ナポリの男たち(実況グループ)の徹底解説まとめ

ナポリの男たち(なぽりのおとこたち)とは、ゲーム実況者であるジャック・オ・蘭たん、すぎる、hacchi、shu3の4人からなるゲーム実況グループである。ゲーム実況の投稿を中心に、生配信やオリジナル曲の投稿、コラボ企画などさまざまな活動を行う。YouTubeやニコニコ動画にて活動をしており、動画再生回数は10万回を超えるものばかりの人気実況者グループである。

2013年7月から、YouTubeとニコニコ動画にてゲーム実況の活動を始めた実況者。実況界の古株が多いナポリの男たちの中では、一番実況者としての歴が浅い。だが、知名度は他の3人にも劣らず、YouTubeチャンネルの登録者数は41万人を超えている。プログラミングなどのパソコン関係の技術に強く、ゲーム実況以外にもMODの制作も得意。2015年頃に公開した動画「【自作MOD】松崎しげるMOD作ってみた」が話題になり、その人気を押し上げるきっかけとなった。ナポリの男たち内では、こうした自身の技術を使って動画の編集やBGMをつけたりといった、技術者的な役回りを行う事もある。
ゲーム実況開始当初は、YouTubeとニコニコ動画の2つで同時に動画投稿を行っていた。2020年頃からはYouTubeメインに切り替わる。
基本的には落ち着いた雰囲気がある人物だが、人気になったきっかけの動画の題材からもわかるように、どこか発想が奇抜な部分がある。唐突に下ネタを口にする事も多い。反面でミステリアスな雰囲気もあわせもっており、掴みどころがなく飄々としている。しかし、技術者故か動画の編集は非常に丁寧で、ゲームの解説も上手い。
また、彼のプレイスタイルの特徴として、異様なまでにゲームをやり込む「やり込みタイプ」のプレイヤーである事が挙げられる。常人の域を超える徹底したやり込みや厳選を行っており、正気を疑うやり込み具合で視聴者を戦慄させている。このプレイスタイルから、「やりこみのやべーやつ」「やり込みの鬼」といった通称がつけられた。

ナポリの男たちの企画

ナポリテン~ナポリの男たち展示会~

ナポリテンで飾られたパネル。

2019年に開催されたナポリの男たちの展示会である。略称は「ナポリテン」。東京と大阪の2か所で開催され、東京は当時池袋にあった百貨店「池袋マルイ」にて6月14日(金)~6月30日(日)の16日間、大阪は百貨店「大丸梅田店」にて10月2日(水)~10月14日(月)の12日間開催された。
ここでしか見られないオリジナルの動画や企画物、それぞれのメンバーの私物の展示など、さまざまな内容の展示を行う。内容はすべてナポリの男たちが企画・監修した。また展示物以外にもグッズの販売も行う。グッズは後日、ナポリテンの公式サイトやアニメイトの通販サイトを通しての事後販売も行われ、当日会場に来れなかったファンの手にも渡る事となった。
ゲーム実況者初となる展示企画でもあった事から、ファンだけではなくゲーム実況界全体で話題となる。東京だけで約1万7000人のファンが来場し、大盛況の中終わりを迎えた。

ナポリの男たちch 特別回「舞台・ナポリの男たち」

「舞台・ナポリの男たち」のキービジュアル。

2021年7月8日(木)~7月19日(月)の11日間で公演されたナポリの男たちの舞台である。劇場「ヒューリックホール東京」にて公演された。ナポリの男たちが考えた話を舞台化したもので、「雄すぎ」「どす恋!」「スナックしゆみ」「ナポンヌのムスカリ」の4作品を公演。それぞれのストーリーに登場するキャラクター達は舞台俳優達が演じたが、ナポリの男たちも「録音音声」という形で出演。いつも配信で行っているようなトークなどを行った。
公演最終日(千秋楽)は、イープラス Streaming+での配信も行う。同月26日(月)までの7日間限定でアーカイブ視聴も可能となっていた。さらに翌年2022年3月25日にBlu-rayを発売。Blu-rayには舞台の内容だけではなく、「ナポリの男たち」によるオーディオコメンタリーや舞台の稽古映像などの限定映像も収録された。

NAPOLIMEN×HAPIDANBUI/NAPOLIMEN×HAPIDANBUI POP UP SHOP

NAPORIMEN×HAPIDANBU POP UP SHOPの告知画像。

2020年に行われたナポリの男たちと、キャラクタービジネスを展開しているブランド・サンリオとのコラボ企画である。コラボ相手となった「はぴだんぶい」は、1980・1990年代に人気を集めていたサンリオの男の子キャラクターで組まれたグループ。リアルでのライブ活動に加え、ナポリの男たち同様にSNS上での活動も行なっている。
本コラボでは限定のオリジナルグッズの制作がされた。制作されたグッズは、受注通販に加え、10月10日(土)〜10月25日(日)の15日間限定で東京の池袋マルイにてポップアップショップにて販売。ナポリの男たちのファンはもちろん、はぴだんぶいのファンも注目する企画となった。

ナポリの怪人たち

ナポリの怪人たちが初公開され際の動画のサムネイル。右からshu3、すぎる、蘭たん、hacchiの怪人姿となっている。

2020年9月15日に始動したナポリの男たちの企画。戦隊ものなどに出てくるような怪人のスーツを身にまとったナポリの男たちが、その姿のまま何らかの企画に挑戦する様を動画にした動画投稿系の企画となっている。
挑戦する内容はジェンガのような皆でやるボードゲームから、メンバーの1人が何らかの体を張った企画に挑戦するといった単体タイプのものもある。サンリオとコラボした動画「ナポリの怪人たち×はぴだんぶい in ピューロランド」もあげており、そこでははぴだんぶいのキャラ達とピューロランドでだるまさんが転んだをして遊ぶ企画がされていた。

喫茶ナポリ

喫茶ナポリのキービジュアル。

2021年に行われたナポリの喫茶企画。東京の池袋パルコで、9月18日(土)〜10月31日(日)の期間限定で運営される。全日予約制のカフェとなっており、事前販売されたチケットは限定のノベルティ付きで販売された。
カフェのテーマは純喫茶。当日はメンバーをイメージした限定メニューやグッズの販売に加え、来店した人にはランチョンマットが、ドリンクを頼んだ人にはオリジナルコースターが配布された。なお、グッズやランチョンマット等のイラストは漫画家の久米田康治(代表作『さよなら絶望先生』)が担当した。

ナポリの男たちの代表動画

4人でひとつの島に住む男たち【あつまれどうぶつの森】

任天堂のゲーム『あつまれ どうぶつの森』を実況した動画。
どうぶつ達が暮らす村でのんびりスローライフを送るゲームシリーズ『どうぶつの森』。そのシリーズ7作目にあたる『あつまれ どうぶつの森』(略称『あつ森』)は、村から飛び出て島を舞台にゲームが進められていく。プレイヤーはオリジナルの住人キャラを作り、島民の1人となってどうぶつ達と生活をする。
本ゲームでは「サブキャラ」と言って、一番最初に作った住人とはまた別の住人を最大4人まで作って遊ぶ事が可能だ。「4人でひとつの島に住む男たち」というタイトルからもわかるように、この実況ではサブキャラの機能を用いて4人全員で同じ島に暮らすという遊び方を行っている。
しかし、サブキャラを1人プレイすると他のサブキャラを同時にプレイする事は不可能な為、4人で一気に遊ぶ事はできない。ナポリの男たちはこの問題を「郵送」する事で解決した。Switchごとソフトをメンバー間で順々に郵送しあい、1つの島を使って遊ぶのだ。いわゆる交換日記ならぬ交換どうぶつの森といった風変わりなシステムとなっている。
同じソフトさえ持っていれば通信が可能なゲームであるのに、1つの島に住む為だけに郵送を行ったナポリの男たちの行動力は、ファンを驚かせると同時に笑いに包ませた。ナポリの男たちの実況者としての企画力や行動力はもちろん、「マイデザイン」などの『あつ森』内の機能を用いた各メンバーの独特な遊びのセンスが光る実況動画である。

ナポリの男たちの「狂気山脈~邪神の山嶺~」【クトゥルフ神話TRPG】

クゥトルフ神話TRPG『狂気山脈~邪神の山嶺~』(通称『狂気山脈』)の実況配信動画。本実況はYouTubeにてリアルタイムの配信で行われたものとなっており、その後アーカイブが公開され、YouTube内でいつでも視聴可能となった。
ルールブックと呼ばれる「ルール」が記載された本とゲームのシナリオ、そしてサイコロ(ゲームによっては鉛筆などの文房具も用いる)を使って遊ぶ、アナログゲームの1つ「TRPG(テーブルトークアールピージー)」。そのなかでも最も有名なジャンルが「クトゥルフ神話」と呼ばれる、アメリカの小説を基に作られた創作神話を用いたものだ。ナポリの男たちがプレイした『狂気山脈』もその内の1つで、本作ではプレイヤー達は登山家となって「狂気山脈」と呼ばれる山を登頂する事を目的にシナリオを進めていく。
『狂気山脈』を遊ぶ為だけにナポリの男たちが考えた魅力的なキャラクターがくり広げるシナリオは、ファンの間では「まるで1本の映画を見たよう」と人気を集めている。
なお本配信公開から約1年後に、「リプレイ動画」と称して本配信に簡単なイラストをつけた動画が公開された。元の動画では7時間越えの超大作実況配信となっているが、リプレイ動画ではシナリオメインで進めていく事から、元の動画にはあったシナリオには関係がない雑談等がいくつか省かれており、元の配信動画よりも少々時間が短く作られている。動画自体も小分けにして公開されている為、配信の方が長くてなかなか見られないという視聴者にも見やすいと評判だ。

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