スローンとマクヘールの謎の物語(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『スローンとマクヘールの謎の物語(ストーリー)』は、レベルファイブより2009年に発売されたニンテンドーDS用の推理ゲーム。質問と解答を繰り返して推理を進める「水平思考パズル」を、ゲームで遊べるようにアレンジした。
物語の結末だけが書かれた物語を読み、文中の単語をタッチして質問文を作ると「はい」「いいえ」「関係ない」のいずれかが返ってくるため、それをヒントに真相を探っていく。革新的な設定と、完成度が高い謎が魅力だ。

想像の木

物語の背景に、想像の木の苗木が見える

解答者が見つけた真実を養分に育つ木で、成長すると赤い実をつける。
推理パート、解答パートの背景になっており、真相に近づくにつれ苗木から大木になるまでを観察できる。また、自分の推理があっているのかの指標にもなる。

小説『ウミガメのスープ』シリーズ

ポール・スローン、デス・マクヘールの著書『ウミガメのスープ』

『スローンとマクヘールの謎の物語』の原作となった作品で、作者はポール・スローンとデス・マクヘール。全4巻で、2004〜2007年に発売された。
同書は、自由に思考を巡らして答えを導く「水平思考パズル」の代表例になっており、ゲームにもその要素がそのまま生かされている。
同タイトルでカードゲームにもなった。

水平思考パズル

出題者が読み上げる不可解な物語の真相を、「はい」「いいえ」「わかりません(関係ありません)」のいずれかで答えられる質問をくり返しながら、解き明かしていく欧州発祥のパーティーゲーム。『ウミガメのスープ』シリーズが代表作だが、日本人著者の作品も出版されている。

『スローンとマクヘールの謎の物語』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

レイトン教授オススメのゲーム

ケースの帯に登場したレイトン教授

『スローンとマクヘールの謎の物語』のケースの帯には、「レイトンもオススメ」という文言とともに、謎解きゲーム『レイトン教授シリーズ』の主人公・レイトン教授が描かれていた。
『レイトン教授シリーズ』は、同じレベルファイブから発売されており、シルクハットの英国紳士・レイトン教授が、自称1番弟子の少年・ルークとともに各地の謎を解き明かす物語。完成度の高いストーリーや、ミニゲーム的要素の強い謎解きで人気を博していた。
レイトン教授を宣伝に起用したことはファンの間で話題になり、発売当初の売り上げに貢献した。

発売してすぐ週間売り上げランキング1位

『スローンとマクヘールの謎の物語』は、2009年5月21日に発売された。発売前から斬新な推理ゲームとして注目を集め、1週間弱で約5万本を売り上げている。数々の週間ゲーム売り上げランキングで1位になり、店頭消化率も平均60%前後だったという。
その後も売り上げは伸び続ける。4ヶ月後に第2弾が発売されたのも後押しとなった。

子どもたちのトラウマ回

第10幕「ウミガメのスープ」

高いクオリティで人気になった『スローンとマクヘールの謎の物語』だが、事件にあったり、主人公が死亡したりといった話も多いため、当時プレイした子どもが「トラウマになった」と話す回も存在する。
特に名前が上がっているのは「ウミガメのスープ」だ。主人公がいきなり自殺するのが衝撃だったようで、夜中に思い出して怖くなってしまったいうレビューも散見される。
とはいえ、そのショックのおかげか一番有名で記憶に残る名作になった。

他にも、ゲーム自体に恐怖要素はないとしながらも、BGMや薄暗い劇場の雰囲気で「怖い」と感じる人もいたようである。

しん
しん
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