復讐の教科書(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『復讐の教科書』とは、2020年から原作廣瀬俊、作画河野慶により講談社マガジンポケットで連載をしている漫画。主人公黒瀬良太郎は担任教師である白鳥聖のような教師を志していた。しかし、複数人からいじめを受け、校舎の屋上から突き落とされてしまう。偶然落下地点にいた白鳥と激突し、お互いに重傷を負うが、目が覚めると黒瀬は白鳥と人格が入れ替わっていた。黒瀬は白鳥の立場や人望を利用し、自分をいじめていた人間たちに復讐を行っていくサスペンス作品である。

湘北学園の2年生。不道や柊と同じ上和田中学校卒業の生徒。かつて、不道や三雲とつるみ、他人の行動を笑うような性格であった。高校生になり、不道から痴漢冤罪の話を持ちかけられ、黒瀬の父を痴漢冤罪にはめる。その後も三雲と痴漢冤罪を続け、多くの人間からお金を騙し取っていた。その現場を黒瀬に見つかり、自首をさせられる。

三雲

湘北学園の2年生。不道や柊と同じ上和田中学校卒業の生徒。かつて、不道や雨宮とつるみ、他人の行動を笑うような性格であった。高校生になり、不道から痴漢冤罪の話を持ちかけられ、黒瀬の父を痴漢冤罪にはめる。裁判にて、目撃者として黒瀬の父に不利な証言をする。その後も雨宮と痴漢冤罪を続け、多くの人間からお金を騙し取っていた。その現場を黒瀬に見つかり、自首をさせられる。

志田 さくら(しだ さくら)

黒瀬の中学時代の彼女。勉学を理由に黒瀬の母親から別れさせられる。中学時代に若王子と同じ部活動に所属していて交流がある。最終的には白鳥に利用されるも、途中で黒瀬ではないと気づき、上手く周りの人間を助け、白鳥に従うふりをしていた。

『復讐の教科書』の用語

強者

ここで言う強者とは、白鳥、新島、神童が定義する者である。強い心の持ち主であり、周囲に影響を与える者。白鳥は黒瀬と柊を強者として、強い者いじめをしようとしていた。また神童によれば、白鳥が強者であり、無自覚に周りに影響を与えていたとしている。

弱者

ここで言う弱者とは、白鳥、新島、神童が定義する者である。強者でない者である。凡人や愚者と表される時もあり、強者に感化されやすい。

優生思想

優生思想とは、遺伝的形質が良質なものを保存する目的で、悪質なものを社会から除外するという思想である。作中では、1人の弱者を踏み台とし、いじめることで周囲の他の人間のずる賢さや団結力、対人スキルが磨かれ、社会を生き抜ける強者となるという思想として用いられている。

劣生思想

優生思想と対極な考え方の思想。強者をいじめることで現代を生き抜けるずるくて愚かな弱者が繁栄繁殖できるという考え方。白鳥や新島の考え方がこれにあたる。

『復讐の教科書』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

黒瀬良太郎「君の生き様に君は殺されたんだ」

黒瀬が不道への復讐の最終場面で言った「君の生き様に君は殺されたんだ」というセリフ。元々は二人の仲が良かったのもあり、白鳥という共通の敵がいて、かつ不道が反省をしているならばと、手を組もうと提案する黒瀬。しかし、不道は父親から愛情を受け取れなかったことから自己愛に飢えており、友情を選択することができなかった。そのため、黒瀬があらかじめ仕掛けて置いた罠に引っ掛かり、転落死してしまうという場面。黒瀬は不道が罠を仕掛けた救助袋に向かうのを止めようとしたが不道がそれを信じれなかったことが原因で死んでしまったため、不道の生き様が自分自身を殺したというセリフは至極的を射ている。

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