フィッシュマンズ(Fishmans)の徹底解説まとめ

「フィッシュマンズ(Fishmans)」とは1987年に結成された日本のロックバンドである。デビュー当時のポップでレゲェな曲調からキャリアを重ねるにつれロック・ダブなど様々な要素を取り入れハイブリッドで独自性のあるサウンドを作り上げていった。それら無二の楽曲にボーカル佐藤伸治のハイトーンで強烈なバイブスが重なり合い、サブカル界隈の若者を中心に絶大な支持を集めた。しかし1999年に佐藤が急逝し活動休止を余儀なくされてしまった。2005年からはリーダーの茂木を中心に再び活動を始めている。

リリース:2005年12月28日(ユニバーサル)

1.Oh Slime
2.ナイトクルージング
3.なんてったの
4.Thank You
5.幸せ者
6.頼りない天使
7.ひこうき
8.IN THE FLIGHT
9.WALKING IN THE RHYTHM
10.Smilin' Days Summer Holiday
11.MELODY
12.ゆらめき IN THE AIR
13.いかれたBaby LONG
14.LONG SEASON

佐藤のラストライブとなった赤坂BLITZ「男達の別れ」ツアーが収録されたDVD。

「フィッシュマンズ(Fishmans)」の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

『ひこうき』

1stアルバム『Chappie Don't Cry』に収録されている「フィッシュマンズ(Fishmans)」のデビューシングル。プロデューサーは「MUTE BEAT」のリーダーでもあった佐藤憧れのこだま和文が担当している。レゲェチックな優しいメロディに佐藤のリリック、ハイトーンボイスが相まった「フィッシュマンズ(Fishmans)」始まりにして原点な楽曲。MVは佐藤自身のイラストを元にした手描きアニメーションで構成されている。

『なんてったの』

2ndアルバム『King Master George』に収録されている楽曲。メローな曲調に佐藤の歌声がフィットし心地よい雰囲気の漂った初期「フィッシュマンズ(Fishmans)」の隠れた名曲でもある。

『いかれたBaby』

3rdアルバム『Neo Yankee's Holiday』収録されている楽曲。佐藤の才能とフィッシュマンズサウンドがいかんなく発揮された名曲中も名曲。数多くアーティストに多大なる影響を与えながらも親しみ愛されており、今もさまざまなアーティストにカバーされ続けている。初期の楽曲に漂っていたポップなテイストがまだ強めに残っており、その耳障りの良さから幅広い層に多くの支持を受けている。MVに映るメンバーたちには、爽やかな初々しさが残っている。

『MY LIFE』

小嶋脱退後、ロンドンでレコーディングされた4thアルバム『orange』に収録されている中期「フィッシュマンズ(Fishmans)」の名曲。このアルバムでは、前半・後半の楽曲には明確なコントラストがあり「MY LIFE」は前半の組み込まれたポップテイスト溢れる明るい楽曲。実際に住んでいた下北沢で佇む佐藤をプライベートフィルムのように収録したMVはムーグ山本氏の手によるもの。

『ナイトクルージング』

ポリドールへの移籍後に制作された6rdアルバム『空中キャンプ』に収録されている名曲。フワフワと漂う佐藤の歌声が冴え渡るメランコリックな楽曲。後期「フィッシュマンズ(Fishmans)」の真骨頂とも言える作品でもある。

『Baby blue』

6rdアルバム『空中キャンプ』に収録されている楽曲。どこまでも受け身ながらも決して他人行儀ではない、1人のようで1人ではないと感じられるあたりに佐藤の言葉選びのセンスが光っている。

『Long Season』

メンバーの「終わらない曲を作ろう」というたわいもないアイデアから生まれた、ワントラック35分にも及ぶ「世田谷三部作」2作目にして異色の楽曲。どこまでも続いていくような感覚に陥る35分間の流れる音楽旅行が展開されていく。

『IN THE FLIGHT』

kedamaru
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@kedamaru

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