェフと引き合わされ、潜水士兼従業員としてバンチョ寿司という寿司屋を経営していくことになる。
ブルーホールで活動を続けるデイヴは、海で考古学者・ベーコン博士と出会う。彼はデイヴに、かつてブルーホールに存在したという魚人文明の調査の協力を依頼する。ベーコン博士の依頼に従って魚人文明の痕跡を探していくデイヴ。石板に記された魚人文明を調査していく中で、さらに深い深海へと潜っていく。深海で、デイヴはケガをした魚人族・ラモを発見する。ベーコン博士の作った翻訳機とバンチョの作成した食事によってラモを回復させることに成功する。回復したラモは高飛車な性格で、デイヴに自分を魚人族の村まで送っていくように要求し、押し切られたデイヴはさらなる深海へと潜っていく。

魚人族の村

魚人族の村へと到着したデイヴは、ラモの父であり魚人族の長であるテンジンのもとへと案内される。ラモが村から出てきた理由は村に起こる異変を解決できる人間を探すためだった。魚人族は海水温の上昇や度重なる地震に苦しんでいた。しかし、ラモの考えと裏腹に魚人族の村人たちは人間へ不信感を抱いていた。協力を求めたいが民の不満を無視することもできないテンジンからデイヴに魚人族の村での信頼度を上げることを要求する。デイヴはしぶしぶ村人たちの願いを聞き、お使いを引き受けた。そうして子どもの捜索や凶暴な魚の駆除、海産物の採取などを行い、デイヴは村人達からの信頼を獲得していく。
魚人族の信頼を得たデイヴは氷河の調査をするためのカギを探すため幽閉倉庫へと入るが、中は精神の崩壊した魚人たちの末路であるガドンと呼ばれる化け物で埋め尽くされていた。ガドン達の目を避けながら鍵を入手し、デイヴはやっとの思いで倉庫から脱出することに成功するのだった。
危険な倉庫から脱出したデイヴだったが、すぐに海洋保護団体を自称するジョン・ワットソンが襲い掛かってくる。過激な手段で海を守るといいながら利権のためデイヴを排除しようとするワットソンを倒し、デイヴは村へと戻る。

氷河の探索

ようやく氷河探索の準備を整えたデイヴに魚人族の過去を話すテンジン。魚人族は過去人間より進んだ文明をもち、深海でのみ育つ建木という木の実をエネルギー源として利用して繁栄していた。しかし、科学者の一人が暴走し古代生物にまでエネルギーを注入し、大変な騒動となった。そしてその原因を氷河区域の奥の制御室へ閉じ込め、魚人族は農耕を主に行い生活するようになっていったのだ。今回の異変の原因はその制御室にあるのかもしれないと結論を出したテンジンは、氷河通路の探索をデイヴに依頼するのだった。
氷河通路に足を踏み入れたデイヴはガドンや攻撃的な生物の徘徊する通路を移動する。氷河通路の奥まで進んだとき、デイヴに巨大なガドンが襲い掛かってくる。デイヴは自分を捕獲しようとする巨大なガドンから逃げ回り、崩れた通路の破片でガドンを埋め、行動不能にすることに成功した。
巨大ガドンを退け、ついに氷河区域へと調査に入ったデイヴは、氷河区域の奥で絶滅したはずの古代生物たちが生存しているのを目撃した。閉鎖された制御室の扉を開くため、三つ洞窟を回り装置を起動させることになる。一つ目の洞窟では装置を動かし道をふさぐ氷を割ったり、巨大な像を動かし壁画と同じポーズをとらせた。二つ目の洞窟では道中に救出したベルーガに騎乗し急流を乗り越え、強大なクラゲを倒す。三つ目の洞窟では水中と空気中で操作を切り替えて進み、奥にいた口が回転のこぎり状になっている古代生物ヘリコプリンオンを退治した。
三つの洞窟で装置を動かし、ついに制御室の調査へと乗り出そうとするデイヴ。しかしそこへしつこくジョン・ワットソンが襲い掛かってくるのだった。

異変の解決

ワットソンを撃退したデイヴは、さらに深い場所の探索をするため潜水スーツを最大まで強化する。その後制御室に入り、探索を開始する。熱の吹き出す噴出口を巻貝へ塞ぎ、建木のレーザーを使い障害物を取り除き、デイヴは奥へ進んでいく。最深部でデイヴは建木の核に張り付くたくさんのアノマロカリスに遭遇する。再び核を安定させるため、それらを排除するデイヴだったが、直後に真下から巨大なアノマロカリス・アツユが出現。ベーコン博士やエンジニアのダフによってサポートに派遣されたドローンも合流し、デイヴは最後の敵と戦闘することになる。
ドローンは酸素の補給や無限の弾薬に加え、時間操作機能までも搭載されていた。アツユとの戦闘をすすめると、ダフがリミッターを解除しレーザーが使用可能になりデイヴは敵を追い詰めることに成功する。追い詰められたアツユは逃げ出し、デイヴはとどめを刺すために追いかける。
逃げ続けたアツユは建木の根に絡まってしまい、動けなくなる。そこへ魚人族が合流し、彼らの協力を得て、建木レーザーをアツユへと発射する。レーザーの攻撃を受け続けたアツユは息絶え、デイヴは討伐に成功し建木は再び安定を取り戻した。
地震がなくなり、異変の去った魚人族から感謝されつつ地上へ戻るデイヴ。地上ではバンチョ寿司でコブラやバンチョだけでなく、ダフや今までの仲間たちも集まり盛大な勝利の宴が開かれるのだった。

『デイヴ・ザ・ダイバー』のゲームシステム

ダイビング

海の中を移動するデイヴ

寿司屋で提供する魚を捕獲することが主な目的となる。
銛を使った捕獲、ナイフや銃を用いた殺傷による剥ぎ取り、トラップを用いた生け捕り等で魚の切身などを入手する。

経営

営業中のバンチョ寿司

寿司屋の経営を行う。バンチョ寿司の板前であるバンチョは料理以外を行わないため、従業員の確保・食材の管理など経営部分すべてをデイヴが担うことになる。
また店に挑戦者が現れるチャレンジ◆ザシェフというサブストーリーがあり、客やバンチョの求める食材を集め、料理を提供することになる。これらを最後までクリアすることでバンチョ寿司二号店を出店することが可能になる。

育成

農場の様子

農夫オートやその息子サミの協力を得て、店で提供する魚の養殖や農作物の栽培を行う。
魚を養殖するには捕獲の際の卵が必要だが、養殖によって魚が増えるためダイビングで魚を捕獲せずに料理の提供が可能となる。また、農作物の栽培によって提供できる料理の幅が広がる。

『デイヴ・ザ・ダイバー』の登場人物・キャラクター

デイヴ

天木はじめ
天木はじめ
@amagihajime

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