刻刻(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『刻刻』とは堀尾省太によって、『増刊モーニング2』に2008年から2014年まで不定期連載されていたSFサスペンス漫画、および漫画を原作としたアニメ作品である。主人公である佑河樹里は、ある日兄と甥を誘拐したという脅迫電話を受ける。2人を助けるため祖父は止界術を使い、時が止まった世界へと行くがそれは誘拐を指示した宗教団体の罠だった。窮地に追いやられる樹里だが、隠れていた不思議な能力が発動する。予想できない展開と刻々と変わる状況に目が離せない、最後まで引き込まれる物語である。

CV:蜂須賀智隆
雇われ組の一人で止界術で金もうけをするために参加した。宮尾たちと行動を共にしていていたが、宮尾の暴走により佐河と対峙する流れとなってしまう。
身の安全を守ろうと行動するが、宮尾が佐河の攻撃を避けた際に巻き添えを食らい致命傷を負うこことなる。薄れゆく意識の中で精神が不安定になり神ノ離忍化した。
真の能力により操作され佐河と戦うも、消耗した佐河に中身を食われ、外殻を吸収された。やせ細った姿になったが最後まで真や樹里について歩き止界を彷徨っていた。最後はマリヤが成仏させた。

阿南(あなん)

CV:前田弘喜
雇われ組の一人。気性が荒くじいさんと樹里が逃げようとするところを真を人質にする。真を殺そうとするが止者であったため神ノ離忍が出現し頭を握りつぶされた。

帽子の男

ハンチング帽を被り長髪を後ろで束ねている。樹里の膝蹴りを顔面に食らい、病院に行くため止界から出ようとするが佑河家の本石が無いと止界から出られないことを加藤たちと共に知る。
怒りが募り加藤を殴りつけるが逆に蹴り飛ばされてしまい、激高し止者を殺そうとしたところ、神ノ離が現れ頭を潰されて死亡。
本名は不明。

半裸の男

チェック柄の上着を羽織り、間島をレイプしようと企てる。佐河の特命を引き受け本部に呼び出されるがその移動の際には全裸になるなど、常軌を逸した行動がみられる。
特命は佐河の実験台になることであり、何も知らされないまま止者を殺すことを命じられた。人を殺すことに精通しているのか確実に殺そうと思考を巡らせるが出現した神ノ離忍によって殺される。

その他

間島翔子の父

CV:保村真
樹里が幼い頃止界に入った時に偶然巻き込まれ止界に閉じ込められる。
何が起こったか分からない状況に不安を覚え、家族を守らなければいけない重圧により最初に神ノ離忍化してしまう。
本名は明かされていないが、作中では妻に「ナオくん」と呼ばれていた。

間島翔子の母

CV:高橋理恵子
叔母の形見分けの際に珍しい石を譲り受け、娘である翔子に渡す。
その石は属石であったが何も知らされておらず、佑河家との関係も不明のままである。
夫が消えていき自身も神ノ離忍化し宙に消えていく。

間島 洋介(まじま ようすけ)

大叔母の形見分けの帰り道、妹だけもらった石を巡りケンカして父親に殴られて泣く。
その涙が石の穴に入り、時を同じくして止界術を使った樹里たちの本石に呼応し止界へと入り込んでしまう。
神ノ離忍化し宙へ飛んでいく両親を追っているうちに自身も神ノ離忍化してしまう。
再び止界に入った翔子たちにより子供の姿のまま生還することが出来た。

佐河の友人

CV:吉田丈一郎 /櫻井優輝(少年時代)
佐河の数少ない幼い頃からの友人で、新興宗教の信者の子どもという特異な立場から理解しあえる仲だった。
しかし母親と佐河の父親の不倫現場を目撃してしまい、教会へ不信感を募らせるようになる。佐河に対しても利用してやるという感情へと変わっていき、佐河の孤独感をより強めることとなった。

佐河の父

CV:高瀬右光
佐河の父親で前教祖。
息子の友人の母親と不倫しており現場を佐河に目撃されている。佐河の性格を歪ませる原因の一端となった。

じいさんの叔父

長らく音信不通だったがふらっと現れ、石を使い止界へと行った。政治家を殺し大勢の人を救うことを目的としていたようだが神ノ離忍に殺されたとみられる。
じいさんが止界術を使う気を無くさせる原因となった。

創始者(そうししゃ)

後の実愛会となる組織と止界へ入る石を作った人物である。佑河家の先祖と関わりがあったようである。
かつてマリヤを助け夫婦となり止界の存在を知った。マリヤと共に生きようと研究を続けていくうちに研究そのものに打ち込むようになり、霊回忍を制御しながら200年ほど生きた。その間に少しずつ「大円行記」を書きあげたようである。マリヤからも「あの人」などと呼ばれており本名は不明。明治13年没。

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