ブラゴ(金色のガッシュ!!)の徹底解説・考察まとめ
ブラゴとは、漫画『金色のガッシュ!!』、およびアニメ『金色のガッシュベル!!』に登場するキャラクターで、1000年に1度、人間界で開催される「魔界の王を決める戦い」に参加した100人の魔物の子の1人である。王を決める戦いにおける優勝候補と呼ばれるほどの実力の持ち主で、参加者の8割は彼を恐れており、その名を知らない魔物の子はいないとされている。主人公のガッシュ・ベルにとって最大のライバルであり、王になるために超えなければならない存在となっている。
アム・グラナグル
両腕に重力のエネルギーを纏い、腕力を強化する術。
ベルド・グラビレイ
帯状の重力を発生させて、敵の術を吸収する術。作中ではブラゴが引力と斥力を使い分けることで、吸い込み切れない術は斥力で弾く使い方を見せている。防御力も高く、過去にアシュロンすら重傷を負わせたことのあるクリアのランズ・ラディスを完璧に受け切ってみせた。
ディゴウ・グラビルク
全身に重力のエネルギーを纏い、ブラゴの肉体を強化する術。ガッシュとの決戦で使用した際には、テオザケルと思われる強力な電撃をほぼ無傷で突破するほどの耐久力も披露している。
クエアボルツ・グラビレイ
四角形の巨大な重力板を出現させる術。対象を囲うことで動きを封じることができる。
シン・バベルガ・グラビドン
バベルガ・グラビドンの強化版で、作中最強ランクである「シン」級の術。バベルガ・グラビドンよりも更に強力かつ広範囲に重力壁を発生させて相手を押し潰す。ブラゴ曰く「地球の力を少し借りる」ことで地球の自転を受け止め、体に負荷を増しつつも威力を増大させる特性を持つ。その威力はクリアの最大術であるシン・クリア・セウノウスを上回り押し潰すことができるほど。
ブラゴの来歴・活躍
シェリーとの出会い
人間界に降り立ったブラゴは、自身の本の持ち主になるパートナーを探していた途中、フランスで同じく人間界に降り立った魔物ゾフィスが、パートナーとなる人間シェリーに攻撃を仕掛ける場面に遭遇する。ゾフィスが放った術、ラドムから咄嗟にシェリーを庇ったブラゴは、彼がその場を去った後、手にしていた本をシェリーに渡し、本を読むよう促す。ゾフィスによって心を操られ、無理矢理パートナーとして利用されていた親友のココを救い出すため、シェリーはブラゴのパートナーとして魔界の王を決める戦いに参加することを決意する。当初弱い人間と組んで戦うルールに不満を抱いていたブラゴは、人間を自分より弱い存在であると見下しており、力でシェリーを従わせようとしていた。しかし、自分以外に本の使い手になれる人間はいないと見抜いたシェリーは、自分が死んだら二度と力は使えないことを理由に、逆にブラゴに従うよう命じる。以降、人間に対する認識は変わらないものの、危険で荒々しい雰囲気を見せることは無くなり、シェリーに従うようになる。
邂逅編
魔物を探して様々な国を渡り歩く中、日本にいたガッシュのもとを訪ねる。ガッシュが記憶を失っていたことで彼のパートナーである清麿が、まだ魔物や魔界の王を決める戦いに関する詳細を何も知らないことを知ったシェリーは、自分達に本を渡すよう要求する。だが、本を渡した場合、燃やされると魔物が魔界に帰ることを知った清麿は、その要求を拒否。抵抗の意志を見せた清麿に対してブラゴ達は攻撃を仕掛ける。途中で現れた魔物ゴフレを一撃で倒し、そのままガッシュや清麿を圧倒するが、自分達の強力な術であるギガノ・レイスを相殺するほどの必死の抵抗を見せた2人の姿を見て、シェリーが彼らの本を燃やさずに見逃したことで、ブラゴもその場を後にした。以降、旅の途中でフリガロやポッケリオといった魔物を倒していく中、一刻も早く戦いを終わらせようと魔物を追い続けるシェリーに冷めた態度を取りながらも、疲労と高熱で倒れた彼女を背負って運んだり、雪山で遭遇した悪党に怯えて泣く子供に強くなるよう静かに諭すなど、徐々に精神的な成長を遂げていく。
石版編
シェリーの因縁の宿敵ゾフィスによって石版から復活した千年前の魔物達が、世界中で現代の魔物達を襲撃する過程で襲われるが、返り討ちにする。この時、千年前の魔物達の本の持ち主が心を操られていることを知り、首謀者がゾフィスであることに気づく。ガッシュ達や他の魔物と協力して千年前の魔物の軍団と戦おうとしている魔物キッドとナゾナゾ博士ペアの誘いを断り、彼らとは別でゾフィスのもとへ向かうべく行動を開始する。千年前の魔物達の一斉攻撃によって絶体絶命の危機に陥ったガッシュ達を救う形で参戦。数十体にも及ぶ千年前の魔物達を次々と倒していき、その圧倒的な力を見せつけた後、ゾフィスと対峙する。
ゾフィスは洗脳したココの言葉を利用して、シェリーに精神的な揺さぶりをかけることで彼女を激しく動揺させ、魔物の術を発動させるために必要な心の力を弱めて追い詰めていく。その結果、シェリーは戦闘不能状態に陥り、ゾフィスが放った最大術ディオガ・テオラドムをブラゴは生身で受け止め満身創痍となってしまう。ゾフィスの攻撃に耐え続けながら、術の力無しで立ち向かうブラゴは、戦いを放棄しかけたシェリーを突き放しつつも、「てめえの執念が追っていたものは…てめえの信じていたものは…あんな言葉で潰されるものだったのか!?」と彼女を奮い立たせる言葉をかける。ブラゴの言葉と、ココとの思い出の品に込められた彼女の真実の声を聞き、シェリーは再び立ち上がり、ゾフィスに戦いを挑む。バベルガ・グラビドンによって右腕を潰され、怒りを露にしたゾフィスの素早い動きに翻弄されるシェリーをブラゴは精神的に支えながら、最終的に勝利を収めた。
シェリーを苦しめるための最後の悪あがきとして本が燃えて魔界に帰った後も、心を操られていた頃に行った悪行の数々がココの記憶に残る細工を仕掛けていることを告げるゾフィスに対して、ブラゴはゾフィスが自分に対して恐怖を抱いていることを指摘し、「魔界に帰った後も…オレから逃げ続ける生活を送りたいか?」と威圧する。ブラゴの迫力に屈したゾフィスはココの記憶を自分と出会う前の元の状態に戻すことを約束し、シェリーはココを救出することに成功した。自分の戦いを終えたシェリーは、ブラゴを王にするために戦うことを決意する。
ファウード編
魔界から人間界へと転移された巨大な魔物「魔導巨兵ファウード」を魔界に帰すためにファウードの内部で戦うガッシュ達を援護するために参戦。シェリーとナゾナゾ博士に説得されて渋々外からファウードを術で転ばせるといった足止め役に徹する。ファウードを制御するためのコントロールキー「鍵たる石」が壊れた後も、暴走状態となったファウードを相手に、ガッシュ達が内部から脱出するまでの時間稼ぎを果たす。他の魔物がその圧倒的なサイズから見ただけで恐怖を抱いたり、戦意を喪失させるファウードにも全く臆することなく嬉々として戦うなどの活躍を見せた。
クリア・ノート編
人間界に残った魔物の数が残り10人になった後、ブラゴは魔界を滅ぼそうとしている魔物クリア・ノートと交戦する。消滅の術を使うクリアの桁外れの強さに圧倒され、絶体絶命の危機に陥るが、駆け付けたガッシュ達によって窮地を救われる。その後、ガッシュ達との交戦で重傷を負い撤退したクリアが復活するまでの約10ヶ月間、ガッシュの双子の兄ゼオンのパートナーだったデュフォーの指導の下で、砂漠などの普通の生物が生きられない場所で身体を鍛え、地球で磁場の強い土地で星の力を感じることによりブラゴ自身の力の本質に近づける修行を開始する。修行後は確実に勝利するために、自身のクリアをぶちのめしたい気持ちを押さえ、ガッシュとの共闘を最優先してクリアとの再戦に挑んだ。やがてクリアを追い詰めるが、最大術シン・クリア・セウノウスが破られたことで完全体となったクリアの強大な力には敵わず、衝撃波からシェリーを庇って意識を失ってしまう。しかし、ガッシュの赤い本が魔界の子達の魂によって金色化したことで現れた回復の術、シン・サイフォジオで回復して意識を取り戻し、宇宙へ向かったガッシュに自身の本を通じて力を送り、クリアとの決着を託した。
クリアを撃破した後、魔界の王の座を賭けてガッシュとの真剣勝負に挑む。両者の戦いは一進一退の互角の攻防を繰り広げ、最後はブラゴの最大術シン・バベルガ・グラビドンとガッシュの最大術バオウ・ザケルガのぶつかり合いで敗れる。本が燃えて魔界に帰る直前、これまで自分に付いてきてくれたシェリーに感謝の言葉を残して送還された。
ブラゴの関連人物・キャラクター
シェリー・ベルモンド
Related Articles関連記事
金色のガッシュ!!(ガッシュベル)のネタバレ解説・考察まとめ
『金色のガッシュ!!』とは、2001年より週刊少年サンデーで連載されていた、雷句誠による漫画。それを原作としたテレビアニメが『金色のガッシュベル!!』である。天才中学生、高嶺清麿の前に謎の少年ガッシュが現れる。この出会いによって清麿の生活は一変。不思議な本を手に、魔界の王を決める戦いに参加することになる。「優しい王様」になるために戦う中で出会いと別れを繰り返し、彼らは強くたくましく成長していく。
Read Article
金色のガッシュ!!(ガッシュベル)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
「金色のガッシュ!!」は、雷句誠によって週刊少年サンデーに連載された漫画作品。 中学二年生の天才「高嶺清磨」は周囲から嫉まれ、不登校を繰り返していた。そこに現れたのは、謎の少年「ガッシュ・ベル」と、一冊の赤い本。口から電撃を放つ謎多きガッシュは実は魔物の子供だった。千年に一度行われる魔界の王を決める戦いを描くファンタジーバトル。王道じみた熱い展開に、胸打たれる名言も数多く存在している。
Read Article
クリア・ノート(金色のガッシュ!!)の徹底解説・考察まとめ
クリア・ノートとは雷句誠による漫画『金色のガッシュ!!』の登場人物で、アニメ版には登場していないラスボスである。 魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子の1人であり、他の魔物とは桁違いの圧倒的な力を持つ。 見た目は細身の青年だがその力の大きさは出会った瞬間に分かるほどに凄まじく、自身を「滅亡の子」と称している。 呪文の力は「消滅」で、生まれた時から魔物を滅ぼすという意思を持ち、それを実行するため王を目指す。 まさに最強・最悪の魔物である。
Read Article
ガッシュ・ベル(金色のガッシュ!!)の徹底解説・考察まとめ
ガッシュ・ベルとは、雷句誠による漫画『金色のガッシュ!!』の主人公で、1000年に1度行われる魔界の王を決める戦いに選ばれた魔物の子の1人である。仲間たちからは「ガッシュ」と呼ばれている。 戦いの場は人間界となっており、パートナーである高嶺清麿と共に次期魔界の王を巡るサバイバルを生き抜き、“優しい王様”になることを目指す。 魔界では落ちこぼれと言われていたが、「悪しき心を持つ魔物を王にさせるわけにはいかない」と傷つきながらも戦い続け、仲間との辛い別れを繰り返し、日々成長を重ねていった。
Read Article
ゼオン・ベル(金色のガッシュ!!)の徹底解説・考察まとめ
ゼオン・ベルとは、漫画『金色のガッシュ!!』、およびアニメ『金色のガッシュベル!!』に登場するキャラクターで、1000年に1度、人間界で開催される「魔界の王を決める戦い」に参加した100人の魔物の子の1人である。主人公ガッシュ・ベルと瓜二つの容姿をしており、人間界に来たばかりのガッシュから魔界時代の記憶を奪った張本人で、強い憎しみを抱いている。強力な電撃の術を扱い、その実力を知る他の魔物からは「雷帝ゼオン」と呼ばれ、恐れられるほどの圧倒的な強さを持つ。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- ブラゴの概要
- ブラゴのプロフィール・人物像
- ブラゴの呪文・能力
- レイス
- グラビレイ
- ギガノ・レイス
- アイアン・グラビレイ
- ディオガ・グラビドン
- ビドム・グラビレイ
- リオル・レイス
- バベルガ・グラビドン
- オルガ・レイス
- ディボルド・ジー・グラビドン
- ニューボルツ・マ・グラビレイ
- ニューボルツ・シン・グラビレイ
- ザング・マレイス
- ボルツ・グラビレイ
- アム・グラナグル
- ベルド・グラビレイ
- ディゴウ・グラビルク
- クエアボルツ・グラビレイ
- シン・バベルガ・グラビドン
- ブラゴの来歴・活躍
- シェリーとの出会い
- 邂逅編
- 石版編
- ファウード編
- クリア・ノート編
- ブラゴの関連人物・キャラクター
- シェリー・ベルモンド
- ガッシュ・ベル
- ゾフィス
- ブラゴの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 千年前の魔物達を圧倒するブラゴ
- 「魔界に帰った後も…オレから逃げ続ける生活を送りたいか?」
- 「お前がパートナーで…俺は幸せだった。」
- ブラゴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 清麿の夢に出たブラゴ
- ブラゴはシェリーのことが好き