ケモノクニ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ケモノクニ』とは、日本の漫画家・土屋計による漫画。『ジャンプルーキー!』にて初公開され、「2022年5月 ジャンプ+連載争奪ランキング」で1位を獲得。その後、集英社のWeb漫画アプリ『少年ジャンプ+』のインディーズ連載枠で、2022年12月に連載を開始した。
舞台は獣人が支配する「ケモノクニ」と呼ばれる国。ヒトは食用や奴隷として消費されていた。主人公の少年・灰茶(はいちゃ)は奴隷として闘技場で海獣と戦っていたが、ヒルコという大人と出会い、闘技場から脱走。外の世界で生きていくことになった。

始祖

全てのヒトが繋がる原点。伊耶那岐(イザナキ)と伊耶那美(イザナミ)のこと。

三柱(みはしら)

非常に優れた血筋のヒト、その血統ヒトの中でも最高位である。「天照種(あまてらすしゅ)」、「月読種(つくよみしゅ)」、「須佐之男種(すさのおしゅ)」の3種類が存在しており、その肉は”神肉(かみにく)”と呼ばれ、売買の一切が謎に包まれている。

「天照種」は美と再生の象徴とされており、遺伝子操作で植物の遺伝子が取り入れられている。切断箇所の再生能力があり、細胞移植しても拒絶反応が起きない。
「須佐之男種」は力の象徴とされており、圧倒的な筋肉密度や耐久性を持つ。出自が不明な灰茶は、この「須佐之男種」の血が流れていることがわかっている。

三柱の純血種(みはしらのコドモ)

「天照種」、「月読種」、「須佐之男種」の子供。柔らかくて上質な肉である。

交雑種(こうざつしゅ)

血がかけ合わされた雑種。獣人の主な主食となっている。

ヒルコ種

”神肉”をつくる際に生まれる種族。肉質が悪く性別もない、いわゆるできそこないである。知能が高く賢いため、ヒトの牧場で教育者として働かされる。左目の下に製造ナンバーが漢字で刻まれている。灰茶を助けたヒルコは1,000番目に作られた「ヒルコ種」で、目の下には漢数字の「一」と書かれていた。

桃娘(トウニャン)

幼少期から桃だけを食べて育てられた少女のこと。ヒトの奴隷の中で見目麗しいものが選ばれる。桃ばかり食べるため、桃の甘い香りがし、そのあらゆる体液が不老不死の妙薬として獣人の富裕層に人気。性奴隷や食肉として使われる。偏食による虚弱体質で、糖尿病を患い失明することも多い。総じて短命。

「レンガ楼」の支配人である桃刃は、桃娘に食べさせる栄養価の高い桃を栽培する由緒ある名家だった。桃娘の世話もしており、桃刃も昔少女に毎日桃を運んでいた。

『ケモノクニ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

灰茶と黄粉の迫力ある戦い

自分をかまってくれた「レンガ楼」のみんなが罰せられるのを防ぐため、灰茶(ハイチャ)は蟲国獣隊二番隊隊長の黄粉(キナコ)の前に姿を現す。獣人の世界では強さが正義。強ければ何をしても許される世界である。そのため灰茶は自分の行いが「正義」と呼ばせるために黄粉に戦いを挑んだ。ヒトである灰茶がジャガーの獣人である黄粉に敵うはずもないと思われたが、灰茶は強靭な肉体と意思を持って戦いに臨み、迫力ある戦いを繰り広げた。

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