魔術士オーフェン(はぐれ旅・無謀編)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔術士オーフェン』とは、秋田禎信によるライトノベル。北欧神話に着想を得た近代的な世界観が特徴である。1994年に第1巻が発売され、2003年にいったん完結。その後2011年に新シリーズがスタートした。90年代の富士見ファンタジア文庫を代表する人気作品の1つであり、漫画、アニメ、ゲーム、ラジオなど様々なメディアミックスを果たした。
怪物と化して行方を絶った姉を追うオーフェンは、やがて「自分たちの大陸が神々に狙われている」という事実を知り、仲間たちと共に大陸を守る戦いに巻き込まれていく。
CV:南央美(TV第1シリーズ)/小林裕介(TV第2シリーズ)/鈴木千尋(青年期・新シリーズドラマCD)
オーフェンの弟子。物語開始時点で15歳。真面目で素直で大らかな少年だが、旅の中で必要とあらば即座に横暴に振る舞うオーフェンを見る内、「ああはなるまい」と反面教師にしつつ世慣れしていく。
魔術士としては規格外の才能を秘めており、オーフェンですらも内心で嫉妬を感じている。
チャイルドマン教室
アザリー・ケットシー
CV:篠原恵美(TVアニメ第1シリーズ)/日笠陽子(TVアニメ第2シリーズ)
チャイルドマン教室の一員。物語開始時点で25歳。チャイルドマンの弟子の中でも随一の魔力を誇り、「天魔の魔女」の異名を持つ。レティシャとは従姉妹で、牙の塔で出会ったオーフェンを弟のようにかわいがっていた。
物語開始の5年前、古代魔術の実験に失敗して怪物へと変貌。オーフェンたちの前から姿を消す。チャイルドマンに強く憧れ、大きな成果を上げて彼を振り向かせようとした結果危険な実験に臨んだことがこの失敗の原因だった。
必死に自分を救おうとしてくれていたチャイルドマンを、騙し討ちに近い形で殺害する。その贖罪の思いもあってか、その後はチャイルドマンが託されていた本来彼がするはずの仕事を密かにこなしていった。
チャイルドマン・パウダーフィールド
CV:中田譲治(TVアニメ第1シリーズ)/浪川大輔(TVアニメ第2シリーズ)
キエサルヒマ大陸最強の魔術士。体術や戦略眼にも優れ、師としてオーフェンやアザリーに自分の技術を叩き込んでいった。およそ感情というものが存在しないかのように冷徹かつ合理的に振る舞うが、怪物化したアザリーを密かに手を尽くして救おうとするなど、身内に対しては情を見せる。
実は200年前の人間で、その類稀な才能を見込まれて天人種族に弟子として育てられた。「結界の綻びから女神が大陸に侵入し、全てを滅ぼす」との天人たちの予言を受け、結界がいよいよ耐えられなくなるだろう物語開始10年前の時間軸へと送られ、女神に対抗する人材と組織を作り上げようとしていた。
レティシャ・マクレディ
CV:三石琴乃(TVアニメ第1シリーズ)/伊藤静(TVアニメ第2シリーズ)
チャイルドマン教室の一員。アザリーとは従姉妹の間柄で、牙の塔で出会ったオーフェンを弟のようにかわいがっていた。
牙の塔でも指折りの強力な魔術士として、チャイルドマンの死後はオーフェンの後ろ盾として活躍する。オーフェンに対しては姉としての家族愛と共に女性としての愛情も抱いていたが、彼が自分に対して家族として以上の感情を持っていないことを悟ると身を引いた。
コルゴン/ユイス/エルス/イト/エグム/エド
CV:松山鷹志(ドラマCD版)/小野大輔(TVアニメ第2シリーズ)
チャイルドマン教室の一員。物語開始時点で22歳。オーフェンが牙の塔に在籍していた頃から放浪癖があり、教室に顔を出すことは少なかった。天然気質の青年という側面と、目的のためならばあらゆる手段を尽くす非情にして狡猾な戦士としての側面を併せ持つ。
実はドラゴン種族が眠る聖域の管理者に雇われたエージェントで、チャイルドマン教室に参加したのもチャイルドマンに接触するのが主な目的だった。その経歴上実戦経験が非常に豊富で、アザリーからも「完璧」と評される実力者。任務によって様々な名前を使い分けており、チャイルドマン教室では「コルゴン」と名乗っていた。個人としてはオーフェンたちチャイルドマン教室の仲間を気に入っており、家族同然の存在だと語っている。
物語開始以前、完全な擬態によって周囲ばかりか自分自身にも「自分は人間の少女である」と信じ込ませて暮らしていた天人の人形と結婚する。表向きは彼女を「しょせんはただの人形」と軽んじるような言動を取っていたが、内心ではかなり入れ込んでいたらしく、聖域を巡る戦いの中で妻に裏切られた時はかなりショックを受けていた。
その他
レキ
CV: 吉田古奈美(TVアニメ第1シリーズ)/佐々木望(TVアニメ第2シリーズ)
視線によって万象を支配する、ディープ・ドラゴンの子供。どういうわけかクリーオウに懐き、彼女の指示には忠実に従う。
聖域での戦いの中で大人のディープ・ドラゴンへと成長し、その後消滅。しかし再びクリーオウの下へと現れ、オーフェンと共に原大陸へと向かう彼女に同行した。
プルートー
CV:斧アツシ(ドラマCD版)/日野聡(TVアニメ第2シリーズ)
王都の貴族連盟旗下の組織である十三使徒に所属する魔術士。チャイルドマンに匹敵する力を持つ。
聖域を巡る戦いの中でオーフェンと出会い、目的が一致したことから協力する。この時の縁で後にオーフェンに彼の暗殺計画について知らせるなど、強面で峻厳な言動に反してかなり義理堅い性格である。
マヨール・マクレディ
CV:梶裕貴(ドラマCD版)
レティシャの息子。初登場時点で17歳。当初は半ば物見遊山気分で原大陸に渡るが、そこでオーフェンたちと出会い、キエサルヒマ大陸の魔術士たちが彼の暗殺計画を進めていることを知って「納得できない」と判断。独自にオーフェンに味方するようになる。
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目次 - Contents
- 『魔術士オーフェン』の概要
- 『魔術士オーフェン』のあらすじ・ストーリー
- 牙の塔の天才少年
- アザリーとの再会
- キムラック教会との戦い
- 大陸を守護する者たち
- 新たなる世代の躍動
- 『魔術士オーフェン』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- オーフェン/キリランシェロ・フィンランディ
- クリーオウ・エバーラスティン
- マジク・リン
- チャイルドマン教室
- アザリー・ケットシー
- チャイルドマン・パウダーフィールド
- レティシャ・マクレディ
- コルゴン/ユイス/エルス/イト/エグム/エド
- その他
- レキ
- プルートー
- マヨール・マクレディ
- 『魔術士オーフェン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- オーフェン「我は放つ、光の白刃!」
- クリーオウ「あなたは強い魔術士だし、人は殺せないって言ってたでしょ。だったら、誰も死なないはずだわ」
- オーフェン「どうも俺は、魔術士が嫌いみたいだ」
- オーフェン「神はいない 人は自立しない だが絶望しない」
- 『魔術士オーフェン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『機動戦士ガンダム』の“士”から取られた「魔術士」の“士”
- 『スレイヤーズ』とのコラボ小説『スレイヤーズVSオーフェン』
- 『魔術士オーフェン』の主題歌・挿入歌
- 『魔術士オーフェン』
- OP(オープニング):シャ乱Q「愛 Just on my Love」(第1話 - 第16話)
- OP(オープニング):シャ乱Q「君は魔術士?」(第17話 - 第24話)
- ED(エンディング):タンポポ「ラストキッス」(第1話 - 第13話)
- ED(エンディング):由香「どうしよう」(第14話 - 第24話)
- 『魔術士オーフェンRevenge』
- OP(オープニング):7HOUSE「そんでもってKISS」(第1話 - 第11話)
- OP(オープニング):太陽とシスコムーン「丸い太陽 -winter ver.-」(第12話 - 第23話)
- ED(エンディング):三佳千夏「Love,Yes I Do!」(第1話 - 第11話)
- ED(エンディング):メロン記念日「甘いあなたの味」(第12話 - 第22話)
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅』
- OP(オープニング):buzz★Vibes「Calling U」(第1期)
- OP(オープニング):森久保祥太郎「LIGHT of JUSTICE」(第2期『キムラック編』)
- OP(オープニング):森久保祥太郎「HYSTERIC CARAVAN」(第3期『アーバンラマ編』)
- OP(オープニング):森久保祥太郎「MOTIVE RAIN」(第4期『聖域編』)
- ED(エンディング):渕上舞「予測不能Days」(第1期)
- ED(エンディング):渕上舞「操り人形クーデター」(第2期『キムラック編』)
- ED(エンディング):渕上舞「ファンタジック・パートナー」(第3期『アーバンラマ編』)
- ED(エンディング):渕上舞「終焉のDestiny」(第4期『聖域編』)