刻刻（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ
『刻刻』とは堀尾省太によって、『増刊モーニング2』に2008年から2014年まで不定期連載されていたSFサスペンス漫画、および漫画を原作としたアニメ作品である。主人公である佑河樹里は、ある日兄と甥を誘拐したという脅迫電話を受ける。2人を助けるため祖父は止界術を使い、時が止まった世界へと行くがそれは誘拐を指示した宗教団体の罠だった。窮地に追いやられる樹里だが、隠れていた不思議な能力が発動する。予想できない展開と刻々と変わる状況に目が離せない、最後まで引き込まれる物語である。
CV：瀬戸麻沙美
佐河の相談役として、誘拐事件の1年ほど前に実愛会に入った女性。
22年前に樹里が止界に来た時と同じタイミングで、何も知らずに持っていた属石を発動させてしまったため、家族と共に止界に閉じ込められてしまう。
両親と兄は状況を理解できず自我を保てなくなり、次々と宙に浮き消えていってしまう。自身は泣きながら止界を彷徨い、神ノ離忍化しかけているところ樹里と出会う。樹里も理解できず無自覚に能力を使い、間島は止界から出ることができた。
それから家族を探すため探偵を雇うなどして佑河家を突き止めた。佑河家に協力を求めるか実愛会を利用するか悩んでいたが、佑河家の幸せそうな光景にやり場のない怒りを感じ、情報を実愛会に持ち込んだ。これが発端となり佑河家の誘拐事件へと繋がった。
止界に対しての理解が深く、樹里の能力に目を付けており家族を解放するために利用した。神ノ離忍化した両親はミイラのようになり死亡したが、兄は生還することが出来た。家族を解放することが出来たことで、樹里たちに協力する立場を選んだ。
22年前の止界に迷い込んだ時に5歳だったと発言していることから27歳と考えられる。
柴田（しばた）
CV：山内健嗣
実愛会では佐河の次に発言力のある男。佐河とは敬語なしで対等に会話しており、佐河の右腕のような存在。
誘拐計画の実行に必要な人員を集め、その指揮を取っており本人も暴力的な一面がある。
止界術を暗殺稼業に使おうと考えていたが、その暴力的な性格ゆえに神ノ離忍に殺されてしまう。
死を佐河に惜しまれる程には信頼があったようだ。
宮尾（みやお）
CV：外崎友亮
実愛会のチーフ格で、非常に信仰心が厚くそれ故に教義を絶対としており、本石を持つ佑河家の在り方が許せずにいた。しかし佐河の真の目的を知ることとなり一時は佑河家と協力体制を取った。
最初に樹里たちに襲い掛かった時は殺すのを躊躇うなどがあったが、佐河の裏切りに対して平静を保てなくなりナイフで攻撃するなど激情的な一面がある。
神ノ離忍化した佐河に右腕をもがれるが命は取り留めた。それでも繭にの状態になった佐河にも縋るほど精神は不安定で、最後は樹里に止界を追い出される形となった。
田辺（たなべ）
CV： 粟津貴嗣
実愛会の信者で、宮尾から佐河の真の目的を聞かされた一人。宮尾と共に佐河に攻撃を仕掛けるも片腕を粉砕される。
佐河に実験台として止者なっている翼を殺すように命令され、ナイフを振り上げたところで樹里が止界から追い出した。
山井（やまい）
CV：若林佑
実愛会の信者。宮尾から佐河の真の目的を聞かされた一人。
神ノ離忍化した佐河と対峙した時に宮尾と佐河の間に入り争いを止めようとしたが、佐河によって首を握り潰されて殺された。
下坂（しもさか）
CV：山橋正臣
実愛会の信者。佑河家に来たところで偶然翼と真が帰ってきたため、家の中に身を潜め襲い掛かる準備をするなど、人を殺すのに躊躇いがない。
包丁で翼に襲い掛かるがもみ合いになり首を絞められ気を失った。
死亡したのかどうかは明言されていない。
井本（いもと）
CV：佐治和也
実愛会の信者で佑河家で待ち伏せしていた一人。家に戻ってきた樹里と対峙するが、樹里の特使能力により止界から追い出される。
雇われ組
加藤（かとう）
CV：藤井隼
雇われ組を束ねる人物。落ち着きがあり状況判断に長けている。腕っぷしも強くまさにリーダー格であるが、佐河へ不満が募り始めたところで間島に協力する方向へ転換した。
しかしその直後に樹里とじいさんのタッグにより不意打ちを食らい止界から出されることになる。
迫（さこ）
CV：吉野裕行
加藤から話が降りてきて雇われ組のメンバーを集めた。全体を見渡す力量があり常識的で、間島の境遇に同情し協力するようになる。
その流れで佑河家側につき最後まで佐河と戦った。機転が利き、もっともな意見を言うことが多い。
樹里の手で止界から出た後は、生き残っている雇われ組にこの件から手を引くようにし様々な後始末をすることとなる。
潮見（しおみ）
CV：内田夕夜
雇われ組の中でも頭脳を使う役割をしており、盗撮機を仕掛けたのもこの男である。金銭目的でこの計画に加担した。常に冷静沈着で自身に有利な状況を選んで行動する。
佐河の目的を本人から聞かされ、生存確率の高い佐河側につくことにした。しかし樹里が本石を破壊したことにより、元の世界に帰るためには樹里の力を頼るしかなくなったため、佑河家に寝返った。
飛野（とびの）
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目次 - Contents
- 『刻刻』の概要
- 『刻刻』のあらすじ・ストーリー
- 止界へ
- 強襲
- 能力の覚醒
- じいさんの胸の内
- 家族の救出作戦
- 佐河の目的
- 樹里の覚悟
- 樹里のゆくえ
- 『刻刻』の登場人物・キャラクター
- 佑河家
- 佑河 樹里（ゆかわ じゅり）
- じいさん
- 佑河 貴文（ゆかわ たかふみ）
- 佑河 翼（ゆかわ つばさ）
- 佑河 真（ゆかわ まこと）
- 佑河 早苗（ゆかわ さなえ）
- 佑河 伸子（ゆかわ のぶこ）
- 真純実愛会
- 佐河 順治（さがわ じゅんじ）
- 間島 翔子（まじま しょうこ）
- 柴田（しばた）
- 宮尾（みやお）
- 田辺（たなべ）
- 山井（やまい）
- 下坂（しもさか）
- 井本（いもと）
- 雇われ組
- 加藤（かとう）
- 迫（さこ）
- 潮見（しおみ）
- 飛野（とびの）
- 阿南（あなん）
- 帽子の男
- 半裸の男
- その他
- 間島翔子の父
- 間島翔子の母
- 間島 洋介（まじま ようすけ）
- 佐河の友人
- 佐河の父
- じいさんの叔父
- 創始者（そうししゃ）
- マリヤ
- 『刻刻』の用語
- 真純実愛会（しんじゅんじつあいかい）
- 止界（しかい）
- 止者（ししゃ）
- 止界術（しかいじゅつ）
- 石（いし）
- 神ノ離忍（カヌリニ）
- 霊回忍（タマワニ）
- 『刻刻』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- じいさん「時間はいくらでもある」
- じいさん「来やがった！」
- じいさん「えいごう！！」
- 樹里がじいさんを助けるため自身が止界から出られなくなるのを顧みず石を破壊するシーン
- 赤ん坊になった佐河を育てる樹里の強さ
- 『刻刻』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 樹里はアニメ版では21歳で次女の設定
- 後日談として『番外編-300日後-』が掲載
- 『刻刻』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：MIYAVI vs KenKen「Flashback」
- ED（エンディング）：ぼくのりりっくのぼうよみ「朝焼けと熱帯魚」