BREAK BACK(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『BREAK BACK』とは2018年より元プロテニス選手のKASAが『月刊少年チャンピオン』で連載している漫画である。ギャンブルで借金1億を背負った、女子プロテニス元世界ランク7位の上條紗季(かみじょう さき)が主人公。作者の元プロ選手としての経験と日本のトッププロ選手への取材を元に描かれている本作は、テニス経験者からは「読めばテニスが強くなる漫画」として評価されている。テニス雑誌『スマッシュ』では「テニスの本質を知ろう」というコーナーを連載している。

予測能力

丸山が毎日プロの動画を見て身につけた能力。相手のグリップや打点、フォームなどから次に来るボールのコースを予測できる。プロでも丸山ほどの正確な予測をできる選手は少ない。

パーフェクトゲーム

試合で1ポイントも落とさずに勝利すること。大城は神奈川予選で3試合連続で行った。

『BREAK BACK』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

上條紗季「全国優勝…ナンバー1よ!!」

上條を成陵高校テニス部のコーチに推薦した冴島は1年で全国出場は不可能と言い切る。それに対し「無理とか不可能とか…そういう声 これまで結果で黙らせてきたし… それに私が目指しているのは出場じゃない 全国優勝…ナンバー1よ!!」と宣言する。

上條紗季「ないよ そんなの」

全国クラスの人とそうではない人とでは物凄い高い壁があると説明する丸山と、壁の高さを体感している五十嵐に対し、上條は「ないよ そんなの 壁とか意味わかんないんだけど…」と発言。五十嵐は上條が強者だから理解できるはずもないと指摘するが、その壁はただの本人の覚悟の足りなさだと気付かされた。この言葉をきっかけに五十嵐は掛け持ちしていた部活を全て退部した。

上條紗季「この試合はよくやった」

全国レベルの蒼志学園のペアに対し、初心者の五十嵐と河野が勝利する。勝利した後、五十嵐と河野は調子に乗るが、上條に次は対策を立てられ確実に負けると諭されるが最後に「この試合はよくやった」と褒められ、五十嵐と河野は照れながらも喜んだ。

テニス人生初の勝利

丸山(真ん中)の初勝利を祝う五十嵐(左)と河野(右)

神奈川県大会予選で丸山の負けがチームの負けに直結する局面で、1週間みっちり上條に鍛えられた丸山は相手をうまく翻弄し勝利を収める。丸山はテニスを始めてから、練習試合ですら一度も勝ったことがなかった。試合終了直後に初勝利を飾った丸山を五十嵐と河野は讃えた。丸山はテニスの初勝利を喜ぶよりも先に、初めてチームの勝利に貢献できたことに涙を隠さずにはいられなかった名シーン。

上條紗季「今日はそれを この会場にいる奴ら全員に…教えてあげる」

成陵高校が決勝リーグまで上がれたのはまぐれと言う峰岡に対し、上條は見る目がないと発言する。それに逆上した峰岡は基礎が固まっていない選手がどうやって決勝リーグを勝ち進むのかを問う。すると上條は、会場中のライバルに向かって「今日はそれをこの会場にいる奴ら全員に… 教えてあげる」と宣戦布告をする。柄にもない上條の発言に対し、成陵高校テニス部は円陣を組み気合いを入れ直した。

『BREAK BACK』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

KASAのペンネームの由来はテニス留学時のあだ名

作者は24歳の時にアルゼンチンに留学に行き、友達から付けられたあだ名が「カスぅ」だった。次第にカサと呼ばれるようになり、ペンネームとして使用することに決めた。

大城零のモデルはギレルモ・コリア

大城零は元プロテニスプレイヤーのギレルモ・コリアをモデルにしている。また、大城は作者が初めて描いたテニス漫画『NEVER STOP』の主人公である。

蒼志学園のモデルは橘学苑

橘学苑テニス部はもともと弱小校だったが、元テニス選手の谷澤英彦がコーチに就いたことで、数年で強豪校になった。

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