ユキは地獄に堕ちるのか(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ユキは地獄に堕ちるのか』とは、2014年から2016年まで漫画雑誌『LaLa』にて藤原ヒロが連載した少女漫画である。主人公の鳴滝ユキ(なるたきゆき)を中心に、鳥辺野天哉(とりのべたかや)、壬生秋羅(みぶあきら)、桂真夏斗(かつらまなと)、二ノ瀬呉葉(にのせくれは)、常盤春花(ときわはるか)の6人の幼馴染が不思議な能力で心の闇を食らう“外道”と戦い、800年前の宿敵“虚宿”を封印する物語。熱い友情や宿命に対する恐怖、恋愛の悩みなど、思春期の子供たちが奮闘する姿を描く。

800年前に5人の僧と共に修行をしていた僧侶。修行中に六辻村を通り、村の厄介者として蔑まれていた雪と出会う。交流する中で次第に雪に惹かれていき、彼女との間に子供をもうけるが、村人によって引き裂かれることとなる。最期は外道から村を守るため、自らを犠牲にして亡くなっている。

圓良(えんりょう)

800年前に5人の僧と共に修行をしていた僧侶。俊良の弟で天哉の先祖でもある。俊良と雪が惹かれ合い、俊良が仏の道を違えていくことを嘆いていた。しかし実際は圓良も雪に惹かれていた。天哉が覚醒したユキにドキドキしてしまうのは、圓良の影響が大きい。最後は外道によって命を落とすが、雪と共に俊良の魂を救いたいと閻魔に懇願し、宿命を背負って現世に戻っている。その後、雪と俊良の子を我が子として育てている。

その他の登場人物

虚宿(きょしゅく)

六辻村で長年封じられてきた大天狗で悪意の塊と言われている。外道のボス的存在で、六家にとっては宿命の相手である。初めてユキたちが遭遇した時に戦闘の中で秋羅の体内に入り込み、右腕に取り憑いている。そして秋羅の心を喰らおうとしているが、完全に封印が解けているわけではないため、本来の力を発揮できずにいる。

右近(うこん)

六辻寮の管理人で狐のような少年。見た目は子供であるが古風な話し方をし、中身は老人のようである。正体は稲荷神社の白虎であり、宿命の子に関することに詳しくサポート役も担っている。冥土では狐が擬人化したような姿になる。

左近(さこん)

右近と同じく稲荷神社の白狐で、ほぼ右近と同じ容姿である。しかし性格は違い、左近は気弱ですぐに泣いたり人間のことを嫌っている。

閻魔(えんま)

死後の世界「冥土」で、嘘や隠し事を罰する役割を担っている。色気のあるグラマラスな容姿であるが、審判を下すときは大の男でも泣き出すほど怖い。虚宿のことに詳しく、秋羅に取り憑いた虚宿を軽いノリで祓おうとするが失敗している。800年前に雪が瞬良の魂を解放したいと懇願してサポートしたのも閻魔である。

先輩(せんぱい)

初期のストーリーで登場したユキと同じ高校に通う男子生徒。彼女のマユミが天哉に好意を持ったことで逆恨みし、外道に取り憑かれてしまう。天哉の幼馴染であるユキを襲うが、秋羅によって外道を祓われている。しかし精神的に回復するまでに時間がかかり、絶対安静の状態で自宅で過ごしている。

マユミ

ユキと同じ学校に通う女子生徒で、彼氏がいるにも関わらず天哉に好意を寄せる。本人は遊びで天哉に関わっているため、彼氏の言葉に耳を傾けようとしない。彼氏が外道に取り憑かれ、長期間連絡が取れなくなったことが原因で不信感を持ち、自身も外道に取り憑かれている。

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@chan53

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