GENJI 源氏物語（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ
『GENJI 源氏物語』とは平安時代に紫式部が書いた日本の長編物語『源氏物語』を、きらが現代の台詞でわかりやすく描いた漫画作品。『YOU』2004年NO.20から2005年NO.22にかけて掲載され、集英社より全4巻で発売されている。主人公であるプレイボーイ光源氏について、後にその妻となる紫の上が語る形で物語は進む。光源氏の恋模様、そして彼が愛した女性達、光源氏の父の妻である藤壺と紫の上の三角関係を中心に描かれ、古典作品を身近な恋愛物語として楽しめる作品となっている。
夕顔（ゆうがお）
光源氏が素性を隠し、顔も隠して、粗末な狩衣を着て通った女性。しかし、この事が六条御息所の耳に入り、夕顔は六条御息所の生霊に呪い殺されてしまう。夕顔は光源氏の前に、頭の中将と恋人関係だった事があり、その間には子もなしていた。
六の君（ろくのきみ）／朧月夜（おぼろづきよ）
弘徽殿の大后の妹で、朱雀帝の妻。入内する前に、やけになっていた光源氏と体の関係を持つ。関係を持った時は、お互い本名を明かさず、六の君は自分の事を朧月夜だと名乗った。
女三ノ宮（おんなさんのみや）
朱雀院の娘であり、30も年上の光源氏と結婚するが、頭の中将の息子である柏木と体の関係を持ち、子までなしてしまう。
『GENJI 源氏物語』の用語
片違え（かたたがえ）
陰陽道に基づいて平安時代以降に行われていた風習のひとつで、方角の吉凶を占い、その方角が悪い場合は別の方向に出かけ、目的地の方角が悪い方角にならないようにすること。
入内（じゅだい）
正式に内裏に参入することで、現在の結婚のこと。
元服（げんぷく）
古代中国の風習を模して行なわれた成人の儀式で、年齢は平安時代は12歳頃から16歳までの間に行なわれる場合が多い。子どもの髪型をやめて冠をかぶり、児童の服から大人の服に変える。
絵合わせ
2つのチームに分かれて、あらかじめ決めておいた題材にそって絵巻を用意し、双方で絵の良しあしを論じたうえ、最終的な判断は中立な立場の審判が下すという遊び。
『GENJI 源氏物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
光源氏「いいえ！あなたは私の父の妻なだけで私の母ではありません」
光源氏（ひかるげんじ）が藤壺（ふじつぼ）の御簾の中に強引に押し入った時、「いいえ！あなたは私の父の妻なだけで私の母ではありません」と、抵抗する藤壺をねじ伏せるように言った言葉。まだ光源氏が幼かった頃、若すぎる藤壺の事をお母さんと呼べなかった時に、藤壺から「本当のお母さんではないんだし…」と言われた事を思い出し、御簾の中に入るための言い訳にした。光源氏はこの言葉で我儘な恋情を押し通そうとした。
六条御息所「…ひどい人 ひどい人 「妻とは心が通じ合わない」って あなたおっしゃったのに」
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目次 - Contents
- 『GENJI 源氏物語』の概要
- 『GENJI 源氏物語』のあらすじ・ストーリー
- 空蟬（うつせみ）編
- 光源氏の幼少期編
- 夕顔の君（ゆうがおのきみ）編
- 紫の上（むらさきのうえ）との出会い編
- 藤壺の懐妊編
- 朧月夜（おぼろづきよ）編
- 須磨編
- 藤壺の死編
- 特別編
- 『GENJI 源氏物語』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 光源氏（ひかるげんじ）
- 藤壺（ふじつぼ）
- 紫（むらさき）／紫の上（むらさきのうえ）
- 頭の中将（とうのちゅうじょう）
- 桐壺帝（きりつぼてい）／桐壺院（きりつぼいん）
- 六条御息所（ろくじょうのみやすどころ）
- 惟光（これみつ）
- 桐壺の更衣（きりつぼのこうい）
- 弘徽殿の女御（こきでんのにょうご）／弘徽殿の大后（こきでんのおおきさき）
- 朱雀帝（すざくてい）
- 明石の入道（あかしのにゅうどう）
- 柏木（かしわぎ）
- 東宮（とうぐう）／冷泉帝（れいぜんてい）
- 少納言（しょうなごん）
- 光源氏を取り巻く女たち
- 葵の上（あおいのうえ）
- 空蟬（うつせみ）
- 夕顔（ゆうがお）
- 六の君（ろくのきみ）／朧月夜（おぼろづきよ）
- 女三ノ宮（おんなさんのみや）
- 『GENJI 源氏物語』の用語
- 片違え（かたたがえ）
- 入内（じゅだい）
- 元服（げんぷく）
- 絵合わせ
- 『GENJI 源氏物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 光源氏「いいえ！あなたは私の父の妻なだけで私の母ではありません」
- 六条御息所「…ひどい人 ひどい人 「妻とは心が通じ合わない」って あなたおっしゃったのに」
- 藤壺「源氏の君…好きよ」
- 『GENJI 源氏物語』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 原作では葵の上は光源氏との子を出産
- 原作に登場する明石の方は不在
- きらが一番描きやすい人物は惟光