ブラゴ(金色のガッシュ!!)の徹底解説・考察まとめ

ブラゴとは、漫画『金色のガッシュ!!』、およびアニメ『金色のガッシュベル!!』に登場するキャラクターで、1000年に1度、人間界で開催される「魔界の王を決める戦い」に参加した100人の魔物の子の1人である。王を決める戦いにおける優勝候補と呼ばれるほどの実力の持ち主で、参加者の8割は彼を恐れており、その名を知らない魔物の子はいないとされている。主人公のガッシュ・ベルにとって最大のライバルであり、王になるために超えなければならない存在となっている。

CV:折笠富美子
フランスの名門・ベルモンド家の令嬢で、ブラゴの本の持ち主。ブラゴとともに、ガッシュ・清麿ペアのライバルともいえる人物であり、彼らに魔物の存在や魔界の王を決める戦いに関する詳細を説明した。無二の親友であるココがゾフィスによって心を操られ邪悪な人格を植え付けられてしまい、目を覚ますよう呼びかけていたシェリーに向かって放たれた術・ラドムが命中する直前に割って入って来たブラゴに救われ、彼から渡された本を読むよう促されて以降、ココを救い出すために王を決める戦いに参加することを決意する。

ベルモンド家の令嬢として各分野の教育を受けてきたため基礎能力が高く、王を決める戦いに参加してからはブラゴから特訓を受けたことで、並大抵の魔物の術であれば自力で回避、対処を可能とする動体視力や判断力を得ている。石版編以降は、先端に宝石のような錘のついたフレイルを駆使してブラゴの援護をしたり、格闘術で魔物と攻防を繰り広げるなど、前線でブラゴと並んで戦えるほどの実力を持つ。また、ココを救い出して戦いを早く終わらせるという信念から強靭な精神力を持ち、当初は自分を力で従わせようとしたブラゴを命を懸けて従わせた。ココを救い出してからは、何度も自分を助け支え続けてくれたブラゴを王にすることを誓い、確固たる信念を持つようになる。

ガッシュ・ベル

CV:大谷育江(1話 - 140話)、吉田小南美(141話 - 最終話)
漫画『金色のガッシュ!!』、およびアニメ『金色のガッシュベル!!』の主人公。「優しい王様」を目指しており、ブラゴのことを王になるために超えなければならない最大のライバルと認識している。当初ブラゴはガッシュのことを落ちこぼれとみなしていたが、成長し続けていくガッシュの実力を次第に認めていくようになり、最終決戦では一騎打ちの末、敗北した。

ゾフィス

CV:藤田淑子
人の心を操る力を持つ魔物。シェリーの親友であるココを操って無理矢理王を決める戦いに参加させたことで、シェリーからは最低最悪の魔物として憎まれている。爆発属性の術の使い手で、精神操作や飛行能力を持つほか、高い瞬発力を持つなど戦闘力は高い。卑劣かつ残忍な性格で、他人の心を弄び、自ら手を汚さずに王になろうとしている。ストーリーの中盤となる石版編から「ロード」という偽名で正体を隠し、千年前の魔界の王を決める戦いでゴーレンという魔物の術によって石版と化した魔物達を、高い知能を駆使してゴーレンの石化解除術の光を再現した月の光を放つ石によって復活させて支配下に置き、現代の魔物達を一掃しようと企む。

ゾフィスの野望を阻止しようと拠点に乗り込んできたガッシュ達を手下となった千年前の魔物達を使って消そうとするが、自分の正体を見抜いて追ってきたブラゴとシェリーによって手下達が全滅させられたことで逆上。彼らを返り討ちにするべく、ココを利用してシェリーに精神攻撃を仕掛けて一度は心を折ることに成功し、術が使えなくなったブラゴをボロボロになるまで追いつめる。しかし、ココが身に付けていた手作りの木製イヤリングから彼女の本当の声を聞いたシェリーが立ち直ったことで形勢が逆転し、敗北。

だが最後の悪あがきとして、シェリーに自分の本が燃えてもココには操られていた時に働いた悪事の記憶が残るよう細工をしていると告げて、敗北してもなお愚弄しようとする。シェリーにココの記憶を消すように迫られても拒否し、彼女を絶望させようとするが、傍にいたブラゴから自分のことを恐れていることを指摘されて動揺し、その後発したブラゴの凄まじい迫力に屈服する。ココの記憶を自分と出会う前の状態に戻すことを約束して、記憶を戻した後は本を燃やされて魔界に帰った。

ブラゴの名言・名セリフ/名シーン・名場面

千年前の魔物達を圧倒するブラゴ

圧倒的な強さで複数の敵を一掃するブラゴとシェリー。

千年前の魔物達のパートナーである人間達の心を操るゾフィスを倒すために、敵の本拠地であるデボロ遺跡に突入したガッシュ達。しかし、遺跡内での戦闘で消耗したガッシュ達をゾフィス率いる千年前の魔物達が取り囲む。絶体絶命のピンチに陥ったガッシュ達の窮地を救ったのは、ブラゴとシェリーだった。数十体に及ぶ千年前の魔物達の軍団を強力な重力の術や連携によって次々と倒していくブラゴとシェリー。その強さはガッシュ達にとって王になるために超えなければならない高い壁と言えるほどであった。

「魔界に帰った後も…オレから逃げ続ける生活を送りたいか?」

悪あがきをするゾフィスに凄まじい殺気を放つブラゴ。

死闘の末、ゾフィスに勝利したブラゴとシェリー。しかし、本を奪われボロボロの状態になりながらも、ゾフィスはシェリーに対して「自分の本が燃えればココは元に戻るが、自分と一緒に行った悪行の数々の記憶は残ったままとなり、その罪に一生苦しめられる」と言い放つ。ココの記憶を消すよう迫られても嘲笑いながらシェリーを絶望させようとするゾフィスに、「ゾフィス…お前、逃げただろ?」とそれまで静観していたブラゴが告げる。ブラゴはシェリーを初めて見つけた日、ゾフィスの攻撃から彼女を庇った後に、勘の鋭いゾフィスがブラゴの存在に気づいていながらその場を去ったことや、デボロ遺跡に向かう道中で何度も千年前の魔物に行く手を阻まれたことから、「お前はオレが怖くて仕方なかったんだ…」と指摘する。更に「魔界に帰った後も…オレから逃げ続ける生活を送りたいか?」と凄まじい殺気と威圧に満ちた一言によって恐怖を与えられ戦意を喪失したことで、遂にゾフィスは完全な敗北を認め、ココの記憶を元に戻すよう約束するのだった。

「お前がパートナーで…俺は幸せだった。」

最後の別れの言葉を残すブラゴ。

クリアを撃破した後、人間界に残った最後の2体の魔物となったガッシュとブラゴは、魔界の王の座を賭けて最終決戦を行う。熾烈を極めた両者の戦いはガッシュのバオウ・ザケルガがブラゴのシン・バベルガ・グラビドンを破ったことで勝敗が決する。またしても自分が足手まといになってしまったと思い、ブラゴを王にすることができなかったことに涙を流すシェリーだったが、本が燃えて魔界に帰る直前、ブラゴは彼女の手を握る。当初は人間を見下し、自分が王になること以外に関心を抱かなかったブラゴは、ともに戦ってきたシェリーの努力や才能、心の強さに気づいていったことで徐々に彼女を認め変わっていった。

「よくやった…シェリー。よくぞここまで戦ってくれた…よく…このオレについてきてくれた…」

「お前がパートナーでなければ、オレはここまで戦えなかった。」

「お前がパートナーで…オレは幸せだった。」

今まで自分に付いてきてくれたシェリーに最初で最後の感謝の言葉を伝えたブラゴは、彼女の手を握り続けたまま魔界に帰っていった。

ブラゴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

清麿の夢に出たブラゴ

作中で唯一描かれたブラゴのギャグシーン。

作中では基本的にギャグ描写が描かれないブラゴだが、唯一原作29巻における清麿の夢の中で、ギャグシーンで登場している。この夢の中でシェリーからトスされた球を笑いながらお手玉し、「アホのお手玉おみまいだ!!!」と清麿の顔面に向かって剛速球を投げている。

ブラゴはシェリーのことが好き

原作者雷句誠の公式ブログ2008年9月18日更新分の記事で記載された質問コーナーにおける読者からの質問に対し、以下のようにブラゴはシェリーのことが好きだったと原作者自ら回答している。

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