終の退魔師―エンダーガイスター―(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『終の退魔師―エンダーガイスター―』とは、四方山貴史によるバトルアクション漫画。2019年より『サイコミ』にて連載スタートした。美麗な絵柄にて描かれる映画のようなアクションシーンとグロテスクな描写で話題と注目を集め、コミックスがミリオンセラーを記録している。万台市という日本の架空都市を舞台に、魔物が跋扈する社会においてそれを討伐する存在である退魔師の活躍が描かれている。主人公の黒沢アキラは魔人に憑りつかれたドイツ人男性で、彼が相棒女性・淡縞千景とともに魔物退治に乗り出す物語である。

ジョンの弟。自身が魔物になったことで、兄と一緒に裏社会へ飛び込み殺し屋となった。非常に喧嘩っ早い気性の荒さを持ち、ジョンともしょっちゅう殴り合いのけんかをしているが、兄弟の仲は極めて良い。また、アキラ&千景とフィリピンのマニラで再会した際やジョンの失踪時には一時的に協力関係を結ぶなど、兄弟揃って後腐れのないさっぱりした性格でもある。

ジャー

フィリピン在住の青年。同国にて開催されている裏格闘技大会のチャンピオンとして君臨しており、ずば抜けた格闘スキルを有している。ママウという魔人が体内におり、その影響で霊力操作を覚えてさらなる強さの高みに達している様子が描かれた。アキラと激闘を繰り広げた後は、彼らと協力関係を結んで以後行動を共にしている。

レッド・アイ

スティーブン・セガールに酷似した中年男性。アキラとは旧知であり、同じドイツ連邦軍特殊作戦師団に所属していた。ヨハネスブルグの作戦時は、アキラを含む部隊の隊長をしていた。その時の名前は、フォルカー=リヒター。さらに過去に遡って中国四川省にいた頃に魔人を発見しており、ゴドーと名付けて以後行動を共にしている。世界中の遺跡から魔人を復活させることを企てており、その真の目的は謎に包まれている。合気道の使い手であり、巧みな話術と計略を組み合わせて相手を陥れる戦法が得意。

魔人

黒澤アキラの魔人(くろさわアキラのまじん)

ドイツ連邦軍特殊作戦師団時代の黒沢アキラに取り憑いた魔人で、名前は明らかにされていない。凶悪な悪魔の姿をしているが、頭部に天使の輪のようなものがある。極めて凶暴な性格の持ち主であり、8体いる魔人の中でも最強格と目されてきた。生物・無生物を問わず触れたものを一瞬で消し飛ばすことができ、それを魔力として取り込む能力を有している。

ママウ

ジャーに取り憑いている魔人。鮫のような頭部に多くの目があるのが特徴。「生き延びること」を目的に行動しており、4千年もの間次々に取り憑く人間を替えて生存してきた。現在はジャーに取り憑き、バディのような関係を築いている。相手に幻覚を見せる特殊能力を有している。

ゴドー

中国四川省にて、レッド・アイに発見された魔人。王冠を被った髑髏の姿をしている。戦闘力は皆無に等しいものの、「全知」という特殊能力で過去から現在までのあらゆる出来事を知ることができる。また、数秒であれば未来を予知することができ、相手をマーキングして位置をつきとめることができるなど、侮れない実力の持ち主。他の魔人を自らに取り込んで、最強の「魔神」になることを目的にしている。

その他

老龍(ろうらん)

「霊操者」と呼ばれる恰幅の良い初老の男性。霊操者とは、霊装を用いずに自らの体内で霊力を練り上げて戦う者を指す。1970年代に東森と出会っており、その際に手合わせを強要して完膚なきまでの勝利を収めた。現代においてもその強さは常軌を逸しており、魔人化したアキラを瀕死の状態まで追い込んだ。その際に、本気になったことで一瞬にして自身の肉体を痩身化させた。また、東森とも再戦を行っており、『終の退魔師―エンダーガイスター―』内でも屈指の名勝負と評されている。人類最強と言っても過言ではない老龍(ろうらん)の存在は、他の退魔師に大きな影響を与えていることが示唆された。

仄白あさひ(ほのしろあさひ)

『終の退魔師―エンダーガイスター―』の前作『VS EVIL』の主人公である女子大生。大学入学後ほどなくして悪霊の怨(えん)に取り憑かれてしまった。怨を成仏させるために不本意ながらも共にいることを許可するものの、後に彼と契約してしまい完全に憑かれることとなる。怨に身体を乗っ取らせる(許可させる)ことで一心同体のような姿になり、他の悪霊と戦う。「闇の柱」によって異世界に飛ばされ怨ともども消息不明となったが、アキラと出会い無事に現代世界へ生還を果たした。

ebikuso
ebikuso
@ebikuso

目次 - Contents