ホタルの嫁入り(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ホタルの嫁入り』とは、橘オレコが『マンガワン』にて2023年1月1日より連載している恋愛サスペンス漫画だ。明治時代の日本が舞台となっており、持病で余命わずかな美女の桐ケ谷紗都子(きりがやさとこ)と、殺し屋の後藤進平(ごとうしんぺい)が結婚の約束を交わし孤島からの逃避行をする物語。歪んだ愛をぶつけ続ける進平に、紗都子の心が動かされていく様子が予測不能で見どころとなっている。

『ホタルの嫁入り』の概要

『ホタルの嫁入り』とは、橘オレコが『マンガワン』にて2023年1月1日より連載している恋愛サスペンス漫画だ。
明治時代の日本が舞台となっており、持病で余命わずかな美女の桐ケ谷紗都子(きりがやさとこ)と、殺し屋の後藤進平(ごとうしんぺい)が結婚の約束を交わし孤島からの逃避行をする物語。
歪んだ愛をぶつけ続ける進平に、紗都子の心が動かされていく様子が予測不能で見どころとなっている。
2023年6月にはフラワーコミックチャンネルがYouTubeにてボイスドラマを公開している。「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」では5位に、「このマンガがすごい!2024」では9位に入選している人気作だ。

『ホタルの嫁入り』のあらすじ・ストーリー

殺し屋との出会い

時代は明治、心臓の病で余命わずかの美女である桐ケ谷 紗都子(きりがや さとこ)は、愛する父親の選んだ相手と結婚することが目標だった。そのために日々美意識を高め、品のある振る舞いや教養を身につける努力をしていた。
努力が報われ縁談の話が次々持ちかけられるが、父親が断ればそれに従う毎日を送っていた紗都子は、腹違いの妹である美和子(みわこ)の恋人にも縁談を持ちかけられたことで美和子と口論になる。「容姿以外下の下」と美和子を言い負かしたが、それを告げ口され義母から冷たい視線を向けられた。そんな家庭環境の中で、父親だけが味方でいてくれた。
ある日、紗都子は護衛の小川 康太郎(おがわ こうたろう)を連れて町に出かけた。久々の外出に心躍らせる紗都子だったが、康太郎がおつかいで離れた隙に3人の大柄な男たちに連れ去られてしまう。
連れ去られた先で紗都子と伝説の殺し屋である後藤 進平(ごとう しんぺい)は対面し、進平は雇い主から夜の9時になったら紗都子を殺すように命令された。予定時刻まで進平は暇つぶしがてら紗都子に何か悪いことをしたのか問いかける。紗都子は進平にここから出すようお願いするが、金を出せなさそうだからと断られた。すると進平と入れ替わりで紗都子を連れ去った3人が牢屋に入る。3人は雇い主からの言いつけを破り、紗都子を強姦し始めた。紗都子は抵抗するが、男の力にかなわず泣くことしかできなかった。しかし「女に手を出したやつは斬っていい」と言われていた進平が男たちの手足を斬っていき、紗都子は貞操を失わずに済んだ。紗都子は男たちが苦しむ間に考えを巡らせ、桐ケ谷の家名を持つ自分自身に価値があると気付く。そして進平に「私と結婚すれば全てが手に入る」と持ちかけ、「あなたに惚れた」と嘘も吐いた。
紗都子が進平を説得してる最中に、騒ぎを聞きつけた他の殺し屋が駆けつけ紗都子を襲おうとする。結婚の話に食いついた進平が紗都子を連れて窓から逃走するも、すぐに追手が迫った。絶体絶命の紗都子に、進平が結婚の契りとして口づけを要求する。貞操を守るため躊躇する紗都子だったが危機が迫り、血まみれな進平の顔をハンカチで拭い口づけをした。進平は自分に恐怖心を抱かない紗都子に惚れ、「結婚しよう」「幸せにするよ」と微笑んだのだった。

島から脱出するため遊女になる

紗都子が攫われ、護衛を任されていた康太郎は父から折檻されていた。そこに紗都子の父が現れ、康太郎は必ず紗都子を連れ帰ると父に言った。
紗都子が連れ去られたのは「天女島」という孤島だった。そこは自由に出入りすることができず、女が無事に島を出るには遊女になって男に身請けされるしかない。ひとまず身を隠すため紗都子と進平は宿に泊まることになった。進平は身体についた血を流すため風呂に入り、紗都子の警戒を解くため背中を流してもらう。お互いのことを軽く知り、少し距離が縮まったが進平が将来について語りだすと「父が結婚を許してくれないだろう」と紗都子は結婚の話をあやふやにしようとした。結婚の話を濁された進平は「死のうかな」と呟く。進平が自分を試しているのだと勘づいた紗都子は、進平を利用するため「あなただけが頼りだ」と演技をした。安心して抱きしめる進平を紗都子はそっと突き放し、「ここから逃げられた後は死んでも構わない」と冷たい態度を見せた。進平の反応を見るため、さらに「死んだら心臓をくれないか」と言ったが、進平は「もうすでに紗都子のものだ」と返す。そして島を出るため紗都子に「遊女になってくれ」と頼んだのであった。
島を出るため遊女になることを決意した紗都子は、進平の紹介で「いせ吉」という天女島最下級の遊女屋で働くことになる。

紗都子の最初の客

派手に着飾った紗都子は早速客の相手をすることになるが、最下級のこの遊女屋ではお金持ちの客は滅多に来ず、この一回きりがチャンスとなると知らされた。相手をするのは新渡戸 栄進(にとべ えいしん)という警視総監の息子で酒癖が悪く、多くの遊女屋から出禁にされているという噂だ。
しかし普段は温厚で優しく、紗都子を前に緊張する純粋な性格だった。この男なら落とせると確信する紗都子だったが、男とまともに会話をしたことがないため上手く話が弾まない。そんな紗都子を新渡戸は身分の高い女性だと見抜いた。「何かあれば力になる」と紗都子から事情を聞いた新渡戸だったが、天女島は警察さえも関与することのできない島で、新渡戸が動くことはできなかった。しかし紗都子に一目惚れした新渡戸は身請けして正式な妻になってほしいと求婚する。その様子を天井からこっそり見ていた進平に紗都子が気付き、気が散るから外に出ていてほしいと注意する。進平は渋々了承し外に出るが、新渡戸は「いせ吉」で売り上げ2位の紫(ゆかり)によってすり替えられた酒を口にして酔っ払い、横暴な性格になってしまう。紫は自分の情夫である進平が紗都子と仲良くしていることに嫉妬していたため犯行に及んだ。
新渡戸は紗都子を無理やり押し倒し、服を脱がせたが紗都子の手術痕を見て萎えてしまう。手術痕を「醜い」と罵倒し、遊女屋を批判する新渡戸に紗都子は身請け話の取り消しを申し出た。身請け話を断られた新渡戸は逆上し、紗都子に掴みかかる。そこへ進平が現れ、新渡戸の右腕に刀を突き刺した。騒ぐ新渡戸を殺そうとする進平だったが、紗都子に「殺しちゃダメ」と止められる。しかし銃を隠し持っていた新渡戸がその隙に進平の右肩を撃ち、進平は倒れてしまった。だが進平は銃弾を撃たれ慣れていたためすぐに起き上がり、新渡戸を飛び蹴りで失神させた。紗都子の受けた仕打ちを味わわせるため、言いつけ通り殺さない程度に進平は新渡戸を殴る。
後日正気に返った新渡戸は自分の愚かな行いを知り、紗都子達に謝罪した。新渡戸は詫びとして紗都子から「紗都子は不可侵の島にいるが、必ず生きて帰る」という伝言を桐ケ谷家宛てに預かり、島を去った。新渡戸を見送り島を出る計画を練り直す紗都子と進平だったが、その途中で紗都子は発作で吐血し倒れてしまう。

結婚できないと進平に伝える紗都子

紗都子は夢の中で、病気のせいで外を自由に出歩くことができなかった幼少期を思い出し、うなされていた。3日後に目を覚ますと隣には進平が付き添っており、夢の内容を彼に話す。すると進平は川辺から蛍を捕まえてきて、紗都子の寝室に放した。その美しい光景に紗都子は少し元気を取り戻す。遊女である母が客に殺されその男を殺したという進平の過去を聞き、「この島から逃げたいのはあなたの方では?」と紗都子は確信をつく。そして改めて島からの脱出を決意するが、進平に抱きかかえられ「紗都子が一番軽い」という何気ない言葉に、他の女の影を感じた紗都子は初めて嫉妬をした。
後日進平が船頭を買収し10日後に島から出られることになった。島を出るまでの間「いせ吉」で下働きをすることになった紗都子だが、進平に気に入られていることが気に食わない紫によって嫌がらせを受け続ける。指南役の葵(あおい)に教えられながら気にせず仕事を続ける紗都子だったが、ある日上半身裸の進平と紫が抱き合っているところを目撃してその場から逃げてしまう。さらにべったり進平にくっつく紫をそっけなくあしらい、進平は紗都子を追いかけた。一方平静を装っていた紗都子だったが、嫉妬でイラついていることを葵に見抜かれ「進平に恋をしているのでは?」と聞かれる。それを否定し、紗都子は政略結婚することが生きる幸せだと葵に言い切った。
葵に頼まれ進平と二人で物置に薪を取りに行った紗都子は、外から鍵をかけられ物置に閉じ込められてしまった。
進平はいい機会だと思い、朝から何故機嫌が悪いのか紗都子に聞いた。「ずっとそばにいて」とまっすぐ胸の内をさらけ出す進平だったが、紗都子は父の幸せを叶えるため島を出ても進平と結婚はできないと告白した。裏切られたと感じた進平は、殺し屋という職業上口封じのために紗都子を斬り殺そうとする。紗都子が罪悪感で泣きじゃくり「傷つけてごめんなさい」と謝ると、進平は刀を収めて1人で物置部屋を去ろうとした。しかし泣いている紗都子が気になり、進平は物置部屋に戻って泣いている理由を彼女に問いかける。「どうやって島から出ようかという不安と進平を騙していた罪悪感で泣いている」と言い、紗都子はもう一度、結婚はできないと真っ直ぐ進平に伝えた。すると進平は泣いている紗都子を見ていられず、「島から出る手助けをする」ともう1度約束したが、「結婚は諦めない」と紗都子に言い切ったのだった。そして進平は紗都子を抱え、天井近くの窓から外へ脱出した。

葵の企み

葵から「進平と紗都子は二人で物置部屋にいる」と聞かされた紫は激昂する。痛い目を見せようと企み部下の早蕨(さわらび)、初音(はつね)と共に紗都子の寝込みを襲った。紫は早蕨に紗都子の股を縫うよう命令したが、彼女が震えていることに気付いた紗都子は「こんな人のいいなりになるな」と早蕨を叱る。遣手にばれればきつい体罰を受けるのが分かっている早蕨と初音は手のひらを返し、紗都子の指示で紫の身体を抑えつけた。紗都子は自分がされかけたように紫の股を縫おうとするが、駆けつけた進平によって阻止される。
「本気で好きだったのに」と泣いて進平に縋る紫だったが、進平は「特別だと思ったことはない」と真っ直ぐ紫の告白を断った。悔しさに紫と早蕨、初音は退室したが入り口の影から様子を伺っていた葵の存在に進平が気付く。足音から物置に閉じ込めたのは葵だと進平は紗都子に突きつけた。葵は紫に間男を盗られた恨みがあり、紗都子を利用して復讐しようと考えていたことを明かす。さらに「年季ももうあけるので明日には遊女屋を出る」と行って部屋を出るが、「この島の遊女は年季などなく、身請け以外死ぬまで遊女として働かされる」と進平が紗都子に言った。
紗都子達は葵の後を追いかけ、紗都子を利用した責任から逃れようと崖から自殺しようとする彼女を引き留める。紗都子の説得も届かず、失恋したことをずるずると引きずる葵だったが、発作で倒れ込む紗都子を進平が庇うのを見て羨ましく思った。そんな葵を見て紗都子は説得をやめ、「飛び降りたいのならご自由にどうぞ」と冷たく突き放す。紗都子が次々と葵を小馬鹿にする言葉を投げつけると、彼女は紗都子に平手打ちをし二人はもみ合いになった。しかしもみ合いの最中に紗都子が葵を友達だと思っていると伝えると、葵は泣いて自害をやめたのだった。その後、葵の間男が彼女を身請けしに来店し、葵は晴れて意中の男と結婚する夢を叶えた。

天女島脱出当日

新渡戸は桐ケ谷家に到着し、紗都子の父に紗都子からの伝言を伝えた。その頃紗都子は葵に夜中島を出ることを伝え、進平と共に小舟に乗り込んだ。なんとなく気まずい空気が流れる舟の中、紗都子は進平に「結婚はできないが桐ケ谷家で必ずお礼をする」と伝える。進平も考えを曲げず、結婚は諦めていないという意思を伝えていると、二人の舟の後方から紗都子を殺すよう依頼された殺し屋の三枝(みつえだ)とその手下が追ってきていた。紗都子は「死んでほしくない」と戦いに行こうとする進平を止めるが、彼は「死なないから」と返して三枝の舟に飛び移った。次々と三枝の手下を倒していく進平だったが、その隙に紗都子が手下に押さえられる。紗都子を庇った進平は手下に腹部と胸を斬られ、倒れ込んだ。進平の名前を泣きながら叫ぶ紗都子に対して彼は「俺の心臓をあげる」と言い、そのまま大柄な手下にとどめをさされた。まだ息がある進平を三枝が斬り殺そうと構えるが、紗都子は進平の前に立ち塞がって彼を庇った。すると致命傷を負ったはずの進平は立ち上がり、紗都子を連れて海に飛び込む。その様子を見た三枝は生きて帰れるわけがないと後を追うのをやめたのだった。
なんとか海岸までたどり着いた紗都子と進平だったが、進平は息をしておらずぴくりとも動かなかった。紗都子は焦り、医者に教えてもらった人工呼吸を進平にする。進平が息を吹き返したところで見送りに戻った葵が二人の元へやってきた。「いせ吉」で進平は治療されたが、目を覚まさず命が危ない状態だった。紗都子はつきっきりで進平の看病をし、その甲斐あって彼は数日後目を覚ました。
紗都子がつきっきりで看病してくれたことが嬉しくて、進平は「あのまま死んでもよかった」と口にする。その冗談に紗都子は怒りと安心で号泣した。そんな紗都子を愛おしく思った進平は彼女に口づけをし、そのまま押し倒す。紗都子が抵抗し奇声をあげると遣手らが駆けつけ貞操は守られた。
その後紗都子が眠っている間に、葵が進平に紗都子がつきっきりで看病していたことを話すと、進平はますます紗都子を愛おしく思った。葵はそんな進平の様子を見て「愛だわ」とはやし立てる。その言葉に進平はさらに浮かれた。紗都子が起きてくると葵は部屋を去り、進平は「寒い」と紗都子に添い寝を要求した。恥ずかしくて背を向け添い寝する紗都子を後ろから抱きしめ、進平は看病してくれたことに感謝する。そして紗都子と両思いだと確信した進平は彼女と島で一生暮らすことに決めたのだった。

康太郎との再会

新渡戸の伝言で紗都子の居場所を知った康太郎は「いせ吉」に到着し、身請け金を店主に渡して部屋で待っていた。そこへ紗都子が接待しに現れ康太郎との再会に涙する。康太郎は紗都子を身請けして島から脱出しようとしたが、その会話を進平が盗み聞きしていた。
紗都子が男性を1人連れて島を出たいと康太郎に申し出ていると、進平はもてなし役として複数人の遊女と共に康太郎の部屋に入る。舞を披露している最中に転ぶ紗都子を庇った様子から、彼女が連れていきたいと言っていたのが進平だと康太郎は気付くが、彼は「自分の役目は紗都子を連れて帰ることだ」と進平を島から一緒に連れ出すことを拒否した。進平は「自分が紗都子と二人で一生島で暮らすつもりだ」と告白し、紗都子に3日後までに「どちらを選ぶのか決めてほしい」と決断を委ねた。
進平が部屋から出て、康太郎と二人きりになった紗都子は進平が命の恩人であることを伝え、お礼をする方法を考えた。幼い頃からずっと紗都子に思いを寄せてきた康太郎はその様子に嫉妬する。
休息をとるため紗都子の隣の部屋に移動した康太郎は進平の企みによって媚薬を盛られ、紗都子が甘い誘いをしてくる幻影を見る。幻影に惑わされそうになる康太郎だったが、偽紗都子の簪を自分の腕と脚に刺し正気を取り戻した。そして壁に隠れていた進平と取っ組み合いになる。
騒ぎに駆け付けた紗都子は康太郎に薬を盛った進平を責めるが、進平は彼女が弱る康太郎を心配する様子に嫉妬した。進平は紗都子を自分側につけようとするが、彼女の怖がる様子に混乱し店から飛び出した。
遣手が康太郎を治療している間に、紗都子は進平を追いかけ高台に来た。「近づくと殺す」と警告する進平を無視し、紗都子は高台へ上がる。強風に煽られよろめく紗都子を進平は反射で助けてしまい、そんな自分が嫌になった。紗都子はそんな彼を抱きしめ「あなたと離れたくない」と告げる。そして一緒にいられる道を諦めていないことも伝えると、進平は紗都子を抱きしめ返しそのまま押し倒したが、紗都子が震えていることに気付き離れた。進平の体温に安心を感じる紗都子だったが、そこに康太郎が到着し進平と再び揉み合いになり紗都子は二人の喧嘩を止める。犬猿の仲ながらも、康太郎は進平を慕う気持ちが強い紗都子に免じて以前ほど彼に殺意を抱かなくなった。

首謀者の発覚

「いせ吉」に帰った3人の前に三枝が現れた。三枝は依頼主と手を切って進平達に協力する意思を告げ、紗都子に依頼主は紗都子の義母であることを伝える。
彼から依頼書を受け取った紗都子は、筆跡や和紙の模様から義母が首謀者であることを確信した。「頼みごとを聞いてくれれば、さらに義母の情報を渡す」と言う三枝に協力し、紗都子達は「いせ吉」で売り上げナンバーワンの遊女朝霧(あさぎり)に身請けを受けさせることになる。
しかし島にいる年月も長く、情夫のもとを遊び歩いている朝霧は島の情報に長けていた。挨拶という体で探りを入れに現れた紗都子は、朝霧に身請け話の企みを暴かれてしまう。「男のいいなりにならない。この島で自由に暮らす」と主張する朝霧に紗都子はたじろぐが、朝霧は「頼みをいくつか聞いてくれたら考えてやる」と彼女に提案した。他に道がないと思った紗都子は朝霧の提案を受け入れる。

『ホタルの嫁入り』の登場人物・キャラクター

主人公

桐ケ谷 紗都子(きりがや さとこ)

心臓の病を持ち、余命わずかな16歳の美少女。真面目で頑固な性格で、言いたいことははっきり言う。
唯一の血縁者である父の選ぶ相手と結婚することが目標で、そのために美意識を高め、教養を得てきた。結婚して父を喜ばせることだけが生きがいだったが、進平と出会い恋に落ちる。

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