カラーレシピ（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ
『カラーレシピ』とは、はらだによるボーイズラブ漫画作品。上下巻の2巻で構成されており、初版は2016年刊行。その後、加筆された新装版が2018年に発売されている。町で最悪の出会い方をしたトップスタイリストの福助が、笑吉の働く美容院に入社してくる。ぶつかり合いながらも二人の距離は次第に縮まっていくが、笑吉の周りで不気味な出来事が起き始めるのだった。ラストまで読むとこれまでの印象が覆される、鬼才・はらだが描く戦慄のボーイズラブ。
『カラーレシピ』の用語
講習
スキルや知識を高めるためのセミナーのこと。他店の美容師が開催しているものに参加することもある。
ヘビーメニュー
ダブルカラーや縮毛矯正、髪質改善など、美容師にとって高度な技術が必要になるメニュー。
遠隔操作アプリ
スマホにインストールして、他者に接続番号というものを伝えると、その相手がスマホの画面をリアルタイムに見られたりするアプリ。その他にもアプリの起動や、カメラの起動、データの削除、位置情報の確認などもできてしまう。
『カラーレシピ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
福介「俺さあ カットよりカラーの方が好きなんだよね」
笑吉が指名の男性客からストーカー被害を受け、襲われるという事件が発生。様子がおかしいと思った福介が駆け付けたことにより、無事収まった。
これをきっかけに笑吉が福介に対し、信用したような態度になっていく。その際の福介が「俺さあ カットよりカラーの方が好きなんだよね」とつぶやく。
「髪質見て、レシピ考えて、頭使って薬剤塗布して、簡単にやっているようで緻密に計算されつくされてて 自分の手で自分の思い描いた色に綺麗に染めるのってすげー快感だよな 欲が満たされる」と続ける。
福介のこだわりや支配的な性格の一辺が感じられるセリフ。
福介「見てろ ハッピーエンドは自力でもぎ取ってやる」
全てが笑吉にバレた福介は、笑吉が言うことを聞くまで性的な暴行を加え、それを動画や写真に収めて脅すという最悪の行為をし始める。
笑吉は福介に怯えるようになり、その様子を見ていた福介は自分がしたかったことは本当にこれだったのかと焦りはじめ、その結果、笑吉に嫌われたと思い精神を病み1か月休職することになった。
休職の間、福介を指名していたたくさんの女性客が笑吉を指名するようになった。前々から担当変えるなら笑吉で、とお客さんに伝えていたらしい。福介のお客さんはヘビーメニューかつこだわりの多いお客さんが多く、笑吉の客単価はぐんとあがった。
福介は1か月で復帰したものの、退職することを選ぶ。そして時間はかかるけど自分の店を開くと笑吉に話す。
その会話を聞いてまた浮かない顔をしているのは龍来。
帰り際に、「辞めちゃうんですね」と福介に話しかける龍来。そして続ける。「指名客わざと残して罪悪感募らせていくの、責任感強い笑吉さんにはきつかっただろうなあ」「笑吉さん指名のお客さんへの接近もストーカーじみてて、上手く伝書鳩してくれて良かったですね」と。それに対して福介はこう言う。「誤算はお前が居たことだなあ。」「見てろ ハッピーエンドは自力でもぎ取ってやる」と。結局福介の行動は全部演技と計算。まだ笑吉のことは諦めておらず、今後も執着していく予感。
『カラーレシピ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
ドラマCDは興津和幸×内田雄馬
『カラーレシピ』は2016年にドラマCDが発売されている。キャストは以下の通り。
笑吉：内田雄馬（呪術廻戦：伏黒恵）（BANANA FISH：アッシュ・リンクス）
福介：興津和幸（ジョジョの奇妙な冒険：ジョナサン・ジョースター）（僕のヒーローアカデミア：ファットガム）
