ウツロマユ（Hollow Cocoon）のネタバレ解説・考察まとめ

絹の家に辿り着いた湊は、裏庭で飼っていた鶏に気付く。ほんのいたずら心から鶏を蹴ったりして遊んでいた湊だったが、やりすぎてしまい鶏の1匹が絶命してしまった。その時、地響きが起こりどこからか鶏の吠えるような鳴き声が聞こえてくる。玄関口から続く道の方から、巨大な鶏が湊めがけて突進してき、湊は絶命してしまうのであった。

エンド5

絹の家、そして蔵や旧家、いたるところに「私は信じたい」と書かれたUFOのポスターが貼ってあった。オカルト研究会に所属している湊は、アルミ箔製の帽子を被ると宇宙人に会えると信じており、常日頃からかぶっていた。
旧家に転がっていた月刊オカルトに興奮する湊であったが、綾乃は相変わらず湊に何度も襲い掛かってくる。押し入れに隠れてやり過ごそうとする湊は、ふと押し入れの中に不思議なマークが描いてあることに気付く。そのマークをよく見ようと触ると壁が開き、地図には描かれていない裏庭へと出た。裏庭には草が生い茂っていたが、ミステリーサークルのように一部草が生えておらず、円が描かれていた。「すごいぞ！この目で本物のミステリーサークルが見られるなんて！」と大興奮の湊の上空からまぶしい光が差し込んだかと思うと、上空にあるUFOの元へ湊は吸い込まれてしまうのであった。

エンド6

旧家で唯一謎の部屋となっていた蝶の間の鍵を手に入れた湊は、綾乃を救うべく足を踏み入れる。「ウツロ」と共に久兵衛の日記が置いてあり、中には「"ウツロ"とは口にした人間の輪廻転生を絶ち、魂を滅し"虚ろ"とする」と書いてあった。つまり、綾乃自身の魂は滅せられ綾乃の姿をした「何者か」になってしまうのだ。久兵衛は、綾乃の事を思うがゆえに「ウツロ」を使うことなく、湊の時代まで残っていた。旧家を抜けた先の座敷牢で綾乃の上に巨大な岩を落とすことに成功した湊は、綾乃に「ウツロ」を飲ませることにする。
その後、綾乃は巨大な繭となったが、しばらくした後に繭から出てきた。その姿は写真で見たあの美しい綾乃の姿だった。結にそっくりな姿をよく見ようと湊が綾乃の目の前にしゃがみこんだ時、綾乃の瞳が赤く光り湊に襲い掛かるのであった。

『ウツロマユ - Hollow Cocoon -』のゲームシステム

基本操作

逃げる・隠れる

本作は、基本的には逃げる・隠れるのアクションしかない。走る・物をぶつけて音を立てたり、懐中電灯をつけっぱなしで歩くなどすれば綾乃に見つかりやすく、見つかってしまうと突如鬼ごっこが始まる。走るアクションもあるのだが、基本的に綾乃は足が速いため、どうにか間をとって押し入れ・つづらに隠れてやり過ごすしかない。

攻撃

本作には攻撃らしい攻撃は存在しないのだが、セーブポイントとして利用する紅い御札が光っている場合、綾乃を近くまで誘導するとひるませることができる。しかし、敵自身の体力を奪い、倒すといった行為はできない。しかもひるませるために紅い御札を使用すると、光を失い効力はなくなってしまう。つまり各セーブポイントで1度ずつしか利用できない。

ミニゲーム

本作のマップ内には、不自然にいたるところにパチンコゲームが置いてある。10円で遊ぶことができ、クリアした際にもらえるポイントは、2週目以降で使えるアイテムと交換ができる。

『ウツロマユ - Hollow Cocoon -』の登場人物・キャラクター

陣場家

陣場 湊（じんば みなと）

結の実の子ども。綾乃からの遺伝で、結と同様によく喉が渇く。
また、紅い御札に近づくと気分が悪くなる。

陣場 栄治（じんば えいじ）

湊の父で結の夫である。常識人で、娘の葬儀に来なかった絹でさえも、病院から呼ばれると湊を説得して共に向かった。

陣場 結（じんば ゆい）

戸籍上は結、佐一の娘だが実際はヒメツキになった綾乃の腹から取り上げられた子である。異常に喉が渇く性分以外は普通の人間で、栄治との間に湊を授かっている。
幼い頃は一ノ瀬村を離れ、佐一と2人で街で暮らしていた。佐一が亡くなった際にショックを受けているところ、絹と長年の溝を埋めようと深山家を訪れ、綾乃を目の当たりにする。
全ての真実を知った結はショックのあまり、深山家の帰りに踏み切りに身を投げて自殺している。

深山家

深山 絹（みやま きぬ）