公爵家のメイドに憑依しました(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『公爵家のメイドに憑依しました』は、ピッコマやコミックシーモアなどのウェブサイト上で連載されていた、韓国発のフルカラー漫画作品。原作はJooahri、作画はAlohaが担当した。小説の世界に入り込み、物語に関わらないモブのメイドに憑依した主人公が、悲劇的な結末を迎える準主人公キャラ・リアンドロを幸せにしようと奮闘する姿を描く。本来は小説のヒロインに想いを寄せるはずだったリアンドロが主人公に心を開き、彼女を溺愛するようになるという甘い展開が、恋愛漫画好きのファンから高い評価を得ている。

物語の結末

戦争が終わり、皇帝の葬儀が行われた。葬儀の場で、リアンドロはディエゴから呪いの件についての謝罪を受ける。リアンドロは、呪いを受けた代わりにイベリナを手に入れることができたと言い、ディエゴを責めることはなかった。

エレオノラは、兄に加担してクレセンゾ帝国を危機に陥れたとして牢に入れられていた。そこにディエゴが現れ、エレオノラを牢から出す。ディエゴはエレオノラを妹のように大切に思っていた。罰することはできないため、外に逃がすことにしたのだ。2人は最後に強く抱き合って別れた。その数日後、ラファエレは処刑され、ディエゴは父の跡を継いで皇帝となった。

国が落ち着き、リアンドロはようやくイベリナへのプロポーズを決行する。イベリナは喜んで申し出を受け入れ、数ヶ月後には結婚式が行われた。2人の子宝にも恵まれたイベリナとリアンドロは、子供たちが成長したあとも新婚のように仲睦まじく過ごし続けた。

『公爵家のメイドに憑依しました』の登場人物・キャラクター

主要登場人物

イベリナ

本作の主人公、イベリナとしての年齢は16歳。元々は、現代で暮らしていた真紀という名の一般女性だった。
現代でリアンドロが登場する小説を読み、リアンドロの悲劇的な結末にショックを受ける。泣きながら眠りにつき目覚めると、12歳になったリアンドロが暮らす邸宅のメイド、イベリナの体に憑依していた。孤独に生きるリアンドロに寄り添い、彼の心を救う。愛称は「イビ」。

リアンドロ・チリロ・ベラビティ

ある小説の準主人公で、ベラビティ公爵家の1人息子。
2歳のとき、黒い影が心身を蝕むという呪いを受けた。周囲が呪いの感染を恐れ近寄らなくなったため、孤独な幼少期を過ごす。12歳のときに現れたメイドのイベリナだけが呪いを気にせず接してくれたため、彼女に強い執着心を抱くようになった。愛称は「リアン」。

クレセンゾ皇室

ディエゴ・ロサノ・クレセンゾ

クレセンゾ帝国の跡継ぎで小説における本物の主人公。
エレオノラの婚約者だが彼女のことは妹のようにしか思っていない。皇太子である自分に対しても物怖じしないイベリナに興味を抱き、何かと彼女を構うようになる。リアンドロの呪いが本来自分にかけられたものであることは知らなかった。

ヘリオス3世ロサノ・クレセンゾ

クレセンゾ帝国の皇帝。息子ディエゴに呪いが降りかかることを恐れ、リアンドロに呪いの肩代わりをさせた。その事実を隠蔽するため、呪いに関わった者たちを密かに抹殺していた。

アンブロセティ王室

エレオノラ・ラバテ・アンブロセティ

アンブロセティ王国の王女。クレセンゾ帝国に祖国が負けたため、幼少期に人質として帝国にやってきた。
敵国の姫であるため、クレセンゾ帝国では心ない言葉をぶつけられるなど、惨めな思いをしてきた。それを救ってくれたディエゴに感謝しており、恋心を抱いている。成長してディエゴの婚約者となったが、ディエゴが自分を放ってイベリナばかり構うため暗い気持ちを抱いていた。愛称は「エリー」。

ラファエレ・リト・アンブロセティ

エレオノラの兄で、アンブロセティの現国王。
父親が作った多くの後継者たちを排除し国王になった。クレセンゾ帝国に恨みを抱いており、帝国と戦争を起こすべく暗躍する。目的のためであれば妹すら利用する冷酷さを持つ。愛称は「ラフィー」。

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