終の退魔師―エンダーガイスター―(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『終の退魔師―エンダーガイスター―』とは、四方山貴史によるバトルアクション漫画。2019年より『サイコミ』にて連載スタートした。美麗な絵柄にて描かれる映画のようなアクションシーンとグロテスクな描写で話題と注目を集め、コミックスがミリオンセラーを記録している。万台市という日本の架空都市を舞台に、魔物が跋扈する社会においてそれを討伐する存在である退魔師の活躍が描かれている。主人公の黒沢アキラは魔人に憑りつかれたドイツ人男性で、彼が相棒女性・淡縞千景とともに魔物退治に乗り出す物語である。

木場(きば)

日本退魔協会に所属する男性だが、退魔師ではない。協会の中で総務や渉外的などサポートの役割を担っており、アキラが日本行きの飛行機に登場した際に出迎えたのが初登場。飛行機を女体化したキャラクターが好きな変わった性癖の持ち主。また、フライトシミュレーターのワールドランキング上位者であり、魔物にハイジャックされた飛行機を何とか不時着させた。後に正式にパイロットの資格を取得している。魔物との戦闘に巻き込まれても生存していた悪運の強い男性でもある。

月神鈴(つきがみすず)

日本退魔協会所属の退魔師の女性で、普段は協会加盟店で駄菓子屋を兼業とする「鈴屋」を営んでいる。彼女の正体は、除霊を家業にしている退魔師の名家「月神家」の当主。黒髪ロングヘアとスレンダーな身体つきが印象的な美女で、容姿に似合わない高い戦闘能力を有している。けん玉や独楽などの昔ながらの玩具を模した霊装で戦う。彼女の特殊能力は生まれつき体液に術式が組み込まれているというもので、唾液や蒸発した汗を相手に吸い込ませて死に至らしめることができる。月神鈴は、『終の退魔師―エンダーガイスター―』の前作『VS EVIL』にも登場しており、メインキャラクターの1人として活躍した。

ユリウス・グナエウス・クラッスス

教皇庁所属の退魔師で、通称は「ユーリ」。アキラとはバチカンの退魔師養成学校で同期生だった。そのため、彼の過去を良く知る数少ない人物である。ユーリの霊装には、人々の信仰が強い場所ほど効力が高まる特徴があり、故にバチカンでは無敵に近い強さを誇った。聖職者でありながら陽気な性格で無類の女性好きでもある。一方で、自分の主義に反する者に対してはどこまでも冷徹であり、容赦のない制裁を加えていた。後に敵方の襲撃に遭って重体となるものの、一命を取り留めた。

師匠(ししょう)

ドレッドヘアが特徴の黒人女性で、退魔師であること以外は本名・年齢・素性・強さなど一切のパーソナルデータが不明のキャラクター。第1話の冒頭で、魔人状態のアキラを一瞬にして制止させた。見えない壁のようなものを創り出す能力を有していることが判明している。アキラを退魔師にした人物であり、映画を鑑賞させて人間の文化を学ばせるなど面倒見がよく、彼から「師匠」と呼ばれて慕われていた。行方不明であることが判明しており、アキラが来日した目的の1つに彼女の捜索がある。

敵対者

鵺(ぬえ)

絶世の美女であるが、隻眼と左口元の三叉の傷跡が特徴の殺し屋。本名は不詳であり、実年齢も不明。1998年頃から殺し屋として活動しており、少なくとも150人以上を殺害してきた。生物の核のようなものを有しており、そこから様々な魔物を生成して相手を襲わせる。魔物は天狗や百鬼夜行など、和風のものが多く見られた。自身の戦闘能力も極めて高く、鵺(ぬえ)と初めて対峙した時のアキラは、彼女を「ヤバい」や「バケモノ」と形容している。後に彼女が何故殺し屋になったのか、何故隻眼と口元に傷が付いたのかの過去編が描かれて多くのファンや読者に衝撃を与えた。

貉(むじな)

鵺の相棒の男性。彼女の殺し屋家業のサポートや、私生活の世話などをしている。見た目はインテリマッチョ風のビジネスマンであるが、思い込みの激しい性格で戦闘時には激情を見せることもある。自身の筋肉を異常発達させて、相手と戦う能力の持ち主。鵺のことを「先輩」と呼んで慕っており、後に過去編で鵺が壊滅させた宗教団体に囚われた少年で、その時に彼女に命を救われて以降ずっと行動を共にしていることが明らかにされた。

ジョン・キャッスル

中世から続く退魔師の名門キャッスル家出身で、アメリカ在住の青年。弟のジョーと共に厳しい訓練を受けており、アメリカにて兄弟で退魔師として活動していた。しかし、ある任務中にジョーが魔物になってしまったことで兄弟揃って退魔協会の駆除対象となる。その後は裏社会にて殺し屋として暗躍しており、アキラと千景の前に立ちはだかった。後にジョン自身も魔物と化し、行方不明となる。

ジョー・キャッスル

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