ナニワ金融道(ナニ金)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナニワ金融道』とは、青木雄二によって1990年から『モーニング』(講談社)にて連載された漫画、および漫画を原作としたドラマ作品である。2005年と2022年には映画化もされている。商人の街大阪を舞台として、主人公・灰原達之が消費者金融会社「帝国金融」に入社し、様々な事情から債務者になって行く人々と関わりながら、消費者金融営業マンとして成長していく作品。作中で描かれた挫折や良心の葛藤がとてもリアル。

桑田「貧乏はするもんやない、踏みにじられた後にも法に従わなければならない」

桑田「日本はバレなければ何をしても良い国」

金田「マチ金に金を借りたやつは必ず2、3年のうちに消える運命にある」

金田「この仕事は焼き畑農業と一緒で常に新規開拓が必要」

灰原「この世は誰かが不労所得を得る陰で、誰かがその人の分まで働いているわけですよね」

灰原「しかし浮気の代償は高くつきましたねー 清水さん」

灰原「ここの代金は払っておきますから人を騙した酒の味 せいぜい味わってなさい!」

『ナニワ金融道』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

他メディアへの展開

スペシャルドラマ

ナニワ金融道は1996年からスペシャルドラマとして放送されている。
主演は中居 正広、小林 薫、緒形 拳らに加えて篠原 涼子、深津 絵里などが各回のヒロインを演じている。
漫画のストーリーでは印刷会社の社員だった灰原が、焼き肉屋の店員だったりと漫画とは違った演出も施されている。

劇場版

2005年7月2日には『劇場版 ナニワ金融道 灰原勝負! 起死回生のおとしまえ!!』のタイトルで、劇場公開されている。
主演は杉浦 太陽、杉本 哲太、豊原功補、鈴木紗理奈他。

2022年には高杉真宙の主演で再映画化された。
第1話『ナニワ金融道〜灰原、帝国金融の門を叩く!〜』、第2話『ナニワ金融道〜銭と泪と権利と女〜』、第3話『ナニワ金融道〜大蛇市マネーウォーズ〜』のタイトルで3週連続3話が公開されている。

作品モチーフは『罪と罰』

作者の青木雄二は、ドストエフスキーの『罪と罰』に強い影響を受けている。
お金が無い事での悲惨さやお金が関係する事で起こる理不尽さを、オブラートで包むことなくストレートな表現で描いている。また舞台となる地名や背景に登場する看板・物などの名前は、当時の社会事象・事件等を茶化したものや、猥雑な文字が多く使われている。

読売ジャイアンツの選手名が多数登場

登場人物の名前は、帝国金融の社員たちには読売ジャイアンツの選手の名前をが多く使われている(桑田・元木など)。
また住所の番地や車のナンバーなど、数字が絡むものには頻繁に893(ヤクザ)という文字列が使用されている。

『ナニワ金融道』の主題歌・挿入歌

スペシャルドラマ版

主題歌:ウルフルズ「借金大王」

1994年8月31日に発売されたウルフルズ4枚目のシングルである。同日発売のセカンド・アルバム『すっとばす』に収録された。

2005年版映画

主題歌:水元秀二郎「一☆番星」

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